第八話 正統派といちゃいちゃとカチューシャ

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「御陵君っ私、あの映画が見たいんですっ」 指さされたのは、なんとロボットアニメ。 バーチ○ロンといい、どうにも綾は男の子向けの遊びやアニメを好む 「"超世紀ヱヴァンデスクズモトリヲン・滅"…まぁ、俺も少し気にはなっていたが…」 ――数十分前 待ち合わせは公園の時計の前、とかそんなシャレたデートの様なものでもなく。 直接俺が、家に出向く ピンポーン ところが出てきたのは、美紀さん 「あら、御陵君、ごめんね~、綾、まだ準備できてないの」 「それなら、また後で・・・「ウチで待ってなさいな」 遮るように、美紀さんの声につぶされる 「え…いや…」 「はーい、いらっしゃーい」 もはや俺の定位置となっている食卓の右端の席 …このウチの子になっちゃおうかな 「いつものお紅茶でいいかしら?」 「あーいや…綾、来たらすぐに出ますし…」 「どうせ、後30分はかかるわよっふふっ」 なんで楽しそうなんだ…? 「それで、旦那さんったら忘れてたのよぉ…」 「はぁ…で、ヘソクリを没収したと。」 「そういうことね♪」 サラッと怖い会話を聞きつつ、紅茶をすする もう、慣れてきたのだろうか、唖然とすることも少なくなってきた そうこうしているうちに、バタバタと慌ただしい音が近づいてくる 「お待たせしましたーっ」 トレードマークのリボンが、今日はカチューシャに変わっている まぁなんでもいいが少し気になった ―――――――――― 予想以上に中身があり、次回が気になるなぁと思いつつ劇場を後にする ふと、携帯が震える 「すまん、ちょっと待っててくれ」 「あ、わかりました~」 着信は…瑞季ちゃんか 「もしもし?」 「調子はどうッスか?デート」 「デートって…なんでデートなんだ?」 「あーいや…なんでもないッス」 「…で、なんの用?」 どうやら、今日の綾の服装をコーディネートしたのは瑞季ちゃんらしい で、いつものリボンよりカチューシャのほうが似合うとなったわけか 「で、綾のそのカチューシャについて何か触れたか、と。」 「そういうことッスね」 「触れてない。」 「まぁ期待はしてなかったッス」 「どういう意味だよ」 そういう細かいところを褒めてあげると女の子は喜ぶらしい …それってデートのときとかに使うんじゃ 「まぁわかった、後で言ってみる」 「じゃ、頑張ってください~ッス♪」 ――――――――――― 昼飯は近くのおしゃれなイタリアンレストランに来てみた "あの"椋が瑞季ちゃんと以前来たらしく、今日はぜひとも行って来いと言われたからだ 「えーと、ほうれん草とベーコンとツナのクリームパスタを。」 「むー…私は…ペペロンチーノとサラダと…デザートは…」 これぐらい普通の量なのかもしれんが、綾はよく食べるほうだ むしろ俺が少食なのか、いや、普通の量なのか? …わからなくなってきた。 妙に視線を感じる …綾だ。 「美味しそうですね…御陵君…」 「ん、一口食うか?」 「はいっ」 待ってましたと言わんばかりの食いつきっぷりだ 「美味しいですね~」 「ああ、確かにな」 暫しの無言の後、言われた通りカチューシャについて触れてみる 「そのカチューシャ、似合ってるぞ」 「ふぇ…ほ…ひょんとうでしゅかっ!?」 なんでそんなに噛み噛みなんだよ… 「リボンより…いいですか?」 「ん、俺はどっちもいいと思うぞ」 「…はいっ」 ――――――――――――― 「御陵君はデザート食べないんですか?」 「ん、ああ、甘いものは苦手だしな」 「綾ばっかり食べてちゃ恥ずかしいですよぅ・・・」 「・・・知らん」 妙なやり取り 「むー・・・御陵君っ」 「ん?」 ぐいっと顔を近づけてくる 「"あーん"してください」 「・・・ん?」 「"あーん"ですっ」 どうやら俺に大きく口を開けろと言っているようだ 何故かはわかる、こいつ、俺に甘味を食わせる気だ 「断る。」 パフェからすくい取ったアイスを差し出す綾。 かたくなに口を閉じる俺 「あ・・・あっ解けちゃいますよぅっ」 「ん?ああっ!?」 思わず口に入れてしまう 「ん・・・」 「やっと食べてくれましたね」 「甘さ・・・控えめなんだな」 「そうですよ~、もう一口食べますか?」 「いらん。」 ちなみにこのことを瑞季ちゃんに話したら 「ついにアレっすか、お二人も一線越えて間接チューッスかっ」 とか騒いでた。

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