第五話 ギターと立場と恋する乙女

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こんばんわ、鶴留 美紀ですっ☆ …いい年のオバさんが調子に乗りすぎたかしら? 今回はサイドストーリーということで、私がナレーションで進めちゃうのね? えーと、今回は…あら?ヒロインのはずの綾を置いといて部長の天音ちゃんのお話なの? んー…娘の恋路を応援する親としては複雑だけど…まぁ面白かったらいいかしらね 泥沼の三角関係…うふふ…うふふふふふ… あっといけない…それじゃぁいってみましょうかっ ―ギターと立場と恋する乙女― 「連休前の練習ですけど、実家から妹が来るので、部活、休みますね」 昨日聞いてたはずなのに、妙にがっかりしてしまう…そんな私、美崎 天音は軽音楽部部長。 18歳、彼氏いない歴18年 実は高校生になって初めて気になる男の子が一人。 そう、同じ軽音楽部、1つ下の古林 御陵君。 「あーあ…古林君、おやすみかぁ…」 思わず口に出てしまう どうして古林君なのか? それは、彼が軽音楽部に入部してすぐに遡ったり・・・ ―――――――――― 「えーと…一応、ギターは経験あるんですけど…アコギしか触ったこと無くて…」 ※アコギ アコースティックギターの略 「それじゃ今度、楽器屋さん、覗きにいこっか?」 「あ、お願いします」 このころの御陵君は、少し不愛想な子としか思ってませんでした 何事にも関心がないような…妙に妹さんの話をするときだけ元気になってたけど。 彼に惹かれはじめたのは、この後のこと… ――――――――――― 今度、春の初ライブがあるので、その大道具を運んでいたとき 「手伝いましょうか?先輩」 声を掛けてくれたのが古林君でした 「え…いや…」 「どこに運ぶんですか?」 私から荷物を奪うと古林君は少し笑いながら聞いてくれた 「じゃ…じゃあ部室にお願いできるかな?」 「了解です」 ベニヤ板3枚を背負い、右手には工具箱(ここ2年ぐらい整理されてないやつ)、左手に釘が大量に入った箱を持っても平然としながら歩き出す古林君 「ここで、いいですか?」 「あ、ありがとう」 今日は、一年生は部活が休みって言ってあったのにどうしてだろう そんな私の心を読んでか、古林君が言う 「先輩、昨日、準備しなきゃなって言ってたじゃないですか」 「え?」 「それで、手伝いに来たほうがいいかなぁなんて」 この瞬間でした、この古林君の微笑みと優しさに私は… 「他の先輩方はどうしたんです?」 「買い出しと…当日のチラシ作りかな」 「じゃあここ…一人でやる気だったんですか?」 思わずびっくりして聞き返す古林君 「いやまぁ…一人で退屈…だったし…」 少しため息をつくと、また笑顔で言ってくれた 「じゃあちょうどいい、お手伝い、させてください」 ――――――――――――― 「へー、それじゃ古林君には妹さんがいるんだ?」 「はい、親戚の家に居るんですけど…素直ですごくかわいいやつです」 ペンキで色を塗りながら古林君とお話 すると…気になってたほうへ、つい質問してしまう 「ねぇ、古林君?」 「はい?」 「好きな子、とかいるの?」 勇気を出した質問 でも…古林君の答えは… 「んー…俺、そういうのよくわからないんで」 「え?鶴留さんとは付き合ってないの?」 「あーそれは…」 二人は幼馴染で、ご両親が無くなった古林君にとって鶴留さんのお母さんが親代わりなんだと話してくれた でも、女の目からわかる。 鶴留さんは、古林君が好きなんだって …負けたくないなぁ 「どうしたんです?先輩」 「あ、いや…ちょっと…気になっただけだから」 「そうですか」 特に疑うわけでもなく、また塗り始める古林君 すると逆に・・・ 「先輩は好きな人とかいないんですか?」 「はうっ」 思わず刷毛を落としそうになる 「先輩?」 「内緒♪」 「え…なんか気になるんですけど…」 「あーそうそう、明日、楽器屋さんに行く予定だけど…」 なんとか話を切り出し逃げ切る 「では、明日一緒に行きませんか?」 古林君から誘われる 「俺も…行きたかったんですけど、綾も椋も忙しいみたいで」 「それじゃむしろお願いできる?」 「御迷惑じゃないなら」 「ありがとうっ」 私はこのデートもどきに心が躍った ―――――――おわり? 次回のLeafっ 気分で始めた読み切りから元に戻って、引き続き連休編をお届けっ さぁ君も「兄と妹と微妙な関係」にアイアンクローッ

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