新仮面ライダーSPIRITS(2)

新仮面ライダーSPIRITS(2)


――戦いを続けるしかなかったのだ
9人もの男たちを 地獄の道連れにしてでも――……


 フリーカメラマン・一文字隼人は、世界征服を企む悪の秘密結社「ショッカー」によってその体を作り変えられ、改造人間となった。
 緑川ルリ子の荒療治によって改造された我が身への絶望を振り切った一文字隼人は、
 ショッカーとただ一人戦い続けてきた仮面ライダー・本郷猛の傍らへと並び立ち、彼の窮地を救う。
 彼を「1号ライダー」と呼び、自身を「2号」と言い、一文字隼人はその拳で巨悪を”ぶっ壊す”ことを決めたのであった。

 2人の仮面ライダーと、5人の”仮面ライダー”の戦い。
 経験の差を武器に最新型のライダーを物ともしない本郷猛。しかし対照的に、
 改造されて間もない上に脳手術も施されていない一文字隼人は苦戦を強いられていた。
 辛くも勝利をおさめるものの、一文字隼人はベルトを破損するという重症を負ってしまう。
 一文字隼人への蘇生手術を行う中で――そして今なお、本郷猛は後悔していた。
 孤独に敗れ、仲間を望んでしまった自分への後悔――十数年の時を隔て、9人の道連れを得てなお続く戦いの中に身を投じながら、
 本郷猛は同じ念を抱いている。

 同時刻・沖縄。
 6号ライダー・アマゾンはその左腕を切断され、生死の境をさ迷っていた。
 彼を救うため、10号ライダー・ゼクロスと特殊部隊SPIRITSの面々、そしてアマゾンの”トモダチ”が海上と密林を駆け巡る。
 だが無情にも、アマゾンの左腕と共にインカの超エネルギーを秘めた腕輪・ギギの腕輪が、敵幹部のゼロ大帝へと渡ってしまう。
 自らの腕を斬り落とし、アマゾンの左腕を身につけるゼロ大帝。その身をインカの超エネルギーを体現したアマゾンのものへと変え、
 ゼロ大帝はゼクロスへと襲いかかる。

レビュー(twitterより転載、編集済)

 本巻で特筆すべきは本郷猛の”後悔”であろう。
 SPIRITSの2号編(1巻)にて、一文字はガモン共和国での戦いで独白し、改造人間の苦しみとそれゆえの覚悟を見せている。
 これに対して、本郷の個人が強く出たセリフは、この巻以外では4巻でのZXとの初対峙ぐらいではあった(1号ライダー編(1巻)は、
 滝和也が実質上の主役であり、本郷の内面というのが描かれていない)。
 同時に登場した緑川ルリ子もただのスポット参戦とは思えないし、本郷ライダーにスポットがあるのを個人的に期待している。
 10人ライダーが揃うだろう第3部終盤では、本郷vs9人ライダーの掛け合い(あるいは新しい“道連れ”のZXの言葉)を見てみたいものである。
 とはいえ、村枝さんのことだからもっと熱くて心に残るんだろうなー。楽しみです!
最終更新:2010年04月25日 18:34
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