6÷2(1+2)=?

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*↓ ログイン 小説情報 感想 レビュー 縦書きPDF ブックマークに追加 表示調整 ブックマーク登録する場合はログインしてください。 ゾット帝国騎士団カイトがゆく!~人を守る剣の受け継がれる思い~ 作者:裕P 目覚めた力 << 前へ次へ >> 26/28 第一話:勘兵衛の過去 神楽に教えてもらった引き戸を開くと、そこは台所だった。  オラに向かって、左隣のかまどの上にはお釜が載っていて、お釜の蓋から湯気が出ている。  かまどの奥には、床に樽が幾つか置いてあった。  たぶん樽の中身は、漬物樽と酒が入った樽じゃろう   目の前に大きな木のテーブルがあり、テーブルの周りに木の丸椅子がある。  ここで、店のもんが食事するんじゃろか。  オラに向かって右隣には、流し台がある。  流し台の水道の蛇口から水が滴る。  台の上に、桶が載っている。  桶の中には水が入っており、桶の中に野菜が入っている。  流し台の奥に、ガスコンロがある。 「そろそろ、飯が炊けたかねぇ」  台所の奥から女の声がした。  台所の奥にある大きな暖簾から現れたのは、着物の上に白いエプロンを着た女だった。  エプロンで手を吹いて、床に置いてある下駄を履く。 「おや? あんたたちが、光秀と栞ちゃんかい?」  引き戸の前で突っ立っているオラたちを見て、女がオラたちに訊く。  この女、どことなく神楽に似ておるの。  もしかして、この女が神楽の母ちゃんじゃろか。 「そ、そうじゃ。お、お前が、神楽の母ちゃんかの?」  オラは恥ずかしくて女を一瞥する。  人差指で頬を掻いて、女から顔を背ける。 「ああ、そうだよ。あたしは、八重ってんだ」  八重は、釜の蓋を開けながら答える。 「よし、いい感じだ」  八重が釜の中を確認してから、釜の蓋を閉じる。  なんじゃ。  神楽がいうには、ここは遊女の店らしいが、そげな怪しい雰囲気でもないの。  まあ、店の名前は知らんが。知りたくもないがの。  どうせ、大人の店じゃ。オラには関係ないわい。 「突っ立ってないで、座りなよ。引き戸は閉めておくれよ?」  八重が台所に移動して、台所からまな板と包丁を取り出す。 「わ、悪かったの。じゃ、入るけえ」  オラは振り返って、引き戸をゆっくり閉める。  キョロキョロしながら、オラたちはテーブルの椅子に座り込む。 「兄ちゃん。いい匂いする」  栞が、この部屋に漂う匂いを嗅いで、八重をじっと見ている。  八重がまな板と包丁を水道で洗った後、水の入った桶から、人参を取り出す。  水気を切った人参をまな板の上に載せて、包丁で人参を切る軽快な音が聞こえる。 「ちょっと待ってね。今、ご飯の支度してるんだ」  八重が台所でせわしなく作業しながら言う。 「兄ちゃん。お腹空いた」  栞が足をバタバタさせて、オラの着物の袖を引っ張る。 「兄ちゃんも、お腹空いたわい」  オラは、テーブルに突っ伏した。 「そや。うちの客から饅頭頂いたんやけど、食うかい?」  八重がテーブルにやってきて、テーブルの上に両手を置いた。  オラたちの顔をまじまじと見る。 「饅頭欲しい!」  栞が元気な声を出して、嬉しそうに鼻歌を歌う。  足をバタバタさせている。 「栞ちゃん、可愛いねぇ。ちょっと持ってくるからねぇ」  八重は栞に微笑んで、暖簾の奥に消えて行った。 「はぁ。ダメじゃ」  オラはテーブルに突っ伏したまま呟く。  オラと栞は、空腹で無言のまま。  オラと栞の腹の虫が同時に鳴る。 「やあぁ。うん、いい匂いだぁ~」  その時、暖簾から黒い忍装束に身を包んだ、女がやってきた。  髪は、ショートヘアだ。  下駄を履いて、大きく背伸びをする。 「だ、誰じゃ!? お前は!?」  オラは驚いて身構える。  女が何者かわからぬ不安と、高鳴る鼓動。  こいつ何もんじゃ。忍装束に身を包んで。 「わっ」  栞は小さく声を出して驚く。  初めて忍装束に身を包んだ女を見るのか、目をぱちくりしている。  栞も不安なのか、無言でオラの顔を見上げる。 「わわっ!? それは、こっちの台詞だぁ!」  黒い忍装束に身を包んだ女が、驚いたようにオラを指さす。  忍装束の女の指先が震えている。 「お前も、ゆ、遊女か!?」  オラも負けじと、忍装束に身を包んだ女を指さす。  オラも女を警戒して指先が震える。 「ちっが~うっ。あたいはね、ここで料理のお手伝いしてんの!」  忍装束に身を包んだ女が、腰に両手を当てている。 「わっはははっ~」と、急に女は、腰に両手を当てたまま高笑いする。 「なにわらっとんじゃ! お手伝いがそげな恰好するんか!?」  オラは訳もわからず頭にきて、栞から手を離す。  怪しい忍装束に身を包んだ女に大股で歩み寄る。 「これはくノ一! 昼は店のお手伝い。夜はくノ一。なぁ~んてねっ」  忍装束に身を包んだ女が、オラの頭を撫でて、ピースしてウインクする。 「なんじゃ、取ってつけたように。お前なんか可愛くないわい!」  オラが両手を組んで、鼻で笑ってそっぽを向く。 「なによ! これでも、あたいはくノ一の隊長なんだからね!」  忍装束に身を包んだ女が、腰に手を当てて、オラの胸を小突く。 「お前は、下っ端でええじゃろが!」  オラは、忍装束に身を包んだ女に舌を出す。 「いっちょやったろうじゃないの!」  忍装束に身を包んだ女が、オラを睨み付ける。  勝ち誇ったように腕を組んで、不気味な笑みを浮かべている。 「望むところじゃ! できそこないのくノ一め。覚悟せえよ!」  オラも負けじと、忍装束に身を包んだ女を睨み付ける。  拳を突きつけ、歯をむき出す。  二人の視線が熱くぶつかりあい、火花が散っている。 「騒がしいから来てみたら、なにやってるんだい。梓」  八重が暖簾から現れた。  八重が持っているお盆の上には、饅頭が盛られた皿と、急須、熱いお茶が載っている。  八重は顔に手を当てて呆れ顔をして、お盆をテーブルの上に載せる。 「うちの客でね。都で甘味処を営んでるおやっさんが持って来てくれたんだ。この饅頭」  八重が椅子に腰を下ろす。  頬杖をついて、饅頭を一つほうばる。 「わぁ。いただきます!」  栞が手を合わせて、両手でお行儀よく饅頭を口にほうばる。 「あ~! あたいが食べたかった饅頭!」  梓が、お盆の上に載った饅頭が盛られた皿を指さす。  思わず涎が出て、「いけねっ」と言って、涎を手で拭った。 「残念じゃのう。これは、オラの饅頭じゃけえ」  オラは勝ち誇ったように、テーブルに歩み寄る。  オラは梓が饅頭を食うなというように、梓に鬱陶しそうに手を振った。  オラも椅子に腰を下ろして、饅頭を口にほうばる。 「お姉ちゃん、あげる」  栞が饅頭を食べ終わり、皿から取った饅頭を半分こして、半分こにした饅頭を梓に差し出す。 「うわ~。ありがとうっ!」  梓が目を輝かせて、栞から饅頭を受け取る。  口にほうばって、饅頭を飲み込んだ後、栞に抱き付く。  咽ればよかったんじゃがのう。  この女め。 「お姉ちゃん。喉詰まる」  栞がお茶を飲んだ後、梓から放れて、隣の椅子に座る。 「ああ、ごめんごめん」  梓が照れたように、頭の後ろを掻いた。  梓が栞の隣の椅子に腰を下ろす。栞の頭を撫でた。 「この子。栞ちゃんってんだ。仲良くしてやっておくれ、梓」  八重が椅子から立ち上がって、栞の肩に手を置く。 「もっちろ~んっ。あんたの名前は知らなくていいからね!」  梓が栞に抱き付き、オラに舌を出す。 「こげな女はほっといて、オラは腹ごしらえじゃ。饅頭が不味くなるけえの」  オラは、饅頭をやけ食いした。  やっぱりオラは、「ごほっ。ごほっ」と、咽た。  慌てて、胸を叩いて、お茶を飲み干す。  お茶もよそに入って、咽てもうた。 「や~い。罰だ! ねぇ、栞ちゃんっ」  梓が栞の肩に両手を置いて、栞の頬に自分の頬を引っ付ける。  可笑しそうに、オラを指さして笑う。 「兄ちゃん。変なの」  栞も、饅頭に咽たオラが可笑しいのか小さく笑った。 「さて。あたしゃ、ご飯の支度でもしようかね」  オラたちのやり取りを見ていた八重が、栞に微笑んでから台所に向かう。 「八重さん。いいですよ、あたいがやりますから」  梓が立ち上がって、八重を制した。 「そうかい? じゃ、頼むよ。あたしゃ、この子たちと話したかったんだ」  八重が椅子に座って、頬杖をつく。 「孫でもできた気分ですかぁ? なぁんてねっ」  梓が鼻歌を歌いながら、台所で作業している。  包丁を切る軽快な音が聞こえる。 「そんなとこだよ。それより、また夜遅くまで仕事してたのかい?」  八重が頬杖をついたまま、梓を見つめる。 「ええ。なかなか、勘兵衛が尻尾を出さなくて。最近、勘兵衛の情報がないんですよ」  梓がガスコンロに移動して、鍋に火を点ける。  鍋の中に、桶に入っていた野菜を入れる。 「か、勘兵衛じゃと!?」  オラはテーブルを勢いよく叩いて、椅子から立ち上がった。 「わっ」  栞が驚いて、お茶を飲む手が止まる。 「……勘兵衛はね。あたしの夫だったんだ。神楽が生まれてすぐに、勘兵衛はあたしを捨てたけどね」  八重が頬杖をついて、寂しそうに天井を見つめている。 「!? ってことは、八重は龍之介の母ちゃんになるんか?」  八重から衝撃な話を聞かされ、オラは動揺していた。  変な汗を額に掻く。手にも汗を掻いている。 「そうなるね。あたしと別れた後、勘兵衛、また女を作ってね。龍之介は、その女の間に生まれた子さ」  八重が饅頭を口にほうばる。 「どうぞっ。八重さん」  梓が湯呑を持って来て、梓が湯呑にお茶を淹れてくれる。 「ありがとう」  八重が、気を遣ってくれた梓に目配せして、梓が淹れてくれたお茶を飲む。  梓が八重に微笑んで会釈して、梓は台所に戻って行く。 「ってことは、神楽と龍之介は、腹違いの姉弟ってことか?」  腕を組んで考え込んでいたオラは、テーブルから身を乗り出して、オラの向かいに座っている八重に訊いた。 「そうなるね。勘兵衛がおかしくなったのは、流行病で息子と妻を亡くしてからさ。あたしと出会う前の話になるね」  八重が肩を竦める。  八重が小さくため息を零す。 「あの勘兵衛に、そんなことがあったんか……」  オラは椅子に座り込んで、腕を組んで妙に感心した。 「あたしも昔は遊女でね。流行病で息子と妻を亡くした勘兵衛は、遊女と酒に溺れて、店に金を使うようになったんだ」  八重が頬杖をついて、寂しそうに窓の外の景色を見つめている。 「自業自得じゃろ」  オラは腕を組んでそっぽを向き、鼻で笑った。 「勘兵衛はあたしの客でね。一緒に暮らすようになってから、すぐに神楽が産まれたんだ」  八重が頬杖をついたまま、寂しそうに窓の外の景色を見つめている。 「八重さん。遊女の時は、綺麗だったんだよ?」  梓が、オラの肩に手を置く。  話に夢中で、梓の気配に気づかんかった。  こいつ。やっぱり、気配を消すところ、くノ一じゃな。 「余計なお世話だよ。昔の話さ」  八重が腕を組んで、深いため息を零す。 「でも、それからですよね? 勘兵衛が八重さんを捨ててから、勘兵衛が武器商人になったのは……」  梓がオラの肩に手を置いたまま。  梓の顔を見ると、表情が曇っていた。  この女も、辛い過去があるんじゃろな。 「ああ。今、極秘で新しい武器を研究してるらしいからね。勘兵衛のやつ」  八重がお茶を飲んで、一息つく。 「勘兵衛、龍之介を産んだ妻を平気で殺めたんだ。銃の試し撃ちとかで。それも、龍之介の目の前で」  梓が、震える声で話す。  オラの肩に置いている梓の手に力が込められる。 「眠いっ」  栞が大欠伸をして、目を擦った。  眠いのか、テーブルの上に突っ伏す。  腕の上に頬を載せて、静かに寝息をたてた。 「……栞ちゃんの前で、こげな話するもんやない。この子の将来のためにもな」  八重が栞の眠り顔を見て、栞に微笑む。  八重が優しく栞の頭を撫でた。 「ごめんね、栞ちゃん。こんな話して」  梓が、反省して栞を抱きしめた。  栞の着物に顔を埋めて、梓が泣いている。 「栞に、悪いことしたわい」  寝ている栞の寝顔を見ていたら、やるせない気持ちになった。  オラは俯く。膝の上に握り拳を作って。  オラは、栞を守らんといかんのじゃ。  せめて、栞の笑顔を守らんといけんのじゃ。  勘兵衛。どうして、変わってしもうたんじゃ。  お前はもう、人に戻れんのか? 「あたしゃ、栞を寝かせてくるけえ」  八重が栞をおんぶして、暖簾の奥に消えて行った。  しばらく、オラと梓の間に無言が続いた。  重い空気が流れている。 「……飯の支度はできたんか?」  オラは顔を上げて、梓に訊いた。 「わわっ! 鯛があったの、忘れてた!」  梓が涙を拭って、台所に向かう。  梓が台所の下に置いてある発砲スチロールの中から、大きな鯛を取り出す。  梓が、せっせと鯛を水道で洗っている。 「それにしても、神楽って、綺麗じゃのう」  オラは頬杖をついて、神楽を思い出した。  神楽の豊満な胸を妄想してしまう。 「ああ、確かに。神楽は、あたいの幼馴染さ。まあ、あたいは神楽みたいに胸がないんだけどね」  梓が、鯛の鱗を包丁で取っている。 「そうなんか。なあ、梓。勘兵衛を恨んでるんか?」  オラは頭の後ろで手を組んで、台所で鯛を捌いている梓に訊く。 「……あたいの両親は勘兵衛に殺された。行き場のないあたいを、八重さんが拾ってくれたんだ。今は、この店に住み込んで働いてる。仲間も勘兵衛に殺されたよ」  梓が俯く。  梓の包丁のスピードが明らかに落ちた。  梓の包丁の音が不快に聞こえる。  そんな気がする。 「勘兵衛を殺して、仲間と両親の仇を取るんか?」  オラは梓を鋭く見つめた。 「当たり前だろ。あたいは勘兵衛を殺して、この町を守るんだ。そのために、ずっと勘兵衛をマークしてきた。都の憲兵団長も、勘兵衛の情報を欲しがってる。だから、あたいは勘兵衛の情報を都の憲兵団長に売ってるんだ。生活のためにね」  梓が顔を上げた。  梓の包丁のスピードが、元に戻った。  そんな気がする。  気のせいかもしれん。 「オラは、勘兵衛の話を聞いた限りじゃ、勘兵衛はそげな悪い男に見えんがの」  オラは鼻で笑って、肩を竦めた。  梓の包丁の音が止まった。 「どれだけ、血が流れたと思ってる!?」  梓の声が強張る。  梓が握っている包丁が震えている。 「オラは、勘兵衛を救いたいがの。そうすれば、丸く収まると思うんじゃ」  オラは腕を組んで、暢気に首を縦に振っている。 「ふざけるな! あんたは、間違ってる!」  梓がオラに振り向いて、包丁を握りしめ、オラに包丁を向ける。  包丁を持っている手が震えている。 「子供にそげな物騒なもん向けるんか!? 結局お前も、やってることは勘兵衛と同じじゃろが!」  オラはテーブルを強く叩いて、椅子から勢いよく立ち上がる。 「ど、どういうことよ!? 教えてよ……教えなさいよ!」  梓が動揺している。  梓が首を横に振りながら。答えを求めるように、オラに歩み寄る。 「強者はの、なにがなんでも、弱者を黙らせるんじゃ。今、お前は、そうしておるじゃろ?」  オラは梓を力強く指さした。  鋭く梓を睨み付ける。 「!? あ、あたいは、勘兵衛と同じことしようとしてた……!?」  梓が立ち止る。 「違う。……そんなんじゃない」と言って、梓は否定するように首を横に振っている。 「勘兵衛を殺したとこで、お前の両親は天国で喜ばん! 死んだ仲間も浮かばれんのじゃ! 目を覚まさんか!」  梓を落ち着かせるように、オラは梓に歩み寄って、梓の腕を掴む。  大丈夫じゃ。  梓は、いくらでもやり直せる。  勘兵衛も。  誰も責めちゃいけんのじゃ。 「えっ?」  梓は放心状態だった。 「これから、考えればええんじゃ。みんなが幸せになる方法をな」  オラは梓の背中を優しく擦った。 「!? あ、あたいのしてきたことは、間違ってたんだ……」  梓は両膝を床につけて、包丁を床に落とした。  床に落ちた包丁が重い音を響かせる。  子供のように、梓はオラに抱き付き、壊れたように梓はオラの胸で泣き崩れた。 「饅頭でも食うて、落ち着け」  オラは梓を抱きしめて、梓の頭を優しく撫でた。  赤ん坊をあやすように。 「うん……」  梓が包丁を拾って、立ち上がる。  台の上に、包丁をそっと置いた。  テーブルの椅子に腰を下ろして、饅頭を口にほうばる。 「ゆっくり、饅頭を噛みしめて食うんじゃ。その饅頭が、お前の過ちじゃけえ」  梓は、饅頭を無邪気に食っている。  梓に歩みより、梓の肩に、オラは優しく手を置いた。 「……ありがとう。少し、気が楽になった」  饅頭を一つ食べ終わった梓が愚痴を零す。 「どっちが子供か、わからんの。これじゃ」  オラは鼻で笑って、梓の背中を小突いた。 「あ、はははっ。みっともないとこ、見せちゃった。あたい、あんたより大人なのにね」  梓が涙を手で拭う。 「オラは光秀。ちゃんと覚えるんじゃ、ええな?」  オラは胸を叩いて、胸を張った。 「光秀、か。あんたは強いね。見なおしたよ」  梓がオラに振り向く。 「仲直りじゃ。最初、オラ反抗的じゃったからの」  オラは照れて、人差指で頬を掻いて、梓から顔を背けた。  恥ずかしそうに、オラは手を差し出して、梓に握手を求める。 「よろしく、光秀。いや、師匠!」  梓が立ち上がって、オラと熱い握手を交わした。  梓がオラを抱きしめる。  そうじゃ。新しい明日が来るんじゃ。  新しい世界が。オラたちを待ってるんじゃ。 どうも。浜川裕平です。更新、お待たせしました! 百年前のエピソードということで、資料集めが大変でした。 ネットで調べていたのですが、面倒になり、設定は近代的です(笑) 設定を近代的にすれば、後あと楽になるかなぁ。なんて思ったり。 さて。新キャラの八重・梓が登場しましたね~。 勘兵衛の過去も明らかになりました。 これから、どうなるんでしょう? 作者自身もわかりません(笑) 一応、ストーリーは作ってるんですけどね(汗) まだまだ、お話は続きます!またお会いしましょう! << 前へ次へ >>目次 ブックマーク 感想を書く ブックマークに追加 ブックマーク登録する場合はログインしてください。 ポイントを入れて作者を応援しましょう! 評価をするにはログインしてください。 感想を書く場合はログインしてください。 +注意+ 特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。 特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。 作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。 この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。 この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。 小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。 作者マイページトラックバック誤字報告情報提供 小説家になろうタテ書き小説ネット小説を読もう!
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