ロープにクスリ、カッターの刃。路地裏のネズミ、段ボールハウス。
この世の敗者が勝手に暮らす。俺は頑張ってる、バイトに部活。
真面目に言われた、勉強しなさい。テレビが言っていた、未来は暗い。
どこに埋まっている?地雷にオヤジ。すぐそこ来てるの?変態、死神。
ブログの中身は自慢か自虐。マメなコメントはオジンかオタク。
ラジオのアンテナ、無線を拾う。慣れない言語に正直戸惑う。
雑誌は立ち読み、おやつは試食、雨雲漂う、シャワーの合図。
お前なんか嫌いだ、クジラに食われろ。何かに乗ってどっかに失せろ。
線引いて表にして名前を付ける。俺は馬鹿な奴。隣も同じく。
無茶をやって愚痴を言ってまた繰り返す。俺はアホでカス。昔と変わらず。
ちょっと待って、やっぱいいや。時間がかかる 俺は馬鹿な奴。隣も同じく。
喧嘩売って、土下座して、また繰り返す。俺はアホでカス。昔と変わらず。
明日からやめる。日記帳に書く。鼻から白い粉を吸い込む。
屋根裏部屋の奥、もがき苦しむ、中年の男女、そっとしておく。
菊の花飾る。鏡を砕く。頭のいい友達に電話する。
布団をたたむ。お粥を食べる。嘘の練習を一人でしてみる。
いつもの木陰、ぶら下がったロープ、今はまだ早いと3分で帰る。
食事を残して怒られ、しょげる。ハサミを使って鼻くそほじる。
毎晩夜更かし。昼間は屍。歩き出す前に微妙な吐き気。
もうきアイツが迎えに来るはず、エンジン吹かしてブッ飛ばす。
線引いて表にして名前を付ける。俺は馬鹿な奴。隣も同じく。
無茶をやって愚痴を言ってまた繰り返す。俺はアホでカス。昔と変わらず。
ちょっと待って、やっぱいいや。時間がかかる 俺は馬鹿な奴。隣も同じく。
喧嘩売って、土下座して、また繰り返す。俺はアホでカス。昔と変わらず。
毎朝9時、お婆さんが一人、押しているカートの中身は空っぽ。
狙いはお刺身、買わずに試食。働いている人は知っている。
焦げ臭い服装、凄く可哀想。どんな暮らしを送っているのか?
昔の自分を覚えているのか?70年前の少女時代。
たくさんのものを失ったはずだ。学んだことも多かったはずだ。
結局残るは白い骨か?そうではないと今は信じたい。
苛立たしい広告が俺の脳みそに嘘を吹き込む。
右を向け。上を向け。どっちを向いても、俺の負け。
最終更新:2011年05月18日 11:13