遥(文鳥ver.)



[ intro ]
此処を揺れる雪みたいな薄紅色。 
個々ゆえの行き違いで既に、もう外見だけじゃない面までもが変わっていった。
涙流さず足掻いて泣いていたが 痛ぇんだ。
手紙渡さないで「バイバイ、あなたは大丈夫」何失くせば許されるの、もうこれ以上? 
心の穴はまだ埋まらない様 
僕は高き灯りを失くし、過去の形ばかり追う。

[ verse1 ]
「秒速5センチって、知ってた?」
所詮、散って死んじまった花びらの最期の速度。
排水溝を覗くと、チラチラって水面では万華鏡みたいに舞うけども、
まるで興味無い
「歩けそうにない」そんな素振り。
こんな僕になんか、何も届かないんだ
先程の花弁達は浮かんで離れたりくっついたりを繰り返し
苦痛 傷み 送り返した生命の許可証
落書きの教科書 何度でも謳歌しよう。
桜花抄と、時に懸けたあの歌詞を。
独唱のトークショウを塗り重ね 濃くしよう。
苦笑混じり、オークションに掛け値なしの特賞
読書好きの二人、通う図書室
踏み切り越しに見えた邂逅と消失
いま、今まさに移り変わる空。
廻る機体のなかで掴む吊り革
「嘘だ…」

[ hook ]
One more time
もし叶うならば 桜木の下で また出会いましょう
One more chance
「そのときにまた」と呟いて 涙はなぜ出るのでしょう?

[ verse2 ]
「まるで雪みたいだね」と
ふと君は言ったね
心拍数 上げに上げた日々は枯れ
別れを加齢と共に刻み付けるカレンダー
黄昏に映りし彼は誰か? ただ可憐だ
連打 連打 叩かれんだ
出すアテ無い、宛名のない、送ったためし無いメール認め溜める
アンテナも 在って無いようなもん
傘さし振り返って「また来年、この雪が二人の前で舞ったら良いね」
でも あの排水溝つまったら居ない君
時を経た今でもまだ泣いてる
デスクに張り付いて働いて
帰り道、捜す向かいのホーム 
プライドもかなぐり捨て去った深い所を
斑にでもまだ残像のこるうちに描いとこう
不在による空白はこうも辛いもの?

[ hook ]
One more time
もし叶うならば 桜木の下で また出会いましょう
One more chance
「そのときにまた」と呟いて 涙はなぜ出るのでしょう?

[ verse3 ]
全ての自然が偽善に見えた。
心は近づけぬ、1cmも。
幼い時代のコスモナウトに淡い期待を残すもアウト。
サヨナラ用意して生まれてきた命たち。
陽の光浴びて また新たな岐路に立ち
またこの手から遠のくレゾンデートル
SOS、秒速5センチメートル。
僕から「大事」を全てかすめ取るソレと同んなじ風に乗って明日へ飛ぶ。
その頬っぺたを撫でる風が僕を忘れる速度は何m/sec?
何故浮かべた 万華鏡の花びらの輪 
死と知っていたって だって今日もまだ光るのは
傘広げて云った君の言葉。
静寂の雪原に染み音となる。

[ hook ]
One more time 
また探してた こんなところにいるはずもないのに
One more chance
貴方が居れば ほしいものなど もう何も無いのに。

One more time
もし叶うならば 桜木の下で また出会いましょう
One more chance
「そのときにまた」と呟いて 涙はなぜ出るのでしょう?




Lyric by 文鳥
Track by kerberos

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最終更新:2011年10月05日 21:46
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