spring


草木の緑が覆う山 雪解け水
先を急いだ大海原行きの渓流
ちろちろと湧き出す源
日光をさらさらと跳ね返す水面とせせらぎに
皆もっと耳を貸そうや
さすればきっと的外れな日々も意味を纏うはず

一人で暮らしてるこの部屋は僕の砦
独りでに暮れてゆく日を潰すアトリエ
自慢できるような取り得もなく
飛び方を知らぬケツの青い鳥で
泳ぎ方を知らぬ青臭い魚で
いつも誰かの神経を逆撫で
新大阪まで乗り過ごし、もう少し夢を見ていたいけど
「夢のままじゃ寝苦しいじゃないか」
ノイズ越しに、声なき声が聞こえた
人生でようやく迎えた初めての青い春は曙
みたく新たなリングで膝からくず折れた訳だけども
クズな俺は諦めをも諦め切れずに
刺青も入れずに誓うメメント・モリ
まだA面、だが年々共に大きくなる
死神の「ねんねんころ~り~」
諸行無常じゃ語れない永遠の想いが亀裂に流し込むセメントのように
心の隙間を埋める

付き纏う憂いを振り払いながら
「次はどうすればいいのか」との思案は
すればするほど幸せからは遠ざかる気がして
損得勘定じゃなくその時の感情に従うことに決めたんだ
だんだん頑なに時の経過は早くなり
ここに立ってアリバイとして作品を残したって
誰かが慕ってくれてるという誇りだって
埃まみれになってしまって
やがて世界もろとも滅びるだろうな
サグラダファミリアほどのビルだろうが
桜は咲き乱れそして散る みんなそうだ
いつしか生きてるって事が当たり前になってて
こうやって考える事がバカみたいになってて
辺り見渡しても代わり映えなんて無ぇ
変わってるという事がこの上ないハンデで
「神様、ボクにも輝ける瞬間をくれないか?
とっくにもう、周回遅れなんだ」

成功を手に出来るのは一握りだって人に聴いたんです
独りきりになってブツブツ呟く
「まず、この命を張れるものを見つけることに命張れ」
己に課すゆとり・余地はねぇ
いの一番で“明日には世界が終わる”つもりのチャレンジ
想いを散りばめる、ほんの気持ちだけ…
主のいない蜘蛛の巣に落ちる雨
でも予報じゃ午後からは曇りのち晴れ
雪積もり、落ち葉で覆われた黒い土地は
晴れて温もり持ち春へ…
脱落やゴールという名の新たなスタート
悲しみが身体に染み渡る中
期待という気体を腹から吸った後
初心を思い起こし、重い腰を持ち上げろ
諦めの掃き溜め 閉じられた扉でも
鍵が無ぇなら針金を折り曲げてでも
こちらでこじ開けよう…

こじ開けねば、気張らねば…
neva giva 持ち前のネバネバした粘りは
深く沈んだ分だけ強力なバネに化したんだ
数年ぶりに再開したあの人の
「久々だね」と笑うしわしわな目元
“I was born”故に、愛はずっと胸に…

「道なき道」という題名の意味深い迷路
入り組んだ人生と皮肉な綺麗ごと
暗闇で悪戯に光る稲妻、鳴り響く雷鳴
そこに至るにはまずは I believe my way.
渡す前にビビり、すぐびりびりに引き裂いてしまった
君への手紙に筆記体で“I believe”
会いに行きたい 愛に生きたい
安易に期待してしまうと後が怖いが生憎、
進むことしかできないから前に行くよ…

結果としてのプラス思考
どうしても暗く濁る
レンズにどう焼きつけるかは自分次第で自由自在、二つに一つ
時には新記録を生む
真偽の程は判らない
蜃気楼のような可能性でも信じよう
世の中どうせ前に進むしか いた仕方ないんだ
今しがた泣いたばかりの水木しげる目
もう一度こすれば、足元なんて見ずにどこまでも行けるぜ…

ベンチでこうべを垂れ、
視線はのどかで麗らかな公園を這う
声かれるまで、
腹から声を張る
「何モタついてんだ?早く来いよ、春!!!」
ここで終わる気はない、
もう待てないから
見て見ぬ振りはもうやめて
自分の足で踏み出そう…
有無言わせず、季節は移り行く
2009.春 spring





Lyric by 次郎(仮名)
Track by iRONiKA

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最終更新:2011年08月30日 22:09
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