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#017 Stories from the Diary of a Doctor / L.T.Meade & Dr. Clifford Halifax
ある医師の日記からの物語 / L・T・ミード & クリフォード・ハリファクス博士


  1. My First Patient
  2. My Hypnotic Patient
  3. Very Far West
  4. The Heir of Chartelpool
  5. A Death Certificate
  6. The Wrong Prescription
  7. The Horror of Studley Grange / スタッドリー荘園の恐怖
  8. Ten Year's Oblivion
  9. An Oak Coffin
  10. Without Witnesses
  11. Trapped
  12. The Ponsonby Diamonds

EQに掲載されたクイーンの定員の解説記事には、この本のことはほんの少ししか触れられていない。というか、この本は名前が載ってるだけで、クイーンは別の本のことしか書いていない。(こーゆーひどい扱いの本は他にもたくさんあるが。)L・T・ミードは本名を Elizabeth Thomasina Meade Smith といい、この時代に主に少女向けの作家として活躍した女性である。なんせ12歳で物語を書き始め、作家活動は40年に及ぶというから多作であるのもある意味当然。そしてクイーンの定員には合作という形で2冊の短篇集が含まれている。その1つ目が、クリフォード・ハリファクス博士との共著である本短篇集である。

ディック・ドノヴァンの多くの作品と同様、これもクリフォード・ハリファクス博士による実話録の形態をとっている。ハリファクス博士については一部で「実在するか不明」との記載も見たし、L・T・ミードが登場人物の一人を共作者として(言葉は悪いが)でっちあげたんだろうと思っていたのだが、、、実在する。名前は Edgar Beaumont. 実際に医学者であり、医学的見地からミードの作品を支えたということらしい。

つまりこの本は、本名は Elizabeth Thomasina Meade Smith & Edgar Beaumont であり、ペンネームは L.T.Meade & Dr. Clifford Halifax という2人による、Dr. Clifford Halifax を主人公とした短篇集、というわけ。ストランドマガジン(ホームズと同じ)に1983年6月から掲載された12編をまとめたもの。

この本は邦訳されたことがない。多分。
7のみ『シャーロック・ホームズのライヴァルたち 1』(絶版)に収録されているのだが、それ以外の作品については邦訳の記録を見つけられなかった。7 を読む限りでは個人的には面白いと思うんだけどなぁ。

なお、ストランドマガジンの連載は 1895年1月から第二シーズンが始まり、86年にはこれをまとめた Stories from the Diary of a Doctor -second series- が発行されている。こちらの収録作は以下の通り。

  1. Creating a mind
  2. The seventh step
  3. The silent tongue
  4. The hooded death
  5. The red bracelet
  6. Little Sir Noel
  7. A doctor's dilemma
  8. On a charge of forgery
  9. The strange case of Captain Gascoigne
  10. With the eternal fires
  11. The small house on Steven's Heath
  12. To everyone his own fear


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