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*#023 Paul Beck, The Rule of Thumb Detective / Matthais McDonnell Bodkin&br()経験型探偵ポール・ベック / M・マクダネル・ボドキン
+The Vanishing Diamonds / 消えたダイヤモンド
+The Miniature Halter
+By a Hair's Breadth
+Murder by Proxy / 代理殺人
+Greased Lightning
+The Dog and the Doctor
+Under His Own Hand
+The Poisoner
+The Slip Knot
+The Slump in Silver
+Cabinet Secrets
+The Two Kings
マクダネル・ボドキンはアイルランドの政治家として紹介されている。
探偵小説史における彼の重要な役割は、初めて探偵一家を創作したこと、とされている。クイーンの解説にもあるのだが、彼は探偵ポール・ベックを別の創造した女探偵ドーラ・マールと結婚させ、その後に彼らの子供Young Beckの登場する物語を書いているのだ。だがそれだけ。それがどんな物語であったのかはほとんど紹介されることがない。「クイーンの定員」の記事の中でもそのぐらいしか書かれていないのだ。こいつが「定員」に入っているのは、家族で探偵をした最初の人たち、だからか...?
1は『シャーロック・ホームズのライヴァルたち 1』に収録有り。だが、収録作で探偵はジャギンズ氏となっている。実はこちらがオリジナルで、後にボドキンが主役をベックに変えてリライトしたということらしい。光文社文庫版『クイーンの定員 1』には4が収録されている。これ以外に読むことは難しそうだ。1はなかなか凝った構成で面白い。4は今見るとありきたりというか、トリックの新鮮味に欠ける。古い作品だからしょうがないか。xxxxがあった時点で気づくよね。しかしベックが犯人を問い詰めるところはなかなか迫力があるし、結末を踏まえて読むとベックの行動がことごとく犯人の思惑をつぶしている様子が面白い。この2つしか邦訳はなさそう...
なお、ポール・ベック(一家)の全集が125C$で入手可能なようです。ちょっと惹かれる...
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