•ブレーメンの音楽隊


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•ブレーメンの音楽隊 http://hukumusume.com/douwa/0_6/world_pc/10/03.htm
ハーメルンのバイオリン弾き読みたいなぁ


出た案はこちらにまとめると楽かもしれません。



【ブレーメンの音楽隊】

キャスト(10.10.10台本内にある役です)

ロバ
イヌ
ネコ
トリ
ドロボウ
手下



むかしむかし、ある人が、一ぴきのロバを飼っていました。
ロバは働き者でしたが、年を取って力がなくなったために、仕事が出来なくなってしまいました。
そこで主人は、ロバにエサをくれなくなったので、ロバはさっさと主人のうちをにげだしたのです。
そして、ブレーメンという町にむかって、歩いていきました。

その町にいけば、町の音楽隊(おんがくたい)にやとってもらえるかもしれないと、思ったからです。
しばらくいきますと、疲れはてた一匹のイヌが、道にねころがっていました。

ロバ01「おい。とても疲れているみたいだけど、どうしたんだい?」

ロバのことばに、イヌが答えました。

イヌ01「いや、実はね。おれもすっかり年をとっちまって、からだが日ましに弱ってきたのさ。
    で、狩りにでかけても、むかしのようにえものをつかまえられない。それで主人がおれを殺そうとするんだ。
    おれは、あわてて逃げ出してきたって訳なんだが、さてこれから先、どうしらたいいもんだろうなあ」
ロバ02「そんなら、どうだい」

と、ロバは言いました。

ロバ03「おれは、これからブレーメンヘ行って、あの町の音楽師になろうと思っているところだが、
     きみも一緒に行って、音楽隊に雇ってもらったら。おれはギターを弾くから、きみはタイコをたたきなよ」

それを聞いて、イヌはすっかり喜びました。
そこで、二匹は一緒にでかけました。
すこし歩いていきますと、一匹のネコが道端に座りこんでいました。

ロバ04「おや、ネコのばあさん、なにをそんなに困ってるんだね」

と、ロバはたずねました。

ネコ01「わたしゃ、このとおり年をとっちまったし、歯もきかなくなった。
    それに、ネズミなんかを追いまわすよりも、ストーブの後ろにでも座りこんで、のどをゴロゴロやってる方が好きなのさ。
    ところがそうすると、うちのおかみさんはわたしを川の中へぶちこもうっていう気をおこしたんだよ。
    それでわたしゃ、急いで飛び出してきたんだけど、といって、うまい知恵もなし、これからどこへ行ったらいいだろうねえ」

ロバ05「じゃあ、おれたちと一緒にブレーメンヘ行こうじゃないか。
     おまえさんは夜の音楽がおとくいだから、町の音楽隊に雇ってもらえるよ」


ネコは、それはいい考えだと思いましたので、みんなと一緒にでかけました。
家を逃げ出してきたこの三匹は、やがて、とある屋敷のそばを通りかかりました。

すると、門の上に一羽のオンドリがとまっていて、ありったけの声で叫びたてていました。

ロバ06「きみは、腹のそこまでジーンとひびくような声で鳴いてるが、いったいどうしたんだ?」

と、ロバが聞きました。

トリ01「なあに、いいお天気だと知らせてるとこさ」

と、オンドリは答えました。

トリ02「なにしろ、今日はは聖母様の日だろう、聖母様が幼子キリスト様の肌着を洗濯して、乾かそうという日だからね。
    ところが、あしたの日曜には、お客さんが大勢くる。それで、情け知らずのおかみさんが、
    このぼくをスープにして食べちまえって、料理番の女にいいつけたのさ。
    だからぼくは、今夜、首を切られちまうんだ。それで、せめて声のだせる今のうちにと思って、喉のやぶれるほど鳴いているとこさ」
ロバ07「おい、おい、何を言ってるんだ」

と、ロバが言いました。

ロバ08「殺されるのが分かっていて、なぜ逃げ出さない。いや、それより、おれたちと一緒にいったらどうだい。
    おれたちはブレーメンヘ行くところだ。死ぬくらいなら、それよりもましなことは、どこへ行ったってあるさ。
    第一、きみはいい声だ。おれたちが一緒に音楽をやりゃ、たいしたもんだぜ」

オンドリは、この申し出がたいへん気にいりました。
それで、こんどは四匹そろって、でかけました。
けれども、ブレーメンヘは、一日ではとてもいけません。
やがて夕方になり、一行は、とある森で夜をあかすことに決めました。
ロバとイヌは、大きな木の下に、ゴロリと横になりました。
ネコとオンドリは、木の枝にのぼりました。

木のてっぺんを寝場所に決めたオンドリは、ふと、遠くのほうに、火がちらちらしているのを見つけました。
そこで、なかまに声をかけて、そう遠くないところに家があるといいました。

ロバ08「それじゃ、そこへ行くとしよう。どうもここの寝心地はよくないからね」

と、ロバが言い出しました。

やがてみんなは、あかあかと明かりのついている家の前まできました。
一番背の高いロバが、まどのそばへいって、なかをのぞいてみました。

トリ03「なにが見えるね、じいさん」

と、オンドリが聞きました。

ロバ09「なにが見えるかって。・・・これはすごい。
     うまそうな食いものや飲みものが、いっぱい並べてあるテーブルがあって、そのまわりにドロボウどもが座っている」
トリ04「食い物か。そいつをいただきたいもんだ」

と、オンドリが言いました。
そこで動物たちは、ドロボウを追っぱらうには、どうしたらいいだろうかと相談をはじめました。

そして、いろいろ相談したあげく、うまい方法が見つかりました。
まず、ロバが前足をまどにかけ、イヌがその背中に飛び乗る、
そのまた上にネコが登り、最後にオンドリが飛びあがってネコの頭の上にとまる。

準備ができると、みんなはいっせいに音楽をやりはじめました。

ロバはヒンン、イヌはワンワン、ネコはニャーニャー、オンドリはコケッコーと、泣き叫びました。
それから窓をつきやぶって、四匹がいっせいに、部屋の中へとびこみました。

ドロボウは、ビックリして飛び上がりました。
おばけが飛び込んできたに違いないと思ったのです。

みんなは振るえあがって、森の中へ一目散に逃げて行きました。

ロバ10「よしよし、うまくいったぞ。さあ、ごちそうを食べよう」

四匹はテーブルについて、残っていたごちそうをおいしそうに食べました。
それこそ、お腹がはじけるくらい、いっぱい食べました。
四匹はごちそうを食べ終わると、家の明かりをけして、それぞれ寝心地のいい場所を探しました。

ロバは、わらのつみあげてある上に、
イヌは、戸のうしろに、
ネコは、かまどの上のあたたかい灰のそばに、
オンドリは、天井の横木の上に、

みんな、疲れきっていたので、すぐにグッスリと寝込んでしまいました。

さて、真夜中になって、ドロボウたちが帰ってきました。

ドロ01「いやに静かだな。もう、おばけはどこかに行ったのかもしれんぞ」

そこで、ドロボウのかしらは、手下の一人に様子を見に行かせました。
手下が行ってみますと、家の中はシーンと静まりかえっています。
それで、台所に入って、明かりをつけようとしました。
ところがその時、この男は暗やみに光っているネコの目を、炭火だと勘違いして、その目にいきなりマッチを押し付けてしまいました。

ネコ02「フギャー!」

ビックリしたネコは、ドロボウの顔を思いっきり引っかきました。
ドロボウは、慌てて裏口から逃げ出そうとしました。

ところが、そこに寝ていたイヌのしっぽを踏んでしまったので、イヌに足をガブリと噛まれてしまいました。
ますます慌てたドロボウは、庭へと飛び出して、わらの積んであるそばをかけ抜けようとしますと、こんどはロバにけとばされてしまいました。
おまけにオンドリも、このさわぎに目をさまして、

トリ05「コケッコー」

と叫びながら、ドロボウの頭をくちばしでつつきます。
ボロボロにされたドロボウは、夢中になって、かしらの所へ帰って行きました。

手下01「おかしら、あの家には、おっそろしい魔女がいます。
     いきなり、あっしに息をふっかけたかと思うと、長い指であっしの顔をひっかきやがったんでさ。
     戸の前には男が立っていて、ナイフをあっしの足に突きさしやがる。
     庭には黒い怪物が寝込んでいて、こん棒であっしをぶん殴ります。
     おまけに屋根には裁判官がいて、『その悪者を連れてこい』と、どなりながら頭にペンを突き立てるんです。
     とにかく、あっしゃは、ほうほうのていで逃げてきましたんでさ」

その話を聞いたドロボウたちは、二度とこの家には近付こうとはしませんでした。

いっぽう四匹の動物たちは、この家が気に入ってしまい、ブレーメンには行かずに、この家でずっと暮らしたということです。

おしまい