迎えた2008年末企画決勝戦 勝ち上がってきたのは… 3日間の全てに出場し、堅実にポイントを稼ぎ総合ポイント4位で出場したjoya。 彼の操るデッキは5E+MI〜TEに《むかつき/Ad Nauseam》を投入した「むかつきアサルト」。 《むかつき/Ad Nauseam》を各種チューターでサーチし、 《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を始めとするマナソースと十分な土地、 それに《突撃の地鳴り/Seismic Assault》を引くことにより相手を瞬殺するコンボデッキである。 脅威のスピードを誇るこのデッキで対戦相手を最速2ターンで葬ってきたjoya。 果たしてこのままの勢いで優勝することができるであろうか。 対するは2日目のデュプリケイテッド・シールドで準優勝し出場資格を得たが さらに3日目のスタン大会にも出場し総合6位のポイントも稼ぎ出したabi。 彼のデッキは現行スタンに《火炎破/Fireblast》4枚投入の「赤単スライ」である。 メインはいわゆるデミゴバーンの強化版といった構成だが変わっているのはサイドだ。 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》×3 《真髄の針/Pithing Needle》×4 《耳障りな反応/Guttural Response》×4 《粉々/Smash to Smithereens》×4 ずいぶん狙いを絞った思い切ったサイドに見える。 本人曰く「最長老フラッシュやむかつきアサルトを対策した結果」のようだ。 狙いどおり決勝の相手は「むかつきアサルト」! メタゲームでは勝者となったabiだが実際の優勝を勝ち取ることはできるか。 ・第一戦目 先攻はjoya。「むかつきアサルトはメタられてるだろ・・・。」と漏らす中、ゲームが開始された。 joyaの初手は《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》、《吸血の教示者/Vampiric Tutor》、 《フェルドンの杖/Feldon's Cane》、 《水蓮の花びら/Lotus Petal》、《沼/Swamp》、《島/Island》、 《地底の大河/Underground River》、と3T Killを目処に出来る初手。 《沼/Swamp》を置いて《吸血の教示者/Vampiric Tutor》を構えるという鉄板からスタートするものの、 abiの置いた土地は《山/Mountain》、 そしてそこからプレイされる《運命の大立者/Figure of Destiny》。 盤面から嫌な予感を感じ取ったのか憂鬱な様子のjoya。しかし次のドローで引いたのは《暗黒の儀式/Dark Ritual》!3T Killが確定する。 しかしなんクラの赤単ということは《火炎破/Fireblast》の可能性が残されており、予断を許さない状況であった。 しかし返しのターン、abiは《山/Mountain》から《運命の大立者/Figure of Destiny》をパンプアップし、アタック。 その後置いた土地は《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment》。 この時点で《火炎破/Fireblast》の可能性はなくなりjoyaは勝利を確信。 そんな中《吸血の教示者/Vampiric Tutor》をプレイ、《むかつき/Ad Nauseam》を取ってくる。 しかしその過程でカードを公開するというミス。だがこれはabiにとっては死刑宣告とも取れた。 《暗黒の儀式/Dark Ritual》と土地から5マナをひねり出し《むかつき/Ad Nauseam》をプレイ。 大量の土地がめくられていく中、《突撃の地鳴り/Seismic Assault》がめくられた時、abiは静かにggと呟いた。 abi 0-1 joya