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*芥辺境藩国(偵察) **参戦RP **応援RP **支援 もにょもにょとした空間を越えてきた先は大地が広がっていた。 「各員状態及び装備チェックを開始します。気持ち悪くなった人いる?」 ぼたんが全員に聞く。 『いませ~ん』 「色調とか変わっちゃった武装は黒ペンで塗っちゃってね。汚しちゃってください」 『は~い』 「使えなくなっちゃった装備はポイしちゃってくださいねえ」 『は~い』 着々と戦闘の準備が進む。装備品を作戦仕様書にしたがって整える。 準備完了。 「こんなの使えるのか?」 東堂悠司がレンズ望遠鏡をくりくりと回して覗いている。 「無いよりマシです」 「世界移動も楽じゃないなあ」 東堂は苦笑する。 縦列陣形を維持して周囲を警戒しながら進行して行く。 空気が少し変わった気がした。 「警戒チーム広域警戒開始。索敵班は索敵開始です。足跡とか、何でもいいので発見したら連絡お願いします。 持ち帰るのは情報です。戦闘は避けていきましょう。隠蔽用装備も準備しましょうね」 各員情報源となりうるものを探すために警戒&索敵モードに入る。 「僕たち・・・どこまで行けばいいのでしょうかね」 索敵中、霧原涼がそんなことを言った。 「さあな、やれるところまでいくしかないさ」 東堂はそう応える。ちらりと吉田遥の事を思い 「守れるものがまだあるんだ。もう少し、あがこう・・・」 そう結ぶ。 「これやるよ」 東堂は携帯食を渡す。 「子ども扱いしないで下さいよ・・・」 索敵を行い、敵の位置を搾り出し警戒しながら進行していく。 情報源(足跡とか)も増えていく。逐一データを取る。 「近いかも・・・」 ぼたんがポツリとそうつぶやく。 「警戒レベルを上げていこう」 それぞれが遮蔽物になりうるものに身を潜める。風景の一部に溶け込むように。 ・・・気配を消す。 呼吸を整える。肌で空気を感じ取り、大地の脈動に合わせるように。呼吸をする。 #ref(http://s00.sakura.ne.jp/support/bbs02/file_t/1184499293.jpg) ピクん!と耳が震える。 (敵?かな) みんなと目を合わせる。こくりと頷き、行動を開始する。 地味な作業だ。だが戦闘行動には違いない。緊張でじっとりとした嫌な汗をかく。情報を持ち帰るまでが偵察だ。気を抜いてはいけない。 ぼたん、東堂と軽く目が合った。 東堂は意味も無くぐっと指を立てて笑みを浮かべる。 ぼたんは頷く。作戦行動を続ける。 ----- 「ふう、緊張するなぁ。大丈夫かな」 偵察兵、霧原 涼はただいま任務真っ最中である。 フェイスペイントに迷彩野戦服、今となっては 他の世界でしか見かけない旧式の望遠鏡を手に持つ歩兵たちが、軍隊的な統制された陣形で歩いている。 サイドカバー、それも360度をカバーするように、戦いで練りに練られた陣形は、まさにここが戦場であることを示していた。 芥辺境藩国、猫歩兵隊は偵察以外何も役に立たなかった。機械が止められると分かっているからだ。 もともと白兵向けのアイドレスではない。白兵で役に立たないとなると偵察以外に出番がなかった。 「ポストマンなんて初めてだよ・・・危ないんだよね、先頭って」 彼、霧原 涼はポストマンとして前方誘導の任務についていた。綺麗な顔には似合わないフェイスペイントと、大き目の野戦服。 独りでつぶやいた。何かしてないと恐怖で潰れそうだった。怖い、機械を止めてくる奴らなんて。 でも、自分で志願したのだ。ポストマンをやる、と。 「自分でやりたいって言ったんだ、やるんだ。ヤガミに会うまで強くなるんだ」 やっとのことヤガミを呼べた涼は、ヤガミみたいになりたいと思っていたのだ。自ら傷つくのを恐れずたち向かう男(この辺ちょっと美化)に。 「大丈夫、ヤガミだって胃を痛めても頑張ってた、うん、大丈夫僕」 少し自分に笑ってみせる。大丈夫、困ったらヤガミが来てくれる。 手信号で指示を送りながら、少し笑ったが恥ずかしくて下を向いた。 「へへ、何言ってるんだろ僕。戦場なのに、緊張感足りないかな・・・」 そのまま顔を上げて、低い姿勢のまま再び周囲警戒にいそしみ始めた。 #ref(http://s00.sakura.ne.jp/support/bbs02/file_t/1184579186.jpg) 東堂という、何時も国にいないが毎回戦争には参加している男がいた。何時も歩兵、それも偵察の役が回ってくる。 「ふーよし、ちょっと元気になったみたいだ。よかった」 毎度毎度ぱっとしない(書き易いとも言う)を言うこの男はかなり、涼のことを心配していた。 「ヤガミにあってから張り切ってるからな・・・心配だ、へましないといいが」 右翼の警戒に当たっている彼は、ポストマンとして前方にいる涼のことが気になっていた。 心配性だといわれることもある。が、そんなこと言ってられない。思うのだ、一人くらいどんな時も何かを心配している奴がいてもいい、と。 前で涼が石につまづいて思いっきり転び、隣の松林ぼたんがクスっと笑った。 痛がってもぼたんに笑い返す様子をみて、杞憂かもしれんな、と思った。 ----- 松林「皆、気をつけてくださいね」 霧原「はい」 東堂「もちろん」 松林の言葉に二人が頷く。 三人の格好は迷彩塗装されている。 そして、敵に見つからないよう、周辺の障害物を使いながら、 匍匐全身で移動している。 霧原「……あれ?」 松林「どうしたの?」 霧原「何か、音がしたような……」 松林「どちらの方向?」 霧原「えーと……、向こうです」 そう言って、二人は同じ方向に意識を向ける。 持っている双眼鏡でそちらの方向を見る。 東堂は二人が同じ方向を向いているので、そこ以外の場所に注意を向けている。 霧原「……何の音だろう?」 松林「行ってみましょう」 霧原「はい」 東堂「わかった」 そして、三人は音のする方向へ向かう。 移動しながらも周辺に不信な目印や、痕跡が無いか探しながら。 東堂(音がしたということは、人か、或いは移動に使われている物と    見たほうがいいな……) 霧原(少しでも多くの情報を持って帰らないと!) 松林(鬼が出るか、蛇が出るか。    まあ、鬼が出られたら困るんだけど) そして、偵察は続く。 少しでも有用な情報を持って帰るために、 仲間が少しでもやられる可能性を下げるために。 文:ゲドー@芥辺境藩国 辻斬燕丸@芥辺境藩国 常世 知行@芥辺境藩国 絵:海堂玲@芥辺境藩国 霧原涼@芥辺境藩国
*芥辺境藩国(偵察) **作戦 【地形】 周囲の森や林、くぼ地に身を隠す 土や枝、葉っぱをかぶせて偽装する。 枝葉などを使って偽装するときはなるべく自然な模様になるようにする。 偽装に使う植物はその土地の気候にあったものを選び、定期的に交換する。 森林の模様をした迷彩服を着る。 偽装用ネットを使う。 皮膚に擬装用のペイントを施したり、どろやすすをつかって迷彩を施す。 歩兵による伏撃が可能 木々を遮蔽として身を隠す事が出来る 木々や凹み地に伏せて衝撃を緩和 密度の高い森林地の場合、大型機はつっかえるため行動の邪魔が出来る 歩兵ならば小さいので、活動に支障がない 木に登る事で上から攻撃することが出来る 下生えや木の根、木の洞などに身を隠す事で防御効果が期待できる 高低差、木々により入れる戦力に限りがあるため、敵戦力の選別を行える。(ただしこちらも歩兵、山岳騎兵に限られる) 【装備】 迷彩服(服のカラーはリバーシブルで。表白、裏迷彩柄)を着用して地域に応じて着替え、隠蔽性を高める。 飲み水や簡易食料(糖質・脂質の高いもの)を欠かさないこと 装備している物が体の動きを制限したり、身軽さや素早さを低下させないよう配慮する 武器への迷彩:森、雪原などの地形に応じて武器にカモフラージュペイントを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。 雪盲対策のための帽子やフェイスペイントを施す。 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。 【陣形】 一人一人が視界を分担する。 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。 【体術】 急に移動したり、姿を現さない。 建物や森、谷、くぼ地や土手など遮蔽物のあるルートをとおり、目立たないように移動する。 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。 いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。 退路を複数確保する 暗いところを利用したり、周辺視野を生かして観察する。 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。 ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林などの障害物に身を隠して偵察する。 迷彩や林、地形を使用して姿を隠蔽する。 目立たないように匍匐移動やカモフラージュネットで身を隠して、対象の詳細な位置を確認する。 **参戦RP **応援RP **支援 もにょもにょとした空間を越えてきた先は大地が広がっていた。 「各員状態及び装備チェックを開始します。気持ち悪くなった人いる?」 ぼたんが全員に聞く。 『いませ~ん』 「色調とか変わっちゃった武装は黒ペンで塗っちゃってね。汚しちゃってください」 『は~い』 「使えなくなっちゃった装備はポイしちゃってくださいねえ」 『は~い』 着々と戦闘の準備が進む。装備品を作戦仕様書にしたがって整える。 準備完了。 「こんなの使えるのか?」 東堂悠司がレンズ望遠鏡をくりくりと回して覗いている。 「無いよりマシです」 「世界移動も楽じゃないなあ」 東堂は苦笑する。 縦列陣形を維持して周囲を警戒しながら進行して行く。 空気が少し変わった気がした。 「警戒チーム広域警戒開始。索敵班は索敵開始です。足跡とか、何でもいいので発見したら連絡お願いします。 持ち帰るのは情報です。戦闘は避けていきましょう。隠蔽用装備も準備しましょうね」 各員情報源となりうるものを探すために警戒&索敵モードに入る。 「僕たち・・・どこまで行けばいいのでしょうかね」 索敵中、霧原涼がそんなことを言った。 「さあな、やれるところまでいくしかないさ」 東堂はそう応える。ちらりと吉田遥の事を思い 「守れるものがまだあるんだ。もう少し、あがこう・・・」 そう結ぶ。 「これやるよ」 東堂は携帯食を渡す。 「子ども扱いしないで下さいよ・・・」 索敵を行い、敵の位置を搾り出し警戒しながら進行していく。 情報源(足跡とか)も増えていく。逐一データを取る。 「近いかも・・・」 ぼたんがポツリとそうつぶやく。 「警戒レベルを上げていこう」 それぞれが遮蔽物になりうるものに身を潜める。風景の一部に溶け込むように。 ・・・気配を消す。 呼吸を整える。肌で空気を感じ取り、大地の脈動に合わせるように。呼吸をする。 #ref(http://s00.sakura.ne.jp/support/bbs02/file_t/1184499293.jpg) ピクん!と耳が震える。 (敵?かな) みんなと目を合わせる。こくりと頷き、行動を開始する。 地味な作業だ。だが戦闘行動には違いない。緊張でじっとりとした嫌な汗をかく。情報を持ち帰るまでが偵察だ。気を抜いてはいけない。 ぼたん、東堂と軽く目が合った。 東堂は意味も無くぐっと指を立てて笑みを浮かべる。 ぼたんは頷く。作戦行動を続ける。 ----- 「ふう、緊張するなぁ。大丈夫かな」 偵察兵、霧原 涼はただいま任務真っ最中である。 フェイスペイントに迷彩野戦服、今となっては 他の世界でしか見かけない旧式の望遠鏡を手に持つ歩兵たちが、軍隊的な統制された陣形で歩いている。 サイドカバー、それも360度をカバーするように、戦いで練りに練られた陣形は、まさにここが戦場であることを示していた。 芥辺境藩国、猫歩兵隊は偵察以外何も役に立たなかった。機械が止められると分かっているからだ。 もともと白兵向けのアイドレスではない。白兵で役に立たないとなると偵察以外に出番がなかった。 「ポストマンなんて初めてだよ・・・危ないんだよね、先頭って」 彼、霧原 涼はポストマンとして前方誘導の任務についていた。綺麗な顔には似合わないフェイスペイントと、大き目の野戦服。 独りでつぶやいた。何かしてないと恐怖で潰れそうだった。怖い、機械を止めてくる奴らなんて。 でも、自分で志願したのだ。ポストマンをやる、と。 「自分でやりたいって言ったんだ、やるんだ。ヤガミに会うまで強くなるんだ」 やっとのことヤガミを呼べた涼は、ヤガミみたいになりたいと思っていたのだ。自ら傷つくのを恐れずたち向かう男(この辺ちょっと美化)に。 「大丈夫、ヤガミだって胃を痛めても頑張ってた、うん、大丈夫僕」 少し自分に笑ってみせる。大丈夫、困ったらヤガミが来てくれる。 手信号で指示を送りながら、少し笑ったが恥ずかしくて下を向いた。 「へへ、何言ってるんだろ僕。戦場なのに、緊張感足りないかな・・・」 そのまま顔を上げて、低い姿勢のまま再び周囲警戒にいそしみ始めた。 #ref(http://s00.sakura.ne.jp/support/bbs02/file_t/1184579186.jpg) 東堂という、何時も国にいないが毎回戦争には参加している男がいた。何時も歩兵、それも偵察の役が回ってくる。 「ふーよし、ちょっと元気になったみたいだ。よかった」 毎度毎度ぱっとしない(書き易いとも言う)を言うこの男はかなり、涼のことを心配していた。 「ヤガミにあってから張り切ってるからな・・・心配だ、へましないといいが」 右翼の警戒に当たっている彼は、ポストマンとして前方にいる涼のことが気になっていた。 心配性だといわれることもある。が、そんなこと言ってられない。思うのだ、一人くらいどんな時も何かを心配している奴がいてもいい、と。 前で涼が石につまづいて思いっきり転び、隣の松林ぼたんがクスっと笑った。 痛がってもぼたんに笑い返す様子をみて、杞憂かもしれんな、と思った。 ----- 松林「皆、気をつけてくださいね」 霧原「はい」 東堂「もちろん」 松林の言葉に二人が頷く。 三人の格好は迷彩塗装されている。 そして、敵に見つからないよう、周辺の障害物を使いながら、 匍匐全身で移動している。 霧原「……あれ?」 松林「どうしたの?」 霧原「何か、音がしたような……」 松林「どちらの方向?」 霧原「えーと……、向こうです」 そう言って、二人は同じ方向に意識を向ける。 持っている双眼鏡でそちらの方向を見る。 東堂は二人が同じ方向を向いているので、そこ以外の場所に注意を向けている。 霧原「……何の音だろう?」 松林「行ってみましょう」 霧原「はい」 東堂「わかった」 そして、三人は音のする方向へ向かう。 移動しながらも周辺に不信な目印や、痕跡が無いか探しながら。 東堂(音がしたということは、人か、或いは移動に使われている物と    見たほうがいいな……) 霧原(少しでも多くの情報を持って帰らないと!) 松林(鬼が出るか、蛇が出るか。    まあ、鬼が出られたら困るんだけど) そして、偵察は続く。 少しでも有用な情報を持って帰るために、 仲間が少しでもやられる可能性を下げるために。 文:ゲドー@芥辺境藩国 辻斬燕丸@芥辺境藩国 常世 知行@芥辺境藩国 絵:海堂玲@芥辺境藩国 霧原涼@芥辺境藩国

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