無責任 Part.X

ユニコーン

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musekijin

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ユニコーン


東の空が目覚めて 水に映る一角獣(でんせつ)の影
かすかな木漏れ日 森の奥で 静かに夢を駆けてく

起きても部屋が暗いままで 西のカーテン開いて時間を戻す
鍵のかかったドアの前であくびをしたまま部屋を閉じ込める

昨日のことなんて だいたい忘れてるから
傷つけることもある だからわからないこともある

歩けるこの命 儚い太陽の下で
輝けるものは一つしかない けど一人じゃない
虚しい気持ち溢れ 見せられやしない
批判という情報がプラスの磁石に引き付けられて

政治と経済の明日を占いで見分けたら
いつの日にか望遠鏡で見ていた しみ一つない真っ黒な世界

決められた未来がそこにありそうで怖いから
過去に縛られたままで ただ今を食べているだけ

歩めるこの世界 儚い太陽の下で
影ばかりが集まるビル影に押し寄せる人
群集心理に飲まれ わからないことだらけで
テレビの画面に少しずつひびを付けてゆく

東の空 目覚め 水に映る一角獣(でんせつ)
わずかに聞こえる 波の音にも似た空の声

この世界の果てに 儚い太陽を求め
静かに倒れてく木々 その他諸々の形
昨日のことなんて 明日のことなんて
食べられるだけの今には何もわからないこと

輝けるものは一つだけ


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