無責任 Part.X

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musekijin

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風の無い空間 小さくうずくまる
夢の中で僕は 明日 風を浴びている
いつもガラクタ達と一緒 僕以外人はいない
自分だって 時計だって 見えない所で生きている

明かりを灯してみれば 一面ゴミ置き場だけど
太陽の下にもあるだろう 孤独を続ける 僕のような物体が

僕らは それでも 構わず生きているよ
死んだフリしたって 時計は動くんだよ
合ってるのかは 解らないけど
僕らしくあれば どうだっていい

いつから一人だったっけ そもそも誰かと居たっけ
誰も探しに来なくたって 生きられるからいいけどさ
地下室倉庫の明かりは ただひとつ 育て親だけど
無垢無傷のダイヤモンドは 綺麗とも思えないや

明かりを消してみても 輝くものはあった
ちゃんと目に入るなら きっと自分の生きる理由だ

「これは!」と手を出したのは 一枚の写真
人間が一人 瞳が輝いている
なぜ見つけたのか 解らないけど
きっと その人は僕のことを探している

風の無い寒さに 生きているものを感じますか
僕は行くよ 太陽の下へ
夢も希望もない場所で 死にたくないからさ

地下で一緒に暮らした生き物たちに「ありがとう」
どこだって いつだって 誰かを愛せる
そんな世界に居たほうが 僕らしく居れる
大自然の空から 降り注ぐ光
この心を眩しく照らしてくれるこの世界に
本当の自分を探しに行こう

駆けてく風を浴びて どんな音が聞こえるかな
これからどうしよう あの声に話してみよう



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