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ルーンミッドガッツ王国

時は、
トリスタンⅣ世が即位して三年が経ったある日、
悲劇は起こった。



突然の事だった。

生き延びた者の話を聞けば、
首都プロンテラでテロ活動が行われたらしい。
それは大して珍しい事ではなく、
平穏に暇を持て余した一部の冒険者が時折一暴れして騒ぎを起こしていたが、
多くの冒険者が集う首都では
大事にならぬうちに鎮圧されるのが常であった。

しかし、
いつもと状況は違った。

いわゆるこういったテロ活動とは、
魔力の篭った古い木の枝から魔物を召還する事である。
だが、この事件で使われたのは、
高位悪魔の血に染まった禍々しい魔力の宿る枝だったのである。

召喚者もこんな事になるとまでは考えなかっただろう。
魔法の枝から召喚される魔物は決まっている訳ではなく
地獄の底の魔王のきまぐれだと言われていた。
どんな魔物が出現するかは誰にもわからなかった。



そしてこの血に染まった枝から召喚された魔物は
世界樹第三の根「セフィロト」
とても人の敵う相手では無かった。
通常、万物に命を与えるものと言われていたセフィロトは、
枝に染みた血の呪いから、本来の知性を書き換えられ
そこに在る魂を吸収する魔物と化していた。

身体を更に伸ばしてゆくセフィロトが
ルーンミッドガッツを滅ぼすのに時間はかからなかった。
人も動物も草木も、他の魔物さえも、
全てが命を失い、 ただ灰が広がる平地となってしまった。

やがて魂を吸い尽くしたセフィロトは、
身体を張り巡らした灰の大地を巻き込み、あるべき場所に帰っていった。

現在は国境都市アルデバラン南側を境に
果てしない深淵が大きく口を開けている。



そんな中、プロンテラの衛星都市イズルードにて、
いち早く危険を知り、飛行船から遠く離れた街に逃げ延びた者がいた。

平凡な日々をただ過ごしていたが
そう簡単に死んでたまるか。
行き着いた先は
シュバルツバルト共和国、
田園都市フィゲル。

家からそう離れた地を訪れた事の無かったあなたは、
何もかも初めて見るものばかり。
しかし、何もわからないこの地で生きていかなければならない。
あなたはもう自分の家に帰れない事は知っていました。

家が無いのなら旅をしよう。
冒険者にならなくては。
どうやらミッドガッツからこの地に行き着いた者は他にもいる様子。
そして
彼等と新しい日常を手にしようと決めた。