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あらすじ

エビカニ合戦のあと、戻ってきたヤガミ
土場の王の謎とかいろいろあるけど
なんでこんなことになったのかさっぱりわからない!

ここから本編


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一度別れた後、ヤガミはこっそり戻ってきた。

ヤガミ
「缶じゃなかったのか」
あさぎ
「缶のほうがよかった?」
ヤガミ
「いや、別に あまり違いはない」
あさぎ
「そうだね」
ヤガミ
「どこにいく?」

ヤガミの声は、聞いていて気持ちがいい

あさぎ
「どこでも。うーんと。まあ海がみたい、かなぁ
 ・・義体が塩でサビなきゃ、だけど(笑)」
ヤガミ
「あとでメンテナンスすればいいさ」
 ヤガミは優しくいいました。
あさぎ
「うん」

ゆっくりあるいていくと、意外に今日の海岸は人がいます。
みんな泳いでいる。

ヤガミ
「?」
あさぎ
「あれ、海のシーズンなのかな
 水泳大会ってわけでもないだろうに」
ヤガミ
「それ以前に・・・クラゲとか出ないのか。この海は」
あさぎ
「・・あー。どうだろう。大きなフナムシが出たって話は聞くけど。
 全然ロマンチックじゃないなぁ。水族館にペンギンでも見に行く?」
ヤガミ
「まあ、いいさ」

ヤガミは岩の一つに座った。

あさぎ
 となりにすわります
ヤガミ
「見ろ、いい女ばかりだ。きっとこっちに声かけてくるぞ。
 こっちにも美形がいるからな」
あさぎ
「きっと、声かけてはこないよ。
 というか遠目から見たら俺、メードですよ。
 普通に女子ですよ」

ヤガミは笑った。

ヤガミ
「そりゃ残念だな」

全然残念ではなさそうだ。

ヤガミ
「暑くないか?
 風は強いが、日差しは強い」
あさぎ
「俺は、大丈夫。ヤガミは?」
ヤガミ
「問題ない」
あさぎ
「うん。ならいいんだ」
ヤガミ
「心配するなんて、らしくないじゃないか」
あさぎ
「なんで?
 おれいつも、心配してるよ」
ヤガミ
「そいつは初耳だ。すまなかった」

ヤガミは貴方に優しくいいました。

あさぎ
「ヤガミ、おれね
 ずっと言ってなかった気がするんだけど」

ヤガミ
「……
 いいにくかったら、言わなくても言い」

あさぎ
「俺は、貴方が大好きです」

ヤガミは笑った。声もなく。

ヤガミ
「さすがにそれは分かってたな」
あさぎ
「いやでも。口にしないと・・・いけない気がしたから!」

ヤガミは立った。貴方に手を差し出した。

あさぎ:
その手を取ります

ヤガミ:
「仲良くやろう。お前が王で、結婚しても
 俺が見ていてやる」

あさぎ
「ばか、俺は結婚なんてしない!
 というか、できない」

ヤガミはえー。という顔だ。

あさぎ
「・・・いや、本当だって。土場の王は一代限りだ」

ヤガミ
「はいはい
 ま、それですむなら王なんていらんだろうよ」
あさぎ
「・・王はなるときは、国家と結婚するんだよ。
 次の王はくじ引きで決める。なり手がないからな」
ヤガミ
「エリザベス一世だな」
あさぎ
「そうなの?」
ヤガミ
「ま、そういうことなら、それでもいいさ。残念だな」
あさぎ
「なにがー」
ヤガミ
「心を決めてたんだが」

ヤガミは歩き始めました。

あさぎ
「俺の嫁になるの?
 ちょっとまってー」

ヤガミ
「誰かの2号になるつもりはない」
あさぎ
「なんだよー。お前のためなら国を捨てるぞ
 前に、いったろう。何をしてもお前を守ると。」
ヤガミ
「それが出来るなら、誰も苦労はしない」

ヤガミは苦笑した。

あさぎ
「えーと、えーと。王の引き継ぎってできないんだっけ?」
ヤガミ
「どこにいく?」
あさぎ
「ヤガミがいるところ」
ヤガミ
「いや、単に岩場の女みてても仕方ないってことだ。
 俺が言いたいのは」
あさぎ
「じゃあ、ふたりきりになれる場所」

ヤガミは苦笑している。

ヤガミ
「はいはい」
あさぎ
「あー、本気にしてないー」

ヤガミは少し歩きました。このあたりは人もいないが道もない。

ヤガミ
「この際だからみたいのがあってな」
あさぎ の発言:
「なぁに?」

ヤガミは何か探している。

あさぎ:
おとなしく待ってます。

ヤガミはにやりと笑った。

あさぎ
「?」
ヤガミ
「こっちだ」

泉がある……。

ヤガミ
「この島に人が住むように元々の理由は清水が出るせいだ」
あさぎ
「・・・・えーと清水・・ってきれいな水だよね」
ヤガミ
「そうだな。綺麗な水だ。まあ、真水だ。海水はのめないだろ?」
あさぎ
「うん」
ヤガミ
「だからここで、捕鯨船が水を補給していたのさ。アメリカのな」
あさぎ
「そうなんだ。」
ヤガミ
「あまり面白くなさそうだな」
あさぎ
「ううん」
ヤガミ
「すまなかった」
あさぎ
「ヤガミが話しているの聞くの好きだよ」
ヤガミ
「いや、単に人がいないところとか言ってたんでな」

ヤガミは靴を脱いで清水にひたってる。

あさぎ
「当時、水は貴重だったんだろうね。
 今でこそ、海水を真水に変える方法はあるけど。」

あさぎ
 同じように靴を脱いで水にひたります。

ヤガミ
「今でも変えるためには莫大な燃料がいる」

ヤガミと並びました。

ヤガミ
「冷たくないか?」
あさぎ
「ううん。寒いのは得意なんだよ。北国人だから
 涼しい方がいいぐらい」

ヤガミ
「そうか」

ヤガミは涼しそうにたたずんでいる。

あさぎ
「ヤガミ、冷えたりしない?大丈夫?」
ヤガミ
「心配性だな。大丈夫だ」
あさぎ
「だから、いつも心配してるって言ってるじゃないか。
 俺の命よりも、お前の方が大事だって

 なんでだろうなぁ。
 俺、自分の中はずっとからっぽだと思ってた。
 だから、俺の本当の姿は空き缶で・・・
 中身には何もないと」
ヤガミ
「それで?」
あさぎ
「・大切なものはもうずっとなくて
 けど、今は違う。
 ずっと空だったものが、ヤガミで一杯になってきてる。
 もう、元の空き缶に戻れなくなる日がくるかもしれない。
ヤガミ
「……
 あんまり、思いつめるな」
あさぎ
「せ、責任とれー」
ヤガミ
「どんな?」
あさぎ
「えーとえーと。お、おれを嫁にするか
 嫁にくるかの二択」
ヤガミ
「どっちも無理だな。お前は国と結婚している」
あさぎ
「奪えるだろう?」
ヤガミ
「ついでにだ。
 いや、なんでもない」
あさぎ
「好きな人に会うために世界を超えたのに
たかが国に縛られている人間一人奪えないなんてないよ。」
あと、ついでにってなにー」

ヤガミは微笑んだ。

ヤガミ
「次に逢う時に言うよ」
あさぎ
「次っていつ」
ヤガミ
「そんな先のことは分からない」
あさぎ
「じゃあ、今言って」

ヤガミは少し迷ったが、貴方の頭をなでるだけにした。

ヤガミ
「もうこんな時間だ。戻ろう」
あさぎ:
「こどもあつかいー」
ヤガミ
「子供だ、子供。当たり前だろう」
あさぎ
「むー、子供じゃないよ。」

ヤガミはそう信じたいのだろうと貴方は思った。

あさぎ
「少なくとも、ヤガミが思っているほどの子供じゃない」

ヤガミは靴を履くかどうか迷ってる。

ヤガミ
(考えながら)「はいはい」

あさぎ
考えている隙を狙ってキスします。
「俺は、真剣だ」

ヤガミは笑った。
ヤガミ
「それは嘘だな。帰るぞ」
あさぎ
「いやだ」
ヤガミ
「子供じゃないんじゃなかったのか?」
あさぎ
「子供じゃないから帰らない
 ヤガミは、俺を自分のものだといった。」

ヤガミは微笑むといつか分かる時が来ると言った。

あさぎ
「だから・・・えーと、えーと。
 ちゃんとその証拠を見せてもらうまで帰らない」
ヤガミ
「そうだな」

ヤガミは貴方を抱いて歩き始めた。というか、担いでいる。

ヤガミ
「これなら所有権争いはないだろ?」
あさぎ
「うー?」
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おまけ


ピドつかうしかないのかなーという感想