デートにいってきました。



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芝村::
太陽が、照っている。
ひどくまぶしい、そんな感じだ。

あさぎ:
「あついー」

芝村:
貴方から見て遠くに、ヤガミの姿が見える。
ポケットに手を入れて歩いている。

あさぎ:
「…ヤガミー、こっちこっちー」
思いっきり走り寄ります。

芝村:
坂道だ。路面線路の上を貴方は走った。
ヤガミは片手を伸ばして貴方をとどめようとした。どうする?

あさぎ:
思いきり抱きつきます
「おまえがいうから、空き缶から出てきたぞ!」

芝村:
ヤガミは貴方を抱きしめてというか羽交い絞めにして、建物の影に隠れた。
ヤガミ:「……」(なんか口元がわなないている)

あさぎ
「え、なに、いきなり。
 ヤガミ、いつの間にそんな大胆に え、遠慮しなくていいの?」

芝村:
天を仰いだ。

あさぎ
「・・じ、じゃあ遠慮な・いや、なに、そのリアクション」

芝村:
建物の外を見て、慌てて隠れた。
貴方の唇を手でふさいだ。
ヤガミは息をとめている。

あさぎ:
「?」
意味はわからなくても同じように息を止めます。

芝村:
10秒
20秒。

あさぎ:
(や、やば・・・むりかも)
少しだけ息を吐いて呼吸をします。
訴えるような目でヤガミを見て、周囲をうかがいます。
何か危険なものがあるのかと

芝村:
貴方を抱きしめてというか、貴方を隠して、外を見ている。

あさぎ:
とりあえずおとなしくします。
ただし、ヤガミの手を握りながら。

芝村:
表を、ピンクの髪の人が通っていった。
ヤガミは優しい顔でその姿を見送っている。

あさぎ:
「・・・・指の関節逆にまげんぞ」(小声で)

芝村:
ヤガミ:「どういうことだ?」(小声で)
ちなみにここは幅70cmほどの路地裏です

あさぎ:
「いや、こっちの話。
 ほかの人気にしちゃイヤ。あと口ふさぐならもうちょっと色気のある方法でお願い」
「たとえば、実践したほうがいい?」

芝村:
ヤガミは変な顔している?
ヤガミ:「男同士でか」

あさぎ:
「おれは別に気にしないが」
「ゴージャスタイマーはそんなこと気にしないんじゃなかったか?」

芝村:
ヤガミ:「俺は、ロンリータイムズの人間だ。勝手に時代がゴージャスになっただけだ」
ヤガミ:「元気そうでよかった」(遠くを見て)

あさぎ:
「時代に流された方が楽だぞー、おれはもうとっくに割り切った。
 どっちにしろ国じゃ空き缶だしな」

芝村:
ヤガミ:「いいじゃないか。空き缶」
ヤガミ:「俺は気に入っている」

あさぎ:
「ふーん。国に帰ったら遺跡の地下にいっぱいいるよ、きっと」

芝村:
ヤガミ:「怒ってるのか?」

あさぎ:
「怒ってない。おれはおこってないよ。
 なんかさみしいだけ。
 いつになったら俺はヤガミの心の内側に入れるのかなーと」

芝村:
ヤガミ:「やめておいたほうがいい」
ヤガミ:「俺の心の中なんて、黒くて汚い。とても人はいれられない」

あさぎ:
「…そうかな?
 人間なんてみんなみにくいとおもうけどね」
 おれは、お互いの醜いところを見せ合うことは
 とてもきれいで神聖に思えるよ。」

芝村:
ヤガミ:「お前が立派なのさ」
ヤガミ:「俺は怖くてそんなことは出来ない」

あさぎ:
「嫌われるのが?」

芝村:
ヤガミ:「それはそれとしてだ」
ヤガミ:「とりあえず、ここから出ないか」

あさぎ:
「そうだねー。ずっとこうしているのも楽しそうだけど。」
「おれ、ヤガミの目を見ているだけでも2時間は楽しめるよ」

芝村:
ヤガミ:「悪い趣味だ。変えたほうがいい」

あさぎ:
「自分ではいい趣味だと思うんだけどなぁ。
ほら、おれお前の笑顔のためなら10万人は殺せるよ

芝村:
ヤガミ:「……あー。レストランの一つでも。さすがに広島にはないか」
ヤガミは寂しそうに笑った。
ヤガミ:「殺したのはお前じゃない」

あさぎ:
「なんでそんな顔するかなぁ」

芝村:
ヤガミ:「いこう」

あさぎ:
「おれは俺の意思で殺すよ。次はどこにいきたい?
 鍋か、たけきのか。お前のためなら‥俺は何でも殺そう。
 たとえそれが同朋の願いでも」

芝村:
ヤガミ:「俺の意思が殺したんだ。お前は、悪くない」
ヤガミは、ピンク髪の少女に背を向けるように、逆方向に歩いた。

あさぎ:
「火星でも‥いや、火星はまだ早いな。鍋ならすぐに行ける。
 越前のレーダーを借りて、暁の歩兵を借りて、
 ケント一機に犬を載せれば」

芝村:
ヤガミは貴方の頭の上に手を置いた。叩くように。

あさぎ:
「おれは真剣なんだよ。そのための準備はちゃんとしてある。
 俺の意思でね」

芝村:
ヤガミ:「やめろ」

あさぎ:
「食糧も、資源も燃料も、全部だ。一度ぐらいなら戦える」

芝村:
ヤガミ:「やめてくれ……」

あさぎ:
「ヤガミ、泣かないで‥、おれはお前に泣かれるのが一番嫌いだ」
 おれは何でもするけど、どうしたらいいかわからない。
 お前の笑顔がみたいだけなのに、
 なにをしたらお前は本当に笑うんだ?」

芝村:
ヤガミ:「……」
ヤガミ:「泣いてはいない。俺の体に涙腺はない。笑顔だったら、いつでも向けてやる」

あさぎ:
「おれには、ずっと泣いてるように見えるよ? さみしいから。となりにだれもいないから
 ずっとひとりだから」

芝村:
ヤガミ:
「……さびしい? いや、そんなことは、覚悟している。隣もいつかは、誰もいなくなる。
そんなことは、”だからどうした”俺は許容している」

あさぎ:
「許容するのと、何も感じないのは違う」

芝村:
ヤガミ:「お前はとりあえずここにいる」
ヤガミは頭をかいた。

あさぎ:
「そうだね。でもいつかいなくなると、ヤガミはおもってる」

芝村:
ヤガミ:「いや、だからな」

あさぎ:
「ヤガミ?」

芝村:
ヤガミはもじもじしている。
ヤガミ:「ああ。いや、まあいい。まあ、いい。まあいい」
ヤガミ:「歩こう」

あさぎ:
「そうだね。手つないでいい?怒らない?」

「勝手につないじゃうよ!」

芝村:
ヤガミは笑って貴方の手を取った。
ヤガミ、意外に背が高い。

あさぎ:
「むー(牛乳飲もう)」

芝村:
ヤガミ:「これでいいか?」

あさぎ:
「うーんできればもうちょっとこう(よりかかってみます)」

芝村:
ヤガミ:「歩きにくくないか」

あさぎ@
「歩きにくいほうがゆっくり景色みれるよ」
「遅ければ遅いほどいいことだってあるよ」

芝村:
ヤガミは寂しそうに笑った。
ヤガミ:「そうだな」

あさぎ@
「うん‥。なんでまたさみしそうかなぁ。
 望めばずっとそばにいるのに」

芝村:
ヤガミ:「どうやって」(きこえるかどうかの声で)

あさぎ:
「その方法を探すんだよ、お前が望んで、おれが望むならきっと
 可能性はゼロじゃない。
 あきらめるのは全部の可能性がなくなってからだ」

芝村:
ヤガミ:「可能性がないと分かったら、俺は死ぬな」

あさぎ:
「そのときは、おれが殺してやるから」
「おれがほんとうに可能性がないってわかったら、この手で殺してやるから。
 それまでは、一緒にいてくれないか?」

芝村:
ヤガミ:「期待しておく」

あさぎ:
「するのは期待じゃなくて、覚悟だろ?
 俺に一生つきまとわれるんだぞ?」

芝村:
ヤガミ:「ああ。そっちは大丈夫なんだ」

あさぎ:「うん?」

芝村:
ヤガミ 微妙に照れて)「そっちはもう、あきらめている」

あさぎ@
「あきらめたのかよ!
 い、いや喜ぶべきかコレ
「えーとじゃあ、これにサインとハンコおしてー


しゃくようしょ

(ペロ)←黒い線で消してある
しろさいしょーどの

800おくわんわん
かります。


あさぎ

ほしょーにん


あ、ちがった。こっちこっち

【婚姻届】」

芝村:
ヤガミは早足で歩き始めた。

あさぎ:
「あーまて、こうこの場を和ませようとする必至のボケを殺すな」
後ろから抑え込みますね。

芝村:
はい。
抱きついた。

あさぎ:
「いい加減あきらめておれのおよめさんになれー」
と耳元でいいます。

芝村:
ヤガミ:「遠慮しておく」
ヤガミ:「お前がなれ」

あさぎ:
「え?」
「や、ヤガミは俺の嫁!ってできないの?」
「いや俺が嫁でもいいけど」
「おれなにもできないよ?
 だしまきたまごはつくれるけど」

芝村:
ヤガミ:「俺よりはいいじゃないか」
ヤガミ:「カップめんだけだ」

あさぎ:
「えー、ほんとにー?」

芝村:
ヤガミは傷ついた顔をした。
どうもほんとらしい

あさぎ:
「そか、じゃあ。こんど料理の本おくるよ。俺のヤツ」
「1ページ目の料理が「たまごかけごはん」な!」

芝村:
ヤガミ:「なんと言えばいいんだ。俺は」

あさぎ:
「んーと、とりあえず。一緒に料理作らない?じゃないかな?」
「それとも、えーと、新婚旅行どこにいく、とか。新居の予定とか」

芝村:
ヤガミ:「料理案でいこう」
ヤガミ:「新婚旅行は……どうせ血なまぐさくなる」

あさぎ:
「いいんじゃないの?
 血なまぐさくても、お前がいれば十分たのしいよ」

芝村:
ヤガミ:「やめておく」
ヤガミ:「お前にだけは、本当のことを言っておく」
ヤガミ:「俺は戦いが、好きじゃない」

あさぎ:
「そうか」

芝村:
ヤガミ:「そうだ」
ヤガミ:「誰も信じはしないがな」

あさぎ:
「信じるよ。
 だから戦いを無くすためにがんばるんだろう」
「戦わずに話し合ったほうが利口だと、
 教えるために戦うしかないっていうのは皮肉だけどね」

芝村:
ヤガミがはじめて、目の奥で目を細めて笑った。
ヤガミ:「取りあえずは、時間犯罪を、阻止だ」

あさぎ:
「わかった、では、何なりとご命令を。
 我が王の望むままに」

芝村:
ヤガミ:「情報が知りたい」

あさぎ:「星見の塔か」

芝村:
ヤガミ:「なんだ、それは?」

あさぎ:
「いや、世界のログが見れる場所らしいよ。
 俺ものぼったことないからしらん。
 トーゴなんてヤツが仕切ってるらしく、
 世界の謎を知ることができる、って話だ」
「もっとも、それが正しいかなんて俺にはわからん。
 星辰の塔だったかなー。偵察に使われてたが」

芝村:
ヤガミ:「トーゴ。まあいい」
ヤガミ:「分かった。じゃあ、いいこで待っていてくれ」

あさぎ:
「だが断る!」

芝村:
あと2分です。

あさぎ:
「ついていくよ。嫁にするんだろ、おれを」

芝村:
ヤガミ:「嫁なら安全なところへ」

あさぎ:
「ふふん。お前死ぬ気で俺を守るだろうからな。
 お前のそばが一番安全だと踏んだ!」
「危険なんて世界中に転がってる。
 広島は1人の黄オーマで壊滅するかもしれないし、
 ニューワールドは天から爆弾降ってきたら終わりだ」
「なら、好きなヤツの傍にいたいってのが本音だろ?」

芝村:
ヤガミは笑った。
ヤガミ:「ならば今日から」
ヤガミ:「お前は俺のものだ」

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芝村:
時間です。
お疲れ様でした。