文というのもおこがましい物ですが。 /*/ 「よいせっと。いやあ、七夕だねえ」 「おう、七夕だなあ」 「うん、そういうわけで男二人で酒盛りです」 「一人と一頭だけどな。ご主人友達いないのか?」 「…」 「ぐふふふ、冗談だ。俺が相手をするからそんな顔をするなご主人」 「よし、飲もう、飲むぞ、飲め」 「ところで七夕って何を祝ってるんだろうな。織女星と牽牛星は大陸の方の話だし」 「さあなあ。何でもいいんじゃないかい、どんなことでもめでたい事が多いのは良い事さ」 「ふむ。道理だねえ」 「ところでご主人には織姫さんはいないのかい」 「ははは、はははははは」 「いた、いた、ご主人毛を毟るのはやめてくれないか」 「まあご主人にも色々あるのですよラキくん」 「その色々を相手が酌んでくれるといいけどな」 「。・゚・(ノД`)ヽ」 「つまり平和じゃないのが全部悪い。よって可及的速やかに世界を平和にして大手を振って会いに行きます」 「そか、がんばれご主人」 「お前も手伝うのだラキよ」 「その前に早く俺の家建ててくれな」 「ムゲンニガンバリマス」 /*/ 見上げれば冴え冴えと澄み渡る月と天の川。 森国の風も無い平原で、一人と一匹は夜がふけるまで過ごしたそうな。