『──Trick or Trap?──』中編


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「な、何を言ってるんですか! なんでハルがダークネスなんかに……」

どぅーが叫ぶ

「違う?」
「冗談はやめてください! ダークネスに入りたいなんて言う訳ないじゃないですか!」

激しく首を横に振りながら否定するどぅー

「〝覚えてる〟って言ったでしょ。どぅーと聖、リゾナントに来る前は、一緒にエッグにいたよね」
「……え?」

どぅーから身体を離し、立ち上がる

「思い出したの、全部」
「ぜ、全部って……?」

どぅーが恐る恐る振り向き、聖を見る

「エッグにいた時に〝ダークネスに入って、能力者の理想の世界を創るんだ〟って、どぅーはいつも言ってた」
「それは……」
「だから潜入して来たんでしょ。リゾナンターを調査するために。小学生がスパイなんて、誰も考えないもんね」
「ゴメンナサイ……でも!
「ヒドイよね。なんにも知らないフリして、私達の事を調べてたんだ。バレてるんだろうな、みんなの能力とか、弱点とか。もしかして、新垣さんがあんな事になったのも、どぅーが
「違う!」

身体ごと振り向こうとするどぅー

ガタン!

勢い余って椅子に縛られたまま床に倒れる


「あれはハル知らない! ハルなんにも知らない!」

何も言わずに見下ろす

「本当です! 信じてください!」
「どぅーがスパイだってみんなが知ったら、どうなるかな?」
「やめてください! みんなには言わないで! お願いします!」
「もしバレたら、どうなるかな?」
「みんなに嫌われる! リゾナントにいられなくなる!」
「どうしてそんなに嫌がるの? バレてもあっちに戻るだけでしょ?」
「嫌だ! みんなと一緒にいたい! ずっとこのまま……」

どぅーの瞳から涙が流れる

「(ハルは……ハルは、リゾナントじゃなきゃダメなんだ!)」

え?
なんで、どぅーが泣いてるの?
なんで、どぅーが床に倒れてるの?
なんで、どぅーが椅子に縛られてるの?

「……なんで、聖は、どぅーを見てるの?」
「……譜久村さん?」

涙を溢しながら聖を見るどぅー

「どうなってるの?」
「……もしかして、精神干渉!?」


──透視──トランスペアレント

「お前が譜久村さんを!?」

どぅーが、聖の後ろの壁を睨んでる

精神干渉?

「……そう言う事か」

──能力複写──コピー
└──水念動力──リキッド

どぅーの涙を集めて、どぅーが睨んでる壁にぶつける

ドン!

壁に小さな穴が空いた
そこから人影が見える

「隠れてないで出て来なさい! どぅーの眼と聖の射撃からは逃げられないわ!」
「……ソレハ、鞘師ノ能力カ」

ガチャ キィ

人影が扉を開けて部屋に入ってくる

「聖達の事、随分と詳しいみたいだけど……」

入ってきたのは、ローブを纏っている人
顔も体格もわからないし、機械で声を変えてるみたい
一体誰なの?


「譜久村聖ノ能力ガ進化シタノハ知ッテイタ。読ミ取ッタ超能力ヲ自身ニ付加スルノダロウ?」
「……当たってる」
「なんでこんな事すんだよ! そもそも、お前誰だよ!?」

──透視──トランスペアレント

「サセナイ!」

ローブからムチが伸びて、どぅーを椅子ごとひっくり返す

ガタン!

「うわっ!」
「どぅー!?」

どぅーが背中を向ける様に倒れた

「イテテテ……」
「私ノ正体ハ秘密ニシテオキタイノデネ」
「どぅーが透視能力者って事も知ってるんだ……」

この人、何者?

「鞘師ハトモカク、オ前デハ液体ノ水ヲ動カスノガ精一杯ダロウ。ココニ水場ハナイ。戦闘向キノ能力ヲ持タ無イオ前達デハ私ニ勝テナイ。生田ト石田ハ、別ノ能力者ト交戦中ダ。直グニ駆ケ付ケラレル仲間モ居ナイ」
「あなたは聖達の事をよく知ってる。だけど、あなたが知ってるのは〝今〟の聖達じゃないわ!」

ゴゴゴゴ!






投稿日:2013/11/08(金) 00:18:21.13 0