『千里眼映遥碧』
小 ● 遥 ○ 藤 ○ 工 ○
? ○ 碧 ● 紙 ● 容 ○
眼 ● 包 ○ 性 ● 未 ●
映 ● 懐 ○ 姚 ○ 習 ●
光 ◎ 闇 ● 強 ◎ 親 ○
<詩題> 千里眼映遥碧(せんりのめはようへきをうつす)
<韻目> 「陽」韻
<中国語読み>
gong(1) rong(2) wei(4) xi(2) qin(1)
teng(2) zhi(3) xing(4) yao(2) qiang(2)
yao(2) bi(4) bao(1) huai(2) an(4)
tiao(3) shu(1) yan(3) yian(4) guang(1)
※( )内数字は現代中国語の四声であるので 平仄とは必ずしも一致していません
<書き下し>
工容(こうよう) 未だ習親ならざるも
藤紙の性 姚強なり
遥碧(ようへき) 闇に包懐せらるも
小?(しょうしゅ)の眼 光を映す
<直訳>
婦人の技芸や作法はまだ未習得だが、
藤紙は生まれ持って美しく強い。
遥かな青空が闇に包み抱かれていても、
美しい少女の眼は光を映している。
<意訳>
大人の女性たるスキルや行儀作法はまだ身についていないが、
生まれつきの美しさと強さが備わっている。
遠い未来の青空が今は闇に覆い隠されていたとしても、
工藤遥の“眼”にはいつでも光が映っている。
<遥訳>(超訳)
デキるオトナの女性にはまだまだ遠いかもしんないけどさ、
ハルはハルらしくあれればそれでいい。
どんなにお先真っ暗に見えたって、
ハルは絶対に希望を捨てたりなんかしないからな!
『聖正牙』
聖 ● 村 ○ 久 ● 譜 ●
女 ● 夫 ○ 要 ○ 代 ●
忽 ● 背 ● 努 ● 礎 ●
為 ○ 正 ● 勿 ● 非 ○
狼 ◎ 心 ○ 忘 ◎ 俄 ○
<詩題> 聖正牙
<韻目> 「陽」韻
<中国語読み>
pu(3) dai(4) chu(3) fei(1) e(2)
jiu(3) yao(4) nu(3) wu(4) wang(2)
cun(1) fu(1) bei(4) zheng(4) xin(1)
sheng(4) nu(3) hu(1) wei(2) lang(2)
※( )内数字は現代中国語の四声であるので 平仄とは必ずしも一致していません
<書き下し>
譜代の礎 俄づくりにあらず
久要 努(つと)に忘るることなかれ
村夫 正心に背かば
聖女 忽(たちま)ち狼と為る
<直訳>
代々続き今に至る礎はにわか作りではない。
年来の約束は決して忘れてはならない。
村人が正しい心に背けば、
聖女はたちまち狼となる。
<意訳>
大切で重要なものは一朝一夕には組みあがらず、長きに渡る積み重ねでその形を成してゆく。
人と人との信頼関係もまた、そのうちの一つと言えるかもしれない。
誰かがもし、そのことを忘れてしまったとしたら、
いつもは心優しき譜久村聖も、それを正すための鋭い牙を剥くだろう。
<聖訳>(超訳)
由緒正しき譜久村家の礎は昨日今日できたものではなく、代々積み重ねられてきた重く揺るぎないもの。
そして仲間との絆もそれと同じくらい重く大切なものだということ、日々噛みしめながら暮らしていますわ。
もし、礼儀も弁えない田舎者が邪な心を抱き、それらを汚らわしい手で乱そうとするのであれば……
聖、激おこですわよ?
今月末に誕生日を迎える二人で詩を作ってみました
一応きまりには極力則ったつもりですが色々と大目に見てください
※
工藤さんの方の結句二段目は「女偏に朱」です
危惧はしていましたがやっぱり表示されなかったですね
当初は「狼」にして「ウルフボーイ」や「チワワ」の訳を当てようかと思ったのですが冒韻となるため断念して
代わりに譜久村さんの方に無理やり「狼」を持ってきました
投稿日:2013/10/16(水) 20:29:42.61 0
最終更新:2013年10月17日 03:05