■ ピュアホワイト -工藤遥- ■


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 ■ ピュアホワイト -工藤遥- ■

はる……はる……ハル坊……

「ん、なんだよぉ?まだ眠いよぉ」

純白の世界
どこまでも白いその世界に工藤遥は漂い、まどろんでいる。

おいおい、まだねぼけてんのか?
くくく……こいつぁとんだうつけだぜ
まぁいいや、どうせ『仮の宿』だ

「かり?なにそれ?」

ああ、だって、そりゃ、お前、『雌』だからよ、お前が。
『よりしろ』は『雄』に限る、『雄』の方が、思い切り、暴れられる。

「めすってなんだよっ!はるは女だぞっ」

ほほう?『女』ねぇ?俺には、ただの、言葉遊びにしか、聞こえんがなぁ。
おんなじ意味だろ、そりゃあ。

「雌と女はちがうだろっ!はるは女だ!そう!はるは……あれ?」


ふと工藤遥は思い出す。
いつもと違う自分の心に。
『女』の遊びは嫌い。『女』の社会は嫌い。
陰湿で、まどろっこしくて、ねちねちして、汚い。
『男』がいい。
『男』の遊びが好き。『男』の社会がかっこいい。
はるは男の子になりたかった。
いつも男の子に交じって男の子の遊びをしていた。

はるは男の子だぞっ。

そう、いつもの工藤遥なら、そう言ってはばからないはず。
これは工藤遥の深層意識。
これは工藤遥の本心の世界。

はるは『雌』なんだ……

弟達とは……パパとは違う……

パパ……パパ……

パパ?パパ!

やっと思い出してきたか?
まぁそういうことだ


俺としちゃ気がすすまねぇが、これも
そうじょうからのたのまれごとと思えば、たがえるわけにも、いかんしなぁ
とりあえず『おまえでもいいや』ハル坊
ま、よろしくな……

ところで、ハル坊、お前そのままでいいのか?
俺はかまわんが、お前はどうだ?
そのまま、そこで、眠ってて、いいのか?

眠ってて、いいのか?



                              【index】




投稿日:2013/09/27(金) 12:24:08.22 0