さゆみは今まで、色んな“傷”を見てきました。
“傷”に触れ、“傷”を感じ、“傷”を癒してきました。
さゆみも少し大人になって、夢に憧れるだけだった頃には見えなかった“傷”が見えるようになりました。
その“傷”を負った人たちは、今見てる世界がさかさまだと思うのです。
今見てる世界が全部ウソであるように願うのです。
さかさまだと思うほど、ウソであるように願うほど、痛めつけられた“傷”なんです。
時にその痛みは、他人の旨味になってしまいます。
だから早く癒してあげたい。
痛む“傷”を見つけられてしまう前に。
痛みが、自分の力になるように。
力にできるかどうかは、あなた次第。
さゆみは、そのお手伝いをするだけ。
さかさまなんかじゃない。ウソなんかじゃない。
そう思える世界になるように、さゆみはお手伝いをするだけ。
泣けてくるほどうまくいかないこの世界でも、それを愛せますように。
あなたを傷つけるあの人も、昔は誰かに愛されて育ったはず。
あなたは誰かに愛されたことを、忘れないでいて下さい。
闇に飲み込まれないように生きてゆくあなたの、お手伝いをこれからもさせて下さい。
――想像以上に歪みながら それでも僕らは 明日を待っている――
投稿日:2013/09/09(月) 22:01:03.13 0
最終更新:2013年09月10日 01:53