(80)618 名無し募集中(名探偵鞘師里保の事件簿)


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 ―― 神が犬に成り果て、生きることが悪へと反転するとき…… ■■■は七つの大罪の一「憤怒」へとその姿を変貌させるであろう ―――

「……何これ?」

喫茶リゾナントに常時置かれているメッセージノート。
なにげなくパラパラとそれをめくるうちにそんな一文が目に入り、里保はページをめくる手を止めて思わず呟いた。
字体こそかわいらしいものだが、その中身はあまりにも暗く、重い。
お気楽で明るいメッセージが並ぶ中、明らかに異質な文章であると言わざるをえない。

「どうしたの?里保ちゃん」

泡の立ち昇るサイダーの入ったグラスをトレイからテーブルに移動しながら、聖が首を傾げてノートを覗き込む。

「…ああ、それのことか」

そして、里保が答えるよりも早く、納得したように笑みを浮かべながら頷いた。

「それ、この前光井さんが来たときに書いてたやつだよ」
「光井さんが?じゃあ……未来の……?」

予知能力を持つ光井愛佳によって書かれた意味ありげなメッセージ。
ならば、これはもしかするとこれから起こる何かを表したものなのかもしれない。

「……どうかな」

僅かな間と微かな笑みとともにそれだけを言うと、聖はトレイを片手にカウンターの中へと戻っていった。
明らかにこの文章の持つ意味を知っている様子の聖に、そしてそのどこか挑戦的な態度にムッとなる。
「里保ちゃんには分かるかな」と言わんばかりのその背中に向かって、メラメラと対抗心が燃え上がってきた。

「おもしろい…!この謎、絶対解いてやるけぇのう!水軍流の達人と言われたじいちゃまの名にかけて!」
                                                                        【1レス保全】





投稿日:2013/04/25(木) 12:04:19.74 0