『真昼の月の静けさに』


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凍った水たまりを避けて歩く、マフラーが声を奪う。
憧れ夢を詰めた新しい日々、その矢先の寒い日だった。

春の匂いが雑踏の中で、今か今かと待ちわびてる頃。
全てを根こそぎさらってく映像をテレビは映す。それ以上は見れなかった。

遥か遠くの空と風の向こうから、涙拭う温もりを求める声がする。
私たちは何ができる?私たちは何をするべき?
正解はまだわからないけど…。

「あっ、月だ!」
「えっ?あっ本当だ」

真昼の空に独り浮かぶ月の姿。
明るい中では意味のない、わずかな光かもしれないけれど。
今世界のどこかは夜で、その光を頼りにしている人がいる。

それを主張することもなく、真昼の月は静かに浮かんでいる。私たちは真昼の月のように、人知れず世界を柔らかな光で満たしたい。

カランコローン
「あれ?みんなおそろいなの?」
「8人で揃って来るなんて珍しいんじゃなかと」
「んふふ、たまたまですよー」

あの年に出逢った私たちだから。
その時が私たちのスタートだったから。

今日はあの時に帰る日。
明日を強く生きていく為に、あの時に帰る日。





投稿日:2013/03/11(月) 14:46:04.39 0