『悪しき魂の会合』



「報告は以上です」
「ご苦労、下がっていいぞ」
「では、失礼」

「ダークネスの『首領』か。食えない奴だ」
「特にあの、決して我々に魂までは売り渡してないぞとでもいいたげな目」
「気に食わんねえ!」
「まあよいではないか。肚の内はどうであれ、我々に貢献してくれているのは確か」
「だが、そろそろ手に余り始めているのでは?」
「ご安心を。奴らを潰す手立てなら、いくらでもある」
「例のちっぽけな喫茶店の連中か」
「いや。実はうちの組織で、新しく対能力者部署を立ち上げたんですよ」
「ついにか!それは頼もしい」
「先日、『彼女たち』に会ってみたんだが。期待できそうだね」
「保険はかければけれるだけ有効か。おっと。そろそろ先方との商談の時間だ」
「相変わらずお忙しい。まあ、私もこれから政府関係者の方との会食があるんだが」
「みなさま表の顔が素晴らしいですからね。私くらいのものですよ、暇を持て余してるのは」
「ご冗談を。永田町のご意見番、今でも健在だそうで」
「ははは。では私から先に失礼するよ」
「ごきげんよう」
「私もこれで」
「お疲れ」




投稿日:2013/03/11(月) 12:09:22.33 0








最終更新:2013年03月12日 22:35