『Help me!! -4-』


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──空間誘導──スキップ

大石の後ろに黄緑色の光の壁が現れた
空間移動か!

「大石、後ろだ!」
「何!?」

光の壁からヤンキーな身なりの娘が飛び出して来た

「うおおおおっ!」

ヤンキー娘の拳が大石の腹に当たる

ドンッ!

「かったああああ! なんねこいつの身体は!?」

拳をさすりながら後退するヤンキー娘

「俺の筋肉を素手で殴れば拳が砕けるぜ!」
「いや、砕けはしんけど」
「みんな無事?」


また光の壁から娘が現れ……娘か?

「聖ー!」
「もう、無茶しないで。心配したんだから」
「ごめんなさい」

カマキリも首を垂らして謝っている様だ
誰かの母親か?

「良かった、みんな無事で」
「間に合って良かった!」

光の壁からさらに2人現れた

「はるなーん! あゆみーん!」
「ナイスタイミング!」
「次から次へと出て来やがって、みんな仲間かよ!?」
「そうったい! 随分と可愛がってくれたみたいっちゃけど」
「フン、大した事なかったぜ」
「でも3人倒れてますよ」
「あ、ホントですね」
「フフフ、半分以上やられてるんだ」
「こ、こいつらは油断しただけだ!」

増えた4人も能力者だろう
現状では2対9、こちらが不利か


「〝水〟の娘が話を長引かせていたのは、応援が来るまでの時間稼ぎだったか」
「そうです」
「「え、そうだったんですか??」」
「優樹ちゃんもくどぅーも気付いてなかったんだ」
「大丈夫、衣梨も直前まで気付かなかったっちゃ!」
「えりぽん、自慢して言う事じゃないよ」

時間稼ぎ、か

「敵を騙すならまず味方から。俺の精神感応をブロックしている時点で普通の能力者ではないとは思っていたが、ダークネスの刺客を返り討ちにしたと言う実力は本当の様だ。君の作戦も見事だったよ」
「どうも」
「しかし、突入のタイミングがどうも良すぎて腑に落ちない。何故なのか理由を聞かせてもらえないだろうか」
「ウチ達はお互いの居場所が大体わかります。それに、心の声で会話ができるんです」
「なるほど」
「れいな達のチームワークは完璧ったい。さあ、観念して人質を解放するったい!」

9人が横1列に並ぶ

「逃げ場はありません。人質を解放してください」
「俺と大石の2人を全員で壁側に追い込む作戦か。妥当な判断だが、いささか警戒心が足りないようだ」
「「「そう言う事」」」

財津・江島・名波が9人の後ろに立つ

「あなた達、倒したはずじゃ!?」
「大人を甘くみるなよな」
「倒されたフリですか?」
「所詮は子どもの攻撃ですからね」
「痛くも痒くもなかったと言う事ですか?」
「全然効かなかったぜ」
「今まで倒れてたのはなぜですか?」
「「「そ、それは……」」」


「本当は気絶してたんだね」
「大人気なさ過ぎ」
「「「うるさい!!!」」」

とにかく、これで5対9
俺と大石、財津達で9人を前後から挟んでいる
人質もいる
状況は悪くない

「さっきまでの会話は、そちらの時間稼ぎだったんですね」
「3人が起きる気配を察したのでね」
「3人増えても、れいな達は負けんと」
「半田。こいつら大人しくする気がないみたいだから、さっさと倒しておこうぜ?」
「そうだな。取引の時間も迫っている。5分で終わらせるんだ」
「任せとけ、行くぜ!」
「「「おう!!!」」」

大石が9人に向かって行く

「田中さん。人質の隣は精神感応を、他の3人は念動力を使います」
「オッケー! 筋肉の相手はれいながする、念動力の3人を頼むっちゃ!」
「「「「「「「わかりました!!!!!!!」」」」」」」

田中が大石に、他の8人は財津達に向かって行く
精神感応が効かない俺は無視か
必要な箇所に人員配置、良い判断だ

「来い、ヤンキー!」
「れいなはヤンキーじゃなか!」

ダン! ダン! ダン!


ヤンキー、もとい田中が素早い動きでパンチやキックを繰り出す

「当たってもちっとも痛くねーぞ」
「まったく、頑丈な身体っちゃね。これならどうっちゃ?」

ダダダダ!

大石の腹に連続でパンチを打ち込む
1点集中でダメージを与えようと言う訳か

「おお、腹のコリがとれそうだ」
「キー! ばりムカつくっちゃ!」

大石は戦いを楽しんでいるようだ

「大石、遊んでいる時間はないんだぞ」
「わかったよ。おりゃ!」

大石がパンチを繰り出す

「おっと」

身体を捻って難なく避ける

「あんたはパワーもあって頑丈かもしれんけど、スピードが足りないっちゃ。れいなに攻撃を当てるのは無理っちゃね」
「なんだと!」

大石がパンチやキックを繰り出すが当たる気配はない
こっちは長期戦になりそうだ
財津達が加われば勝負がつくだろうが、あちらはどうなっている


「鞘師さん、右後ろから3つ来ます!」
「わかった!」

──水念動力──リキッド

「しゅわしゅわぽん!」

ジャバジャバジャバ!

念動力で飛ばした破片を水の壁で防いだのか
やはり〝水〟は戦い慣れている
〝目〟達との連携もよく出来ている

「香音ちゃんと亜佑美ちゃんで速攻、えりぽんとはるなんで2人をサポートして!」
「「「了解!!!」」」

カマキリと小柄な娘が財津達に向かって行く

「鈴木さん、先に行きますよ!」

──加速──アクセレレーション

小柄な娘が急に加速した
目算で2倍くらいか

「なんて速さだ、当てられない!」
「これならどうです!」

──念動力──ウォール

江島が念動力のエネルギーを壁状にして小柄な娘に向けて飛ばす


「そんなのあり!?」

バン!

小柄な娘は避けられず壁に激突した

「あゆみん!」
「念動力にはあんな使い方もあったっちゃね」
「聖も行く! サポートお願い!」
「任せるっちゃ!」

──空間誘導──スキップ

母親の前に光の壁が現れる

「気を付けるんだ、もう1つの壁から現れるぞ!」
「一体どこから?」

名波の後ろに光の壁が現れた

「名波!」

光の壁を通り、母親が名波の手を掴む

「後ろ!?」
「あなたの能力、教えてください」

──能力調査──スキャン

「は、離せ!」


名波が母親の手を振りほどく
母親はそのまま光の壁に戻る

「あの人の能力は念動力のみ。物を動かす力と、エネルギーを球状にして当てる力があるみたい」
「俺の能力がばれた!」

能力を知る能力だと!

「えりぽん、もう1人も」

──空間誘導──スキップ

「財津、気を付けろ!」

財津の後ろに母親が現れる

「あなたの能力も教えてください」

財津の手に触れた

──能力調査──スキャン

能力者に触れなければならないのか
気付くのが遅かった


「こいつ!」

財津が振り向きながら裏拳を繰り出す

「フン!」

側転で後退し避けながら蹴りを入れる

ダン!

「ぐっ!」

母親はそのまま光の壁を通り戻って行く

「あの人は物を動かす力と、エネルギーを直線状にして飛ばす力みたい。切るより引っ掛けるイメージだった」

こちらの手札が知られてしまうとは想定外だ

「相手を子どもと思うな! 全員本気で行け!」
「「「「おう!!!!」」」」
「やっと本気かいな? 遅いっちゃね」
「負けて泣きべそかくんじゃねーぞ!」
「あんたがね!」


田中が大石の真下に入る

「くらえ!」

大石の顎を1発殴る

「うっ! いってぇな……あ、れ?」

大石がよろめく

「いくら筋肉があっても」

田中が大石の後ろに回り込み、首に組み付いた

「脳みそが揺さぶられたら平気でおれん。あと、酸素がなくなってもね」

大石の首を締め始めた

「う、ぐ……」

大石の筋肉が元に戻っていく
意識を失なったか

「しばらくダウンしててもらうけん」

田中が腕を離すと大石はその場に崩れ落ちた
まさか大石が負けるとは……
財津達は?






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