『Help me!! -3-』


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優樹ちゃんとくどぅーの
声!?

「捕まえたぞ!」

振り返ると大石って人が2人を捕まえている

「うー! 離せー!」
「お前、壁に当たって気絶したんじゃ!?」
「あれくらいで気絶するか」
「ちくしょう! この腕を離せ!」
「おお、頑張るなボーズ」
「女だっつーの!」
「悪い悪い。だが、筋力で俺に敵うかな?」

──筋力強化──マッスル

「はああああ……!」

ブチブチブチッ!

大石って人の筋肉が盛り上がって上半身の服が破れた

「しゅごーい!」
「ケンシローかよ!」

優樹ちゃん、感心してる場合じゃないよ
くどぅー、ツッコんでる場合じゃないよ


「大石よくやった。これで人質は3人。抵抗はやめて大人しくしているんだ」
「卑怯っちゃ!」
「目的の為に手段は選ばない」

まずいな……
隙を見つけて助け出さないと

「訊いても良いですか?」

里保ちゃん?

「なんだ」
「あなた達の目的は〝能力者が正統な存在と認められる世界を創る事〟ですよね。具体的にはどうするつもりなんですか?」

そんな事を訊いて、どうするの?

「能力者を集め相当の人数になれば、能力者の存在を世界に発信する」
「それで?」
「世界が受け入れれば良し」
「そうならなかったら?」
「能力を行使し力の差を見せつけ、従わせる」

それって力で支配するって事?

「あなた達が望む世界を、能力者全員が望んでいるとは限りませんよ」
「お前は今の世界で良いと言うのか?」
「はい。ウチ達は能力者ですが、その前に人間です。能力を使わなければただの人間です。普通の人間として生きていくこともできます」
「ふざけるな!」
「「うわーっ‼」」


大石って人が優樹ちゃんとくどぅーが投げ飛ばした

「任せるっちゃ!」

──空間誘導──スキップ

光の壁を通って優樹ちゃんは里保ちゃんのところへ、くどぅーはあたしのところへ飛び込んで来た
衣梨ちゃんナイス!

「大丈夫?」
「ビックリしましたー」
「すみませんでした」

無事で良かった

「普通の人間としてだと? 能力を使わず生きろって言うのか!?」
「大石」
「これだけの能力を持っていて使うなって事かよ! 冗談じゃない! 今まで散々な目にあってきたんだ! 無能力者のせいで! この力で、俺達を認めさせるんだ!」

世界が認めないから力で支配する気なんだ


「世界を変えれば俺達は胸を張って生きていける。邪魔はさせな
「いい加減にするっちゃ!」

衣梨ちゃん?

「世界が悪いとかなんとかって、大人が5人も集まっとってそんな事しか言えんと!?」
「なんだと!?」
「あんたら可哀想っちゃ。きっと、助けてくれる人がおらんかったんちゃろ? 手を伸ばしてくれる人がおらんかったんちゃろ? だからそんなに捻くれてしまったんちゃ」
「子どもからの同情なんていらないんだよ!」
「お前には、助けてくれる人がいるのか」
「いるっちゃん」
「えりぽんだけじゃない。ウチ達はみんな、助けてもらったんです」
「まーちゃんも!」
「ハルも!」

あたしも能力を持つ事に苦しんでて、どうしようもなかった時に助けられた
あの人達がいたからこうして生きていられる

「衣梨達の心の声を聴いて飛んで来てくれたっちゃん」
「心の声?」
「今は、その娘の心の声が聴こえるんです。ウチ達の心に響いてくるんです」


〝助けて 誰か〟

「ハル達が助けられたみたいに、ハル達も助けたい」
「まーちゃんも!」

だから、その娘を解放して

「俺達の苦しみはお前達にはわからない!」

大石って人が向かって来る
あたし達で倒せるのかな

「大丈夫だよ香音ちゃん、なんとか持ちこたえよう!」

……なるほどね!

──水念動力──リキッド

「しゅわしゅわーぽんっ!」

水の塊が大石って人に飛んで行く

「うおおおおっ!」

バシャーン!

水の塊が拳に当たって弾け飛んだ

「言うだけあって、強いですね」
「子どもが何人集まろうと俺の敵じゃない!」


里保ちゃん、あたしが鎌で捕まえるから囮になれる?

「わかった、任せて!」

──水念動力──スチーム

里保ちゃんが蒸気を使って不規則にジャンプする

「ちょこまか動いるだけじゃ倒せないぞ!」
「そうですね。でも、いくら筋肉があっても当たらなければ倒せませんよ!」
「言ってくれる!」

里保ちゃんに向かって行く
この隙に後ろから

「大石後ろだ!」

ガシッ!

「カマキリか!?」

里保ちゃん今だよ!

──水念動力──リキッド

「しゅわしゅわー
「フンッ!」


振りほどかれた! なんて力なの!

「香音ちゃん!」
「うおりゃ!」

投げられた!
里保ちゃんどいて!

「ぽん!」

バシャーン!

水のクッションか……助かったよ

「鈴木さん! 大丈夫ですか!?」
「まーちゃん達も攻撃できたら……」
「力がない奴は負ける。力が全てだ。力があれば勝てる。誰も逆らえない! 無能力者は俺達が支配するんだ!」
「わかっただろう、これ以上の抵抗は無駄だ」
「ウチ達で敵わないのはわかりました」
「里保、諦めたら駄目っちゃ!」

(えりぽん、もうちょっと待てば大丈夫)

「は?」
「取引が終わって身代金が手に入ったら、その娘は解放してくれますか?」
「組織に連れていく」
「組織?」
「能力者が世界を支配することを目的とした組織。名を〝ダークネス〟と言う」


やっぱりダークネスか

「今は幸せかもしれないが、いずれお前達も悲観する時が来る。無能力者と共存は出来ない、と」
「ふざけんな! ダークネスに入るくらいならお化け屋敷に入る方がマシだ!」
「そーだそーだ!」」
「その言い方は過去に接触した事があるようだな」

しつこいくらいにね

「何度も返り討ちにしてやったっちゃん!」
「ウチ達はダークネスに入る気はありません」
「子どもだからまだわからないだろう。だが、そう言っていた能力者が何人も入っている」

やっぱりダークネスってしつこいな

「遅かれ早かれ、能力者はダークネスに集まる。お前達も例外ではない。お前達を助けたと言う人物も歓迎しよう、その人物も能力者なのだろう。どんな能力を持っているのか興味がある」

(間に合った!)

「今すぐ会えますよ。えりぽん!」
「そう言う事っちゃね! さすが里保!」