『Help me!! -2-』


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ガラガラガラ……

「コンテナがバラバラに
……里保ちゃん、吹き飛ばし過ぎじゃない?」
「しょうがないじゃないか、調節が難しいんだよ」
「これくらい派手な登場の方がインパクトがあるっちゃん!」
「しゃやししゃんしゅごーい!」
「まーちゃん言えてないから」

無計画にも程があるよ、衣梨ちゃん

「女……の子、だと?」
「取引、に来た訳では無いよな?」

敵が目を白黒させてる
突然コンテナが吹き飛んで女の子が5人も現れたらそうなるだろうね

「お前達は一体……」
「その娘を助けに来たっちゃん!」

ビシッ!と人質の娘を指す衣梨ちゃん

「あいつらはお前の友達なのか?」

敵の問いに首を振って答える人質の娘
そりゃそうだよね、あたし達も知らないんだし

でも、放っておけない理由があるんだ


「知らない奴らがどうしてここに? そもそも助け出す算段があるのか?」

本当はもっと慎重にいきたかったのに衣梨ちゃんが勝手に声出しちゃったから仕方なく出て来たんだよ!
ただの女の子5人組と思われてる間に対策を考えないと

「算段なんてなくても、5人の超能力で楽勝っちゃ!」

言っちゃったよこの人!

「5人全員が能力者なのか、珍しいな。だがこっちも能力者だ。子どもが大人に敵うと思っているのか」
「そっちこそ子どもだからって甘くみてると痛い目にあうっちゃよ!」

だからどうして警戒心を煽る事を言うのかなこの人は!
もう……こうなったらやるしかない!

「優樹ちゃんとくどぅーで他に敵がいないか調べてみて」
「「はい!」」

──音響分析──アナライズ
──透視──トランスペアレント

「隠れてる人はいませーん!」
「敵は見えてる5人だけ、人質はあの子1人です!」

5対5ならなんとかなるかも


「邪魔をすると言うなら仕方ない……この場に居る以上は覚悟を決めているはずだ。財津、江島、名波。」
「「「おう!!!」」」

──念動力──サイコキネシス

敵の3人が手をかざすとコンテナの破片が浮き上がった
あの3人は念動力を使うのか

「こんなのが当たったら怪我で済まないかもな!」
「子どもでも容赦しませんよ!」
「逃げるなら今の内だぜ!」

ビュンッビュンッビュンッ!!!

破片がこっちに向かって飛んで来る

「皆はあたしの後ろに下がって!」

──獣化──マンティス

カン カン コン……!

なんとか弾き返せた

「「「か、か、か、怪物!?」」」

あたしを見て言ってるよね……
まあ、2メートルくらいのカマキリを見たら普通はそういう反応だろうね


「こいつは獣化か? 哺乳類以外の生物も可能だったのか」

やっぱり昆虫への獣化は珍しいんだ
確かに、あたしもパンダとか豹とかしか聞いたことないし

「精神感応のオッサンは能力に詳しいんだな」
「ね、まーちゃん全然知らないのに」
「半田、お前オッサンだってよ。言われてるぜ」
「軽そうなオッサンは脳みそも軽そうだな」
「んだとボーズ!?」
「ボーズじゃない! ハルは女だ!!」
「ショートカットだからボーズって言ったなら脳みそは軽いよな、大石」
「んだと財津!」
「よし香音ちゃん、行こうか」

オッケー里保ちゃん


「言い合ってる場合か、来るぞ」

──水念動力──リキッド

里保ちゃんが手をかざすと拳くらいの水の塊が現れる

「しゅわしゅわーぽんっ!」

水の塊が1人の敵に向かって飛んで行く

「念動力者に物を投げてくるとは、使ってくれって言ってるものだよな……何!? 俺の念動力が効かない!?」

水の塊はそのまま相手の顔に

バシャン!

「うぶっ!」

怯んだ隙に

「財津、カマキリが来るぞ!」
「しまった!」

遅かったね
カマキリ・チョップ!


「あだっ!」

ドサッ

「ナイス香音ちゃん!」
「許しませんよ!」

ビュンッビュンッビュンッ!!!

今度は小さな破片が3つも
これを弾き返すのは難しいかな

カンカンコン……!

いたたた! お願い里保ちゃん

「任せて!」

──水念動力──スチーム

里保ちゃんの靴の裏から蒸気が噴き出して5メートルくらいジャンプする

「何!?」
「ひゃっほーい!」

里保ちゃんの飛び込みながらのパンチが決まる

「ぶふっ!」

ドサッ

お見事!


「江島まで!?」
「この人はウチが相手するね、香音ちゃんは人質の救助を!」

オッケー
残っているのは3人
念動力者と精神感応者とまだ能力がわからない大石って人か

「カマキリだろうがカミキリだろうが俺の相手ではない!」

大石って人が向かってくる
何が起こるかわからないから気を付

「衣梨だって1人くらいやっつけてやる!」

──空間誘導──スキップ

大石って人の前に黄緑色の光の壁が現れる

「何だこれは!?」

向かって来た勢いのまま光の壁にぶつかって大石って人が消える


ゴーン ドサッ

後ろの壁から衝撃音

「やったー! 成功したー!」
「瞬間移動か」
「衣梨が作った光の壁を通ると空間を飛び越えることができるっちゃん! 通り抜けた先はこの倉庫の壁だったってことっちゃ!」

敵に能力を教えちゃったよ
本当にお喋りだな

「ぐあっ!」

ドサッ

「ウチも終わったよ」
「名波までやられたのか」
「さあ、これで5対1やけん。その娘を解放するっちゃ」
「勝ったつもりか。人質がいる限りこちらの優位は変わらない。それに、油断大敵だ」
「「うわあっ!?」」