『Help me!! -1-』


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ここはどこだろう

暗い
真っ暗じゃないけど、暗い

それに寒いし、静か

(助けて、誰か)

声が出せない

口にあるのは、布?
どうして?

外さないと

ギシ

手が縛られてる

振り返って見ると柱に縛られてるみたい
ここから動けない

私、捕まってるの?

周りを見るとコンテナがたくさん積まれてる
どこかの倉庫なのかな

どうして私はこんなところにいるんだろう

キィ

扉が開く音?

ザ ザ ザ

足音が近づいてくる

1人じゃない
たくさんいる

誰だろう

「よく眠れたかい? お嬢ちゃん」

現れたのは
真っ黒な服を着た男の人達だった

少しずつ破れていたり汚れていたりしてるけどみんな同じような格好

「もうしばらく大人しくしてろよな、取引が済むまでの辛抱だ」

取引?
もしかして身代金目当ての誘拐?

「大石、あまり喋るな」
「なんでだよ半田、別に良いだろう」

でも、私を誘拐しても身代金なんて手に入らないのに

「……」

お金を出してくれる人なんてどこにもいない

施設で育った私なんかのために
普通じゃない私なんかのために

「お前の事は知っている。それに誘拐した目的は身代金だけではない」

え?

「どうして自分の思った事が伝わっているのか」

なんで?

「簡単な事だ、俺達もお前と同じ〝能力者〟だからだ」

私以外にも
能力を使える人がいたの?

「俺は他人の思考を読み取る能力、精神感応を持っている」
「君が考えてる事はこいつに全部伝わるのさ。そして、この俺の能力は
「もうすぐ時間だ、周りを固めておけ」
「なんだよ。まあいいか、みんな行くぞ」

ザ ザ ザ

精神感応の半田って人は時計を見ている
他の人はみんな離れていった

「残り20分」

この人もさっきの人も能力者
もしかしたら他の人達も

能力者は私だけじゃなかった
普通じゃない人は他にもいたんだ

「無能力者達からすれば俺達は普通じゃない、異端だ。だが俺達にとっては普通の事だ。なのに無能力者は俺達を否定し虐げる。お前もそうだったろう」

私の周りに能力者はいなかった

私が持っている能力を誰もが怖がっていた
友達も先生も、家族でさえも

だから私は施設に入れられた

「それで何か変わったか」

何も変わらなかった
結局みんな能力者が怖いんだ

「俺達の目的は、能力者が正統な存在と認められる世界を創る事だ」

正統な存在?

「能力者の存在が認められれば、自分が自分として、能力者として堂々と生きていける。今までの人生をやり直せる」

人生をやり直す
そんな事ができるの?

「できる。その為には資金が必要だが、もっと重要なのは仲間を、能力者を集める事だ。お前も能力者として俺達と一緒に
「そうはいかんっちゃよ!」

ガシャーン!