『運命論』


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「今日夜さゆおらんけん、大丈夫やけん泊まりに来ん?」

田中さんにそう言われ、私とまーちゃんは喜んでリゾナントにお泊まりすることになった。
道重さんがいないから大丈夫というのがちょっと分からないけど、むしろ道重さんも大歓迎してくれそうなものだけど。
というか、私たち、まあ主に鞘師さんへの接し方とか見てると、なんで道重さんがいないから大丈夫かというのはだいたい察しはつくけれどw

そんなこんなで、田中さんと私たち二人がお互いにまかないを作り合ってディナーにしたり、ゲームをしたりして盛り上がった。
特にまーちゃんは、年末からしばらく、左…なんとか…リンパ…なんとか…。とにかくなんかそういう病気をしてたから、お泊まりも久しぶりらしく、なんだかいつも以上にまーちゃんだった。

で、夜も深まり、私たちは道重さんが普段使ってる部屋で休むことになった。
部屋にある雑誌とかを二人で見ていた。

「うわ~!キレイな夜景、行ってみたいな~」
「くどぅー行ったことないの?」
「ないよ、ハル埼玉だもん」
「まーちゃん行ったことあるよ。ちっちゃい頃だけど」
「え~、いいな~」
「じゃあ今行こうよ!」
「え?」
「ほら、コートとか着て!」
「何言ってんの?」
「今から二人で行こうって言ってんの!」
「いや、まーちゃんならできるけど、そういうことじゃ…」
「早く!行きたいんでしょ!?」

まーちゃんに押され、私はしぶしぶ上着を着込んだ。

 し ゅ ん !!

「うわ~!さっむ~~!」
「そりゃそうだよ、雪積もってるもん!」
「もう寒いから早く写真撮ってもらお!」
「撮ってもらう?誰に?」
「『写真お願いします』とかってやるじゃん!」
「もう閉店?してるでしょ、こんな時間なんだからさ、誰もいないよ!」
「あ、そっか」

仕方なく私たちは、夜景をバックにしてお互いに撮り合った。

 し ゅ ん !!

「きれいだったね~」
「きれいだったけどさぁ…」
「えーどうしたのくどぅー?」
「今行きたくなかった!」
「なんで!?どぅー行きたいって言ったじゃん!せっかく連れてってあげたのに!」
「ハルはちゃんと準備して行きたかったの!」
「…そっか」
「…」
「…ゴメンね」
「…ううん、ありがとう、連れてってくれて」
「うん!」
「でも今度はちゃんと二人並んで撮ってもらおうね」
「うん!」

上着を脱いで、パジャマに着替えた私たちは布団に入った。

「ねぇくどぅー」
「なに?」
「私たちさ、同じクラスとかだったら絶対仲良くならなかったよね」
「アハハw、そうかも。全然違うし」
「どぅーいつもカッカしてるし」
「それはまーちゃんのせいでしょ」
「でもくどぅーと会えてよかった」
「ハルも会えてよかった」
「笑って、泣いて、私は生きてるって感じがする」
「なにそれw」
「生きてるって感じがするの!」
「はいはい、じゃー明日も生きるために寝ましょー」
「は~い」
「おやすみ」
「おやすみ」