『JUSTICE[from]GUILTY』


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ピッ
「官房長官は今日午前の記者会見で、アルジェリアでの…」

ピッ
「人質事件で安否不明だった日本人…」

ピッ
「イナメナスのガス関連施設で…」

リモコンを持ち、チャンネルをザッピングする衣梨奈。
「どこもこのニュースやん…」

ピンポーン

「あっ、聖!」
玄関へと駆け出す衣梨奈。チェーンを外し、ドアを開ける。
「えりぽ~ん!」
「聖いらっしゃ~い!」


「ねーえりぽん聞いてよ」
「なに~?」
「さっきね~、インタビューされたの」
「えっ!?何の?何の?」
「○○テレビですけど、体罰の問題について、って」
「あー… 何て答えたと?」
「緊張しちゃってさ、何て言ったかよく覚えてないんだよね」
「えー何それw」
「いいじゃん!使われたらやだなぁ…」
「えー見たい見たい、テレビに映る聖!」
「やーだ!あ、でも顔は撮ってなかった」
「なんだつまんなーい」

テレビは変わらずニュースを伝え続ける。
2人は少しの間黙ってそれを見た後、衣梨奈が先に口を開いた。


「でも難しいっちゃんね」
「何が?」
「みんなそれぞれが正しいって思ってるんだもんね」
「そうだね」
「強くなる事が正しいって思ってたり、自分達の学校を変えられたくないってのが正しいって思ってたり」
「このニュースもそうだよね」
「うん?」
「アフリカを開発するのが正しいって思ってれば、イスラムの…原理?主義?が正しいって思ってたり」
「ほんとだね」
「みんな自分が正しいって思ってるんだよね。戦争とかってそんなもんなのかな」
「んふふ」
「えーなんで笑うの?」
「今言ったのね、ドラえもんで聞いたことある」
「えーそうだった!?」

―――!!―――

“気配”を感じた2人。
その直後、聖の携帯が鳴った。


「あ、道重さん!…はい、…はい、はい、えりぽんも一緒です。…はい、わかりました。すぐ行きます」

「あいつら?」
「そうみたい」
「…ねぇ」
「ん?」
「あいつらも、自分たちが正しいって思っとーんかな」
「…んー、どうだろうね」
「ちょっと分からんくなってきたと」
「でもさ、あいつらのせいで悲しんだり苦しんだりする人がいるわけじゃん」
「うん」
「悲しいとか苦しいとか嫌じゃん」
「うん」
「私達がそれと戦わないとさ」
「そうだね!えりな達が出来る事をやろう!で、早く片付けちゃってカラオケ行こっ!」
「あははw 私達の楽しみと時間を奪うやつらを許すなー!」
「おー!」
「よし、行こっ!」
「行こっ!」