『私がいて 君がいる』


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。




『私がいて 君がいる』

〈どうして涙が出るんだろう〉

1-1

「さゆ…、れいなは絶対に賛成できん」
喫茶リゾナントの店内の空気がピンと張り詰める。
道重さゆみはコーヒーカップに目を落としたまま、厳しい顔つきで黙っている。
れいなは、鞘師里保の方を見た。
鞘師は複雑な表情で、天井に目を向けていた。
二階では鈴木香音が寝ている。
鈴木は鞘師のために、自分の身を犠牲にした。そして、あの少女に刀で斬り刻まれた。
大量出血のダメージは大きく、鈴木はすぐに近くの病院に入院し、輸血を受けた。
鈴木が退院して、皆のもとに戻って来れたのは、つい昨日のことだ。
鞘師はれいなの問いに何も答えない。店内は静まり返った。
「私は、道重さんの意見に従います」静寂を破って、譜久村が強い口調で言い切る。
「リーダーの出した結論に従うのが、私達の義務だと思います」
「リゾナンターにそんな義務はない!」れいなが声を荒げる。
れいなの後ろにいた工藤が、おもむろに口を開く。
「あの…、私は、田中さんの方が明らかに正しいと思います。
偉そうに言って申し訳ありませんが…、道重さんの考えは、間違っています」
工藤はれいなの横に並び、さゆみと譜久村の方を見つめた。
飯窪、石田、佐藤は困惑した表情で黙っている。さゆみが懇願するように言った。
「れいな、これがさゆみのわがままだっていうのは、よく分かってるの…。
でも、さゆみ、ほうってはおけないの…。お願い、れいな、分かって…」
「分からん!さゆは、仲間が傷つくことになっても平気なんか!」
現在の体制において、れいなとさゆみの対立はリゾナンターの崩壊に繋がりかねない。
重苦しい雰囲気の中、生田は心の中でつぶやいていた。
(…新垣さん…、早く…早く帰って来て下さい…)


1-2

高橋愛・新垣里沙・光井愛佳が相次いで離脱し、一方で新人がどんどん増えた。
その結果、リゾナンターは、結成以来、最も脆弱な体制となってしまった。
愛佳が去って数日経った夜、れいなとさゆみは、二人きりで話し合った。
新人たちの教育、新しいフォーメーション、今後の戦略…。論点は尽きなかった。
二人は、時間が経つのを忘れて、忌憚のない意見を言い合った。
知りあってもう何年もたつが、こんなに長い時間二人だけで話したのは初めてだった。
議論は翌朝になってようやく終わった。
窓の外を眩しそうに眺めながら、れいなが最後に言った。
「さゆ、やっぱり、リーダーはどっちかに決めといたほうがいいと思う。
さゆがリーダーやってよ。れいな、そういうのは性に合わん」
どちらがリーダーになろうが、二人がリゾナンターの中心であることに変わりはない。
そう思ったさゆみは、れいなの提案を快く受け入れ、新リーダーに就任した。
しかし、さゆみはすぐに後悔することとなった。

リーダーは、重要な事案の全てに対して、最終的な決定を下さなければならない。
さゆみはいつも恐れていた。
(さゆみが決めたことのせいで、メンバーの誰かが死んじゃったら、どうしよう…)
もちろん、さゆみが独断で何かを決めることはなかった。
必ずれいなや後輩たちと話し合い、皆が納得できる最善の結論を出す。
当然、結論に対する責任は、話し合いに参加したメンバー全員が、負っている。
だが、さゆみは、そうは思っていなかった。
リーダーとして、その結論にGOサインを出した時、全ては自分の責任になる。
リーダーとはそういうものだと、さゆみは考えていた。
ミーティングの最後、決定したことをさゆみが確認する。全員の視線が自分に集まる。
メンバー一人一人の信頼に満ちた視線が、焼けた火箸のようにさゆみの心を突き刺す。
(愛ちゃんだったらどうしてたかな…?ガキさんならもっと良い案を出してたかも…)
ミーティングのあと、さゆみは、誰もいない公園で一人考え込むようになった。
ある夜、れいなが、たまたまその姿を見かけた。


1-3

れいなが公園の横を通ると、さゆみが一人でベンチに座っているのが見えた。
薄暗い外灯に照らされたその表情は、今まで見たことがないほど、苦悩に満ちていた。
(さゆが、また何か悩みよう…。最近、毒舌も出んし、ほとんど笑わんくなった。
リーダーになったからって、そんなに一人で背負い込まんでいいのに…)
れいなは苛立っていた。
どうしてさゆみは自分に相談してきてくれないのか。
自分の頭が悪いからか。
いやいや、さゆみだって似たようなもんだ。
さゆみ、絵里、自分の三人は、タイプは違えど間違いなく全員「あほ」に分類される。
(…絵里…か…)
亀井絵里を思い出したことによって、れいなの苛立ちが別の感情に変わった。
(…れいなじゃあ、絵里のかわりは、つとまらんか…)
鉛色の無力感が、れいなの胸の底に重くのしかかった。

だが、れいなは前向きな人間である。
れいなは、これからは自分が全力でさゆみを支えていこうと決意した。
誰かを支えたいなどと思ったのは、れいなにとって、生まれて初めてのことだった。

れいなの不器用な努力の日々が始まる。
れいなはまず、日ごろ思っていることをどんどん口に出すことにした
「さゆ、二人でがんばろう!」
「さゆ、何か悩みがあるなら、れいなに言い!」
「さゆがいてくれて、本当に良かったっちゃ」
れいなは、照れ臭さに耐え、さゆみに声をかけ続けた。
これまで、れいながそんなことを口に出して言うことは、まずなかった。
さゆみは、れいなのそのような変化に驚き、怯え、訝しんだ。
しかし、徐々に、それらがれいなの自分に対する気遣いの表れだと分かってきた。
さゆみは、涙が出そうなほど嬉しかった。


〈どうして楽しくなるんだろう〉

2-1

ある日、さゆみが訓練に遅れた。
予定では、その日は新しいフォーメーションを考えることになっていた。
これまでも、さゆみが遅刻することはたまにあった。
そんなとき、れいなは、決まってこう言っていた。
「もういい!さっさと始めよ!さゆは後方担当やし、後で教えればいいっちゃろ!」
だが、その日のれいなは違った。
「さゆが来てから決めたいけん、みんな、ちょっと待っとろう」
そう後輩たちに言って、訓練のスケジュールを大幅に変更した。
遅れて訓練室に入って来たさゆみに、飯窪が耳打ちする。
「田中さんが、道重さんを待とうって、おっしゃったんですよ」
さゆみは、石田と乱取りをしているれいなを、笑顔で見つめた。

また、こんなこともあった。
7月になって、さゆみの誕生日が近づいてきた。
れいながカレンダーを見ながらつぶやく。
「さゆ、誕生日の0時にメールをもらうと、すごく嬉しいって言っとったな…」
れいなは決めた。
今年は、0時ちょうどにさゆみにハッピーバースデイメールを送ってみよう。
もちろん、そんなことをするのは、生まれて初めてだ。
その日かられいなは、暇さえあれば、メールの内容を考えるようになった。
そして、あっという間に誕生日の前日になった。
深夜11時。数十行に及ぶ長文のメールはもうとっくに完成している。
時計をぼんやり眺めていると、突然、携帯が鳴りだした。
「うわっ、佐藤だ。こんな遅くに何やろ?」
れいなは着信ボタンに触れた。


2-2

「こんちくわ~、たなさたん、おきてました~?」
「ああ、起きとったよ。どうしたと?」
「あの~、たなさたんにおしえてほしいことがあるんです」
「なによ?」
「みちしげさんのたんじょうびってあしたですか?あさってですか?
きょう、ふくむらさんにおしえてもらったんですけど、
まーちゃん、どっちだったか、わすれちゃって…」
れいなは、自分が今していることを、後輩に知られるのが急に恥ずかしくなった。
「さゆの誕生日?うーん、れいなもよく覚えとらん」
「そうですか~。まーちゃん、いつもみちしげさんにめいわくかけてるから、
ごめんなさいっていうきもちをつたえたくて~、たんじょうびのめーるを、
よるの12じにおくりたいなあっておもったんです」
「そっか…。じゃあ、工藤とかに聞きいよ」
「どぅーもあゆみんもはるなんもみんなねちゃってて、おきないんです。
せんぱいさんたちも、るすばんでんわでした」
れいなは、今日の訓練終了後、くたくたになっていた8人の姿を思い出した。
「まあ、あんだけ疲れとったら、しゃあないやろね。佐藤は眠くないんか?」
「まーちゃんは、7じにねて、めざましどけいをせっとして、いま、おきました」
(ふーん、佐藤もああ見えて、けっこう考えとるっちゃね…)
「あ、思い出した!さゆの誕生日は明日で合うとるよ」
「そうですか!たなさたん、ありがとーごだいまったー!おやすみなさ~い」
れいなは電話を切ったあと、ふと思った。
(あれ?佐藤が0時に送った場合、れいなの送ったメールはどうなるんやろ?
ひょっとして、0時ちょうどには着かんと?)
なにぶん、れいなにとっては初めての挑戦なので、どうなるのか全く予測がつかない。
(佐藤のメールのせいで、れいなのメールが遅れて着いたらどうしよう。
さゆ、0時ちょうどが嬉しいって言っとったしな~)
れいなは、さゆみの誕生日を佐藤に教えたことを、少し後悔した。



2-3

れいなは緊張していた。時計の長針が、59分を指している。
れいなは、佐藤に負けたくなかった。
もちろん、自分のメールが少し遅れても、きっとさゆみは喜んでくれるだろう。
また、一番最初のメールが佐藤のものでも、それはそれでさゆみは嬉しいはずだ。
しかし…、れいなは納得がいかなかった。自分は、三時間もかけてメールを打った。
どんな内容にするか悩んだ時間は、おそらく数十時間を超えている。
こんなに一生懸命考えて書いた自分のメールが、一番に届かないのは納得がいかない。
れいなの胸の中で、負けず嫌いな性格が爆発する。
秒針が頂点に近づいていく。れいなの額を滅多にかかない汗が伝う。
5…4…3…2…1…(いけえっ!)
れいなは、人差し指に全神経を集中させ、画面を超高速で「タン!」と叩いた。
(…うまく、…いったと!?)れいなは携帯を持ったまま、中腰の体勢で立っていた。
そして、座ることも忘れて、数分間、携帯の画面をじっと見つめていた。
♪しょおじきをつたえないのがあ~♪
メールの着信音が鳴った。れいなは、急いでその返信メールを開いた。
「……おっ、れいなが一番だったって書いてある!やったー!めっちゃ、嬉しい!」
れいなは、自分が一番だったことを、子どものように喜んだ。
そして、満面の笑みで、メールの続きを読んだ。
「うん…うん…、よっしゃ!さゆがよろこびよう!」
メールの文面からは、さゆみの感激がひしひしと伝わってきた。

れいなの気遣いはその後も続いた。そのせいか、さゆみの顔にも明るさが戻ってきた。
次第に毒舌も出てくるようになり、もう一人で公園に行くこともなくなった。
さゆみが元気にしていると、なぜかれいなも嬉しかった。
さゆみが自分を信頼してくれているというのが、以前の何倍も強く伝わってきた。
二人でふざけているときには、今までなかったほどの楽しさを感じた。
れいなは思った。
(れいな、今のさゆが一番好きかも!)



〈どうして愛 求めるんだろう〉

3-1

リゾナント店内の空気は、ますます重苦しさを増している。
れいながきつい口調でさゆみに言う。
「さゆ、いい加減に目を覚ましいよ!」
そして、鞘師の方を見て、励ますように言った。
「鞘師も、自分の気持ちをはっきり言い!」
鞘師は複雑な表情のまま、口を固く閉じている。
このままでは埒が明かない。そう思ったれいなは、説得をあきらめ、最終手段に出た。
「こうなったら、多数決で決めるしかないやろ。
さゆの意見に賛成やったら左手を、反対なら右手を挙げる。さゆ、それでええやろ?」
さゆみが頷く。
「それじゃあ、みんな…、手を上げり!」
さゆみと譜久村が左手を挙げる。
れいなと工藤は右手を挙げた。
鞘師・生田・飯窪・石田・佐藤は、どちらの手も挙げていない。
こわばった表情の鞘師に、れいなが諭すように言った。
「鞘師、さゆに遠慮は要らん。自分の気持ちに正直になりい」
それを聞いて、鞘師は、ようやく手を挙げはじめた。
だが、頭上に挙げられたのは、右手と左手、すなわち、両手だった。
れいなの表情が一気に険しくなる。
「鞘師!」「待ってください!」
突然、鈴木の声が響いた。れいなが振り向くと、階段を下りた所に鈴木が立っていた。
「私、里保ちゃんが何を悩んでいるのか、分かるんです。
ずっとここで、皆さんの話し合いを見てました。
里保ちゃんが道重さんの意見に、賛成でも、反対でもあるのは、理由があるんです」
「香音ちゃん、やめて…」
止めようとする鞘師の方を一度見てから、鈴木は意を決したようにこう言った。


3-2

「里保ちゃん、亜佑美ちゃんの写真が撮りたいんです!」
「えぇっ!?…鞘師さん…?」石田が、頬を赤らめながら鞘師を見る。
鞘師は恥ずかしそうに顔を隠しながら走って外へ出ていった。飯窪が慌てて後を追う。
「はあああああ!?」目の前の状況に驚くれいな。鈴木が話を続ける。
「里保ちゃん、亜佑美ちゃんの唇が好きなんです。私、ずっと前から気付いてました。
でも、里保ちゃん、あの性格だから、ずっと言い出せないで悩んでたんです…」
「えっと…、れいなは、鞘師が傷つくやろと思って、さゆに反対しとったっちゃけど、
ひょっとして、鞘師も、『そっち』の人やったと?」
「…もういいの。れいな、今回のことはさゆみが悪かったの…」
さゆみが、ホワイトボードに長い横線を引く。その線の下にはこう書いてあった。
『リゾナンター新ルール!写真を撮られても気にしない!』
さゆみが椅子に座り、ため息混じりに言う。
「さゆみ、りほりほの寝顔を見ると、どうしても放っておけないの。
あんなに愛くるしい寝顔は、人類の至宝として永久保存すべきだと思うの」
「道重さんの言う通りです。愛するものを写真に残すのがどうしてだめなんですか!」
興奮して大声になってしまっている譜久村に、工藤が反論する。
「でも譜久村さん、私が着替えてるところまで撮るじゃないですか!」
「撮るわよ。それが何か?」
「『それが何か』って、そんなの、だめに決まってるでしょお!」
「誰にも見せないわよ。聖が一人で愉しむだけ。ねぇ、道重さあん」
「ねぇ、フクちゃあん」
れいなは心底呆れていた。
そして疲れ切ったように階段へ向かいながら、こう思った。
(絵里は、さゆの暴走をうまく操縦しとったなあ。けどれいなはもう付き合いきれん!
やっぱり、れいなじゃ、絵里のかわりはつとまらん!)

一方、生田は、皆の話を全く聞いておらず、相変わらず新垣のことばかり考えていた。
(愛する新垣さん、早く帰って来て下さいね…。衣梨奈、毎日待ってるんですよ…)


3-3

ミーティングは自然に終了となった。
皆が帰り支度をし始めた時、突然、「カランコロン」とドアベルが鳴った。
入ってきたのは、一人の少女と、八匹の犬。
とっさに警戒するメンバーたち。だが、少女は背中に深い傷を負っていた。
さゆみが前に出て言った。「あなた…、『せっきー』さんよね?」
すると、その少女は、その場でいきなり土下座をし、大声で叫んだ。
「お願いです、助けて下さい!このままじゃあ、みんな、殺されちゃう!」
床についた手に、涙がぽたぽた落ちている。
さゆみは、すぐに少女を奥の部屋に連れて行き、傷の治療をした。
戻ってきた鞘師・飯窪も含めて全員が見守る中、少女の治療は無事に終わった。
梓は、さゆみに礼を言ってから、自分がここに来た理由を涙ながらに話し始めた。
ミッションに失敗した梓たち7人は、自分たちが死刑になると確信していた。
そこで、ダークネスから逃げ出す計画を立て、今日、それを決行した。
だが、脱走は失敗した。梓以外の6人はすぐに捕まってしまった。
何とか逃げ出すことのできた梓は、仲間を助けたくてリゾナントに瞬間移動してきた…。
「自分の言ってることが、すごくずうずうしいってことは分かってます…。
でも…、他に頼る人がいないんです…」

梓を奥の部屋に残し、全員が店の方に移動した。
「…さゆ、どうする?」れいながさゆみに言う。
「…あの目は嘘をついてないと思う…。さゆみは、あの子達を助けに行きたい」
さゆみはそう言うと、メンバー一人一人の顔を見た。
鞘師が、鈴木が、そして後輩全員が、それぞれさゆみを見て頷いた。
最後に、隣にいるれいなが、引き締まった表情でさゆみの目を見て言う。
「罠かもしれんけど、まあ、れいながおるし、なんとかなるっちゃろ。
とにかくれいなは、リーダーのさゆについていくけん!」
「…れいな、ありがとう!」
メンバー一人一人の信頼に満ちた視線が、さゆみの心を暖かく包み込んだ。


〈Ending:少し大人になったかな〉

関根梓を加えた11人が、8匹の犬の作る円の中に入った。
工藤の顔がこわばっているのを見て、佐藤がニヤニヤしながら言う。
「どぅー、きんちょうしてるでしょ~?」
「してないよ!まーちゃんと『飛ぶ』より、犬と『飛ぶ』方がずっと恐くないわ!」
「えー!どぅーはまーより、いぬさんのほうがすきなの!?」
「もう、うるさい!佐藤!工藤!静かにしい!
…さゆ、佐藤って、もう13歳やろ?年の割りに、幼すぎると思わん?
れいな、あのくらいの頃は、絶対、もっと大人やったと思う。
そういえば、さゆ、佐藤からの誕生日メール、なんて書いてあったと?」
「え?誕生日メール?佐藤からは来んかったよ。来たのは次の日…だったかな?」
「はあ!?ちょっと!佐藤!聞きたいことがあるっちゃけど!」
梓が大きな声で言う。「みなさん、準備はいいですか?」
佐藤がれいなの方を見て、口の前に人差し指を立てて「シーッ」とする。
れいなが佐藤に「べーだ!」と言う。佐藤も「べーだ!」と返す。
さゆみが溜息をつく。
「それでは、行きます!」梓の合図で、11人と8匹が、一斉に消えた。

その数分後…。
リゾナントから遠く離れた地で、光井愛佳は携帯を懸命に操作していた。
「どうしよう…、誰の携帯にも繋がらへん…。みんな、どこにおるん…?
…お願い…、電話に出て……」

―おしまい―