『リゾスレ4周年突破記念 予知能力者とジャンパー ホームでの出会い』


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「いたずらですか?」

愛佳は喫茶リゾナントを訪れるとれいなからこの近所で昨日から奇妙ないたずらが横行しているというのだ。

「たとえばどんなことをされとるんですか?」
「やっていることは幼稚と。らくがきとかそういうレベルで子供のいたずらやと思うんやけど・・・」
「やけど、どうしたんですか?」
「愛ちゃんが言うには能力者が絡んでいるんやないかって言っとるけん。」

れいなの言うには愛が近所から聞いた話だとどの家も厳重に戸締りをしていて、子供だろうと入れない状態だったらしい。
しかしいたずらされた家にはこじ開けた形跡すらないらしい。

「愛ちゃんは考えすぎやろう。いろんな事件が起きて神経質になっとると。」
「はぁ・・・」

愛佳はあえて口にはださなかったが、愛のそういった勘はたいてい当たるものであった。

23 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/05/20(日) 11:15:09.10 0
そしてそれから愛佳は家へと帰るのであったが、その道中・・・

「しまった!リゾナントに忘れ物してしもうた!」

忘れ物に気づき、愛佳が逆方向に振り返ったその時であった。
ぴょいーん!
愛佳の目の前に小学生ぐらいの少女がいきなり現れた。
ふたりは思わず目があった。

「あんた・・・どこからでてきたんや?」

愛佳の問いを聞いているのだろうか、少女はぼけーとした感じの表情を浮かべている。

「あんた、愛佳の話を・・・!!」

その時、愛佳の頭の中に予知のイメージがでてきた。
そこには家の壁に落書きをした後、瞬間移動をする目の前の少女の姿があった。

「あんた、まさかこの辺でいたずらしとる。」
「まずーい!ぐるぐるー、ジャンプ!」

そういうと少女はどこかへと消えて行ってしまった。

「田中さんの言う通りや、ほんま幼稚ないたずらやで。」

その頃、少女は別の家の前に現れていた。

「あぶない、あぶない。あのおばさん、いきなりまぁちゃんのことをいたずらっ子て言い当てちゃうんだもん。」
「誰がおばさんやて?」
「ああ!」

少女の背後には愛佳がいた。
さきほどまでは普通の表情を浮かべていたのは少女におばさん呼ばわりをされて、苛立っている様子だ。

「愛佳は乱暴なことはせぇへんで・・・ただ、いたずらと人をおばさん呼ばわりすることは少しお灸をすえんといけまへんなぁ。」
「逃げるが勝ち!ぐるぐるー、ジャンプ!」
「あ、待ちぃや!」

少女が次に現れたのは駅だった。
少女はそこで切符を買い、ホームへと駆け込んだ。

「ふぅ、能力使いすぎちゃったな。電車の中で寝よう。」

少女がやってきた電車に乗ろうとした瞬間・・・
パシッ!

「えっ?」
「まっとったで、愛佳を撹乱させるためか知らんけど、無駄にあっちこっち飛んでたみたいやけど、ここらで観念しぃや。予知能力者の前ではそんな幼稚な考えはお見通しや。」
「うそー!」

さすがに観念したのか少女は座り込んでしまった。

その後、愛佳は少女をベンチに座らせて、飲み物を買って与えながら事情を聴くことにした。

「あんた、名前は?」
「佐藤優樹・・・中学1年生。」
「お父さんやお母さんはどこにおんねんや?」
「北海道・・・まぁーちゃん、父と母のところから逃げ出してきたの。」
「逃げだしてきたって、北海道から東京までか!」
「うん、さっきの力を使って・・・」

さらに話を聞いてみるとどうやら優樹の家はかなり熱心な教育を優樹に施しており、特に能力の使い方についても熱心だったらしい。

「父や母は、この力をむやみに使ったらいけないって・・・だって、こんなに便利で面白いのにもったいないよう。」
「それでストレス発散のために力を使っていたずらしたんか?」

優樹は愛佳の問いに静かにうなずいた。
愛佳はそれを見て、あることをかたりだした。

「愛佳はこの力が楽しくて便利なものやとは思えへんかったな。」
「えっ?」
「やって、大切な人が死ぬのもわかっとったのにそれを守れんくて、そして未来をしっとるだけで疫病神扱いや・・・終いには死んでやろうって思うて飛び込もうとしたんや。ちょうど、そこのホームから。」
「そんな・・・」

愛佳は目の前のホームを指さした。
そうここは愛佳は自殺を図ろうとしたあの駅のホームだったのだ。

「でも、死ねんかったわ。ある人に止められて・・・」

26 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/05/20(日) 11:17:18.99 0
(飛び込むんなら、次の電車にしてよね。私、帰れなくなっちゃうから。)

愛佳の頭にあの時の光景が今でもよみがえってくる。
あの一言がなかったら、自分は生きていなかっただろう。

「それからその人のもとで能力のコントロールもできるようになり、愛佳の最悪な人生も良い方向にむこうてるんや。やから、その力を遊び半分でつこうとったら、絶対痛い目を見るで。」
「じゃあ、父と母もそれがわかっていて、まぁちゃんに厳しくしてたんだ。」
「そうやと思うで、あんまり遅くなるとパパやママが心配するから、北海道に帰り。」
「でも、さっき能力の使い過ぎでもう飛べないよ。」
「心配せぇへんでええ。愛佳を助けてくれた人も優樹ちゃんと同じ力やから、北海道まで送ってくれるで。」
「愛佳・・・」

すると愛佳の後ろにはさきほどまで話題になっていた人がいた。

「高橋さん、すいまへん。ご足労をおかけして。」
「別にええやよ。あなたね、近所でいたずらしとったのは。」
「ごめんなさい。」
「まぁ、これからはいい子にするやよ。じゃあ、飛ぶやよ。」

愛は優樹の手を握った。
そして優樹は愛佳の方へと顔を向けた。

「ねぇ、今度また東京に来ることがあったら、また話を聞かせてもらっていい?」
「ええで、愛佳もあんたに話したいことがたくさんあるから。いつでもきてええで。」
「うん!」

それを最後に愛の瞬間移動で優樹は北海道へと去って行った。

「人とは違う力を持っても笑顔でいられる。あんたのような子は不幸になったらあかんで、きちんと幸せな人生を送るんや。愛佳も幸せな人生送れるように頑張るからな。」

愛佳は優樹のこれからが幸せであるように願いながら、この先の未来を見ようと目を閉じていた。