「リゾナント ブルー」


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「リゾナント ブルー」(かなしみの人ver)

次回予告
リゾナンターは自分に打ち勝ち 過去を切り離して未来へ希望を繋いだ
    • !?・・とうとうこの時が 空間を歪ませながらダークネスが姿を現す・・

圧倒的チカラの前になすすべもなく吹き飛ぶリゾナンター!! 小春が
シールドを展開するが破られるのは時間の問題だった・・シールド消滅!
愛はその時 右足に大きなダメージを受けてしまう・・
過去の大戦で怪我を負い逃げ帰った自分を思い出す愛・・・・

    【そして もう1つ 忘れていた 何かを】





「思い出した!私の本当の能力は 仲間のチカラをリゾナントさせ増幅させるチカラ」
      「みんなのチカラを私に預けて!」




     「パワーを愛ちゃんへ!」「了解!!」

 愛に集まる8つのチカラ・・だが 愛の右足が悲鳴を上げる!




「な~にぐずぐずしてんの! あたしが右足になったげるから 今よ!!」
リーダーをしっかりと支えるサブリーダー  ・・真っ直ぐに手をかざす 
         愛は闇の中心へ向けて






「喰らってくたばれ! 必殺!リゾナントゥ バスタァーー!!!」


次回かなしみ戦隊リゾナンター「リゾナント ブルー」

     ・・闇は 青い 光に 包まれ・・




【本編】
「リゾナント ブルー」((44))711ver)
かなしみ戦隊リゾナンター 

【前回のストーリー】
加護の残したメッセージを頼りに割り出した敵の本拠に乗り込んだリゾナンター!!
そんな彼女達の前に姿を現したのは、彼女達と同じ姿形をしたクローンだった。
同じ能力、同じ思考パターンを持つクローンとの戦いは熾烈を極めたが、現在の彼女たちは一人じゃなかった!!
幾多の戦いで築き上げた仲間との絆を武器にもう一人の自分に打ち勝ったリゾナンター。
だが、不気味な笑い声と共に、空間が歪み…

第36話 「リゾナント ブルー」

「来る!!」
リゾナンターを襲ったかつて無いほどの強力な衝撃波。
ジュンジュンとリンリンが念動波を放って相殺しようとしたが、脆くも吹き飛ばされてしまう。
咄嗟に発動させた風のクッションで二人を受け止める絵里。

「こぉのぉぉぉーっ!!」

パイロキネシスで反撃するれいなだったが、紅蓮の炎は闇よりも暗い闇に吸い込まれ効果が無い。
里沙が放った必殺の鋼線もあっさりと跳ね返されてしまう。

「愛佳、ジュンジュンとリンリンの治癒を。 小春は電撃で暫くの間、ヤツを防いで」

愛は的確な指示を送るが、形勢が不利なのは否めない。

「アンタがダークネスか」

「脆弱な人間の分際で、よくぞわしの玉座まで辿り着いた。 褒めてやろう。
いかにも、わしこそがダークネス。 闇の王として人々に畏怖される存在。」

「何が闇の王や。 ふざけるな」

「人の心の中に存在する闇こそが私の力の根源。 お前達に私を打ち負かすことなど出来ない」

ダークネスが漆黒の手を伸ばし、小春の展開した電撃のシールドを直接攻撃する。
リゾナンターを守っていたシールドが大きく揺らぎ、その衝撃は能力を発動させていた小春自身へと。

「くっ」

噛み締めた唇から血を流しながらも、踏みとどまる小春。

「ほう。 そこの小娘は中々見所があるな。 お前、チカラが欲しくないか。
欲しいならば闇の衝動に全てを委ねろ。 そうすればお前はこの世界を自由に出来る強大なチカラを手にすることが出来るぞ」

「私に目を付けるなんてアンタ目が肥えてるよ。 でもね私は私の世界を自由になんか出来なくていい。
知ってる、私の世界じゃ上手くいかないこともある。 悲しい事だって起きる。 だからこそ嬉しいことがとても嬉しく思える。
そんな平凡で当たり前な世界を守る為に、私たちはアンタを倒しに来た。 」

「言うわ。 人間の分際で。 まずはお前から血祭りに上げてやろう」

ダークネスの闇の密度が濃くなった。

(もし、次の一撃を喰らったら、小春は) 愛は飛んだ。

「こはるぅううう!」

ダークネスの攻撃から小春を守ることは出来たが、その代償として右足を負傷してしまった愛。

「リーダー」

「高橋さん、すぐに治療を」

「私の傷はいいから。 それより、ジュンジュン、リンリン。 悪いけどもう一働きして。
二人のチカラで皆を安全な所に移動させて。 二人が力を発動させるまでの間、絵里、れいな、小春の三人でダークネスの攻撃を凌いで。
さゆはダークネスの攻撃を予測して、少しでもダメージを軽く。 愛佳は治癒能力でみんなのサポートを。 そして、里沙ちゃん、こっちへ。 」

「一体、なんだい」

「聞いて、里沙ちゃん。 私に考えがあるから里沙ちゃんは皆を連れて脱出して頂戴。 私も後から必ず行くから」

その言葉を聞いた里沙の顔が一瞬歪む。

「愛ちゃん、まさか」

「大丈夫。 私が前にヤツをあと一歩のところまで追いつめたことがあるのは知ってるやろ。 大丈夫、必ず後で行くからっ・」

愛の言葉が途切れる。
里沙が愛の手を強く握り締めたからだ。

「ちょっと、里沙ちゃん」

「何が私には考えがあるだって。 嘘をつくのが下手だね」

「里沙ちゃん」

「あんたの気持ちはわかる。
もしも私があんたと同じ立場だったらやっぱり同じようにしようとするよ。
でもね、あんたは間違ってる。
確かにこの戦いを始めたときのあんたは一人だった。
でも今のあんたは一人じゃない。
あんたには仲間がいる。
あんたの呼びかけに応じたやつ。 あんたに救われたやつ。
仲間になった理由はそれぞれ違っても、思いは一緒さ」

「でも、里沙ちゃん。 アイツの力見たやろ。 ウチらのチカラではアイツに歯が立たない」

「なんだい、あきらめるのかい。
私の知ってる高橋愛はもっと物わかりが悪くて、活舌も悪くて、ついでにあきらめも悪い人間だったけどね。
この戦いはもうあんた一人だけの戦いじゃないんだ。
あんたが逃げるなら私たちも逃げる。
あんたが踏みとどまって戦うっていうんなら私たちも戦う」

電撃シールドを破壊した攻撃の際に飛散していた闇が再結集して、密度を濃くしていく。
ダークネスの思念が声を通してではなく、直接リゾナンターの心に飛び込んでくる。

「グハハハッ、わしは思い出したぞ。
かつてわしをあと一歩の所まで追いつめた奴らがいたことを。 もっとも全員返り討ちにしてくれたがな。
いや一人だけ生き残ったヤツがいたな。 足の怪我を理由に仲間を置き去りにして、尻尾を巻いて逃げ出しよった。
その惨めな後ろ姿今思い出しても笑ってしまうわ。
そうかあの時の生き残りがお前だったか。 グワッハッハ、今度は仲間を見捨てて逃げないのか」

ダークネスの嘲弄にぐっと唇を噛みしめる愛、その頭は深く垂れて…。

「わ、わたしが仲間を見捨てた、足の負傷を理由に」

「高橋さん」
「愛ちゃん」

そんな愛を気遣ってメンバーが口々に声を掛ける。

愛の中で失われていた記憶が蘇ろうとしていた。
それは拭い去り、消してしまいたかった自分の過去。
強敵を目の前にして覚えた恐怖、受けた傷の痛み、そしてもう一つの何かが。

過去の思考に捉われている愛をダークネスの兇刃が襲う。

「グフッ」

「ジュンジュン!!」

獣化したジュンジュンが、愛の前に盾となって立ちはだかっていた。
ダークネスの放った強力な衝撃波がその身体を貫き、身体は朱に染まっていた。

「ジュンジュン、何で」

「大丈夫ダ。 ワタシの体はミンナより少し丈夫ダ」

「グワハハハッ、戦場から逃げ出さないことは褒めてやろう。 だがあの時と一緒だ。
結局、お前は他の仲間を犠牲にして最後まで生き残る。 お前とはそういう奴だ。」

「チガウッ」 怒りで眦を吊り上げたリンリンが叫ぶ。

「高橋サンは私タチの故郷を守ル為ニ、力を貸してクレタ。 何の見返りも求メズニ」

「愛ちゃんは、れーなが過って傷つけた時も何も責めんと許してくれた。 そしてれーなが忘れていた笑顔を思い出さしてくれた。 」

「愛ちゃんは、ずっと病院で過ごしてきた私に力を貸してっていってくれた。 こんな私でも誰かの力になれるっていう希望を与えてくれた」

「リーダーは、私にチャンスをくれた。 精神感応で読みとった他の誰かの思考に脅えていた私に、人を信じる勇気をくれた」

「高橋さんは生きる勇気を失っていた私に、生きろっていってくれた。 命令だから生きなさいって」

散開していたメンバーが再び、愛を中心に集まりだす。

「私はっ」 里沙が口を開く。
「私は何も無い。 本当はあるんだけどありすぎて言葉にしたら嘘になりそうだから。 でも思いはみんなと一緒さ」

そう言うと愛の手を握り締めていた手に力を込める。

「行こう、そして奴をやっつけよう」

愛の目に力が戻っている。

「…思い出した。 この足の痛みが思い出させてくれた。 
私の本当の能力は 仲間の思い、仲間のチカラをリゾナントさせて増幅させるチカラ」

「愛ちゃん」

「みんな、私を信じて。 みんなの力を私に」

「みんな、リーダーの言ったことが聞こえただろう。 あんた達のありったけの力を愛ちゃんに集めるんだ」
「了解!」

「さゆぅぅぅっ」 「すべての…力・・・」
「絵里ぃぃぃっ」 「うけとって・・・・」
「ジュンジュン」 「マケルナ・・・・・」
「こはるぅぅぅっ」 「深い闇が世界を覆ったって・・・・・・」
「愛佳ぁぁぁーっ」 「蒼き心が共鳴するとき・・・・・・・」
「リンリン」 「私たちは一人じゃナイ・・・・・・・・」
「れいなぁぁぁっ」 「私たちは・・・・・・ひとつだぁぁぁぁぁっ!!!」

愛に結集していく皆の力。 だが…。

「ぐっ」

負傷した足のダメージは重く、思わず悲鳴を上げてしまう。

「ほらっ、私があんたの足になったげるたがら、今よ!!」

「喰らってくたばれ! 」

「リゾナントゥ バスタァー愛ーーーーーーーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーー眉ーーーーーーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーー亀ーーーーーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーーー兎ーーーーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーーーー猫ーーーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーーーーー☆ーーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーーーーーー光ーー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーーーーーーー純ー!!!!!!!!」
「リゾナントゥ バスタァーーーーーーーーー琳!!!!!!!!

愛から放たれた光は闇を貫いた。

「…無駄なことを。 人の心が闇を欲する限り私は何度でも復活する」

「ならば、その闇何度でも打ち払う」

闇は蒼き光に包まれそして…

轟音と共に9人が踏みしめている地面が揺れていく。
地面だけでなくダークネスの玉座の間全体が揺れ動き崩落しかかっている。

「これは…」
「この玉座自体がアイツが作り出した亜空間そのものなんだと思う。 だからアイツが消えたことでこの空間自体が消滅に向かってるんだと思う」

「早う脱出せんと」 れいなが叫ぶ。
「でも、どうやって」 落ち着いた声でさゆみが尋ねる。
「ジュンジュン、リンリン」 絵里が二人に視線を向ける。 二人が共鳴して発動する瞬間移動のチカラならあるいは…だが。
「無理です」 ジュンジュンの傷を治癒していた愛佳が言う。
「さっき高橋さんをかばって受けた傷のダメージ、そしてリゾナントバスターの為に預けたチカラ。 二人にそんな余力は」
「スミマセン、肝心な時にお役に立テナクテ」
「謝らなあかんのは私や。 結局みんなを巻き添えにしてしまって」
「またネガティブモードに戻っちゃって、もう。 巻き添えになったとしたらそれは自分たちの意志だから。 あんたが気にすることじゃない」
「でも…」

「ア・キ・ラ・メ・ル・ナ」

初めて耳にする未知なる思念の声が9人に響く。

「何ね、今の声は」
「待って、何かが来ます」 さゆみが他の8人を誘導した。

崩壊しかかかっている玉座の壁をぶち抜き、黄色い塊が現れた、それは…。

「リゾナンカー!」
「でも、どうしてこんな所に」

喫茶リゾナントのガレージで埃を被っていたリゾナンカーがエンジン音を轟かせていた。

「うそっ、只の車がどうやってここまで来れたの」 絵里が誰もが思っている疑問を口にする。

「そんなんは後から考えよう。 みんなリゾナンカーに乗り込んで。 運転はれいながして」

「えぇぇぇっ、完全に定員オーバーなんだけど」 里沙が今さらながらのツッコミを入れるが。

「ラジャーッ。 皆安全ベルトをつけんね。 いきなりフルブーストで飛ばすけん」 ニヒヒと笑いながらハンドルを握るれいな。

亜空間が崩壊する瞬間、飛び立つ光。

「この車こんな仕掛けが付いてたんですね」 タイヤを収納し、翼を生やしたリゾナンカーの車上で愛佳が呟く。
「私もただの中古車やと思っとった」 崩壊する亜空間に飲みこまれていくダークネスの本拠を眼下に愛が答える。
「オワリ・マシタね」 リンリンが寂しげに微笑む。
「私たちもこれでお別れ…なのかな」 言葉を噛み締めるさゆみ。
「ラスボスを倒しちゃったからね」 絵里の言葉は風に乗って。
「そのことなら、れーなに考えがあるけん」
「何よ考えって」 里沙がれいなを質す。

「折角こうして若くて可愛い女の子がそろったんやけん、9人でアイドルグループを組むっちゃ。 小春のマネージャーの飯田さんに頼んで」
「いや、いきなりそんなこと言われたって無理だから」 里沙はれいなの唐突な発言を諌めるが、当のれいなの耳には入っていない。

「楽しみっちゃねぇ。 芸能界に入ったらきらりちゃんとお友達になれるかもしれん。 最初はアドレス交換から始めるけんね」

「あの、田中さん。 そのことで小春は話しておきたいことがあるんです。 実は月島きらりっていうのは」
「ヤメローーッ、久住サン。 田中サンの夢を壊スナ」

リゾナンカーの車内を喧々囂々とした空気が満たし始めていた。

「愛ちゃん、れいながあんなこと言ってるけど」
「アイドルグループか、それも悪くないやん」
「愛ちゃん」
「ダークネスが去り際に言っていた。  “人の心が闇を欲する限り私は何度でも復活する”って。
人は完璧な存在じゃない。 だから間違いも犯す。 心が闇を欲する。 私はそれを何度でも打ち払いたい。 みんなと一緒に」

「リーダー」「愛ちゃん」

メンバーが愛を見つめる。 その目は光り輝いていた。

その光を見て里沙はフッと笑った。

「じゃあ、もしも、もしも私たちがアイドルグループになったとしたら一体どんな名前をつけるつもり。 やっぱりリゾナンター?」

里沙の言葉に愛は首を振った。

「リゾナンターはあくまで闇を打ち払う為に戦う存在としてあり続けたい。 アイドルとしての私たちの名、それは…」

愛が指を車外に向ける。
その先では地平線から朝日が昇ろうとしていた。

「モーニング娘。」

夜が明けていく。 --次回 最終回「モーニングコーヒー」へ続く--



【解説】
シリーズ作品や連載作品に欠かせないもの、最終回。
スレ立てから2年の月日が経過して、いくつものシリーズで様々な最終回が描かれているが、最も早く且つ最も多くの最終回を描いてきたのはかなしみの人だった。
最初に描かれた最終回こそ、いわゆる第一シーズンの最終回である。 「モーニングコーヒー」 である。
敵の本拠地における最終決戦を終えたリゾナンター達のその後を描いたウイニングラン的な作品であるが、シリーズの展開上の最終局面である敵のボスとのラストバトルを描いた作品こそ「リゾナント ブルー」である。
闇の王ダークネスの圧倒的な力の前に跳ね返される攻撃、そしてヒーローに迫る危機、蘇る封印された力。
子供向けの特撮ドラマでは王道の展開を描いた予告編を本編化したのは、名無し募集中。。。(44)711だった。
かなしみの人の予告編を忠実に本編化しながら、【予告編】ではあまり筆を裂かれていないリゾナンタバスター発動の過程を思う存分描いた(44)711verの本編に対して寄せられた、ベタな展開という感想は最高の賛辞といって差し支えないだろう。
(44))711verのラストではリゾナンターとして活躍してきた九人の娘たちが、新たにモーニング娘。として芸能活動するという未来が示唆されている。
これはモーニング娘。という現実とリゾナンターという虚構を融合させている唯一のシリーズであるかなしみ戦隊シリーズへ全体へのリゾナントであろう。