『リターン オブ リゾナンター』


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「はぁ、はぁ、はぁ。」

ひとりの少女が暗い路地を走りまわっている。
少女は苦しいのか胸を押さえながら走っている。

「はぁ、はぁ・・・しまった!」

不覚にも少女は行き止まりに入ってしまった。
その背後に黒服の男たちが数人立っている。

「追い詰めたぞ。」

少女は構えをとった。

「絵里を甘く見ると痛い目見るよ。」
「病人が何を言う。言っておくが、ここには結界が貼ってあるから傷の共有は使えないぞ。」
「言ったでしょ!絵里を甘く見ないでって。」
「小癪な!」

そう、その少女はリゾナンター・亀井絵里であった。

男たちは絵里に殴りかかった。
絵里は独特な構えで男たちに挑んだ。

ダン!
だが男のひとりが放った銃弾が絵里の肩をかすめた。

「くっ!」
「これまでだな!」

男が拳銃を絵里に向けた。

「死ね!」
ヒュン!ザクッ!

「ぐわっ!」

男の手にくないのようなものが刺さり、男は拳銃を落とした。

「相変わらずあくどいねぇダークネスのみなさん。」
「誰だ!」

ちょうど絵里の後ろの壁の上に長身の人影があった。
暗闇のため、顔はよくわからないが・・・

「あれ?忘れちゃったの?この私を・・・それじゃあ思い出させてあげるよ!」

その言葉と同時に人影が消え、一瞬のうちに男たちを蹴り倒していく。
するとさきほど銃を落とした男が落とした銃を拾いなおして、銃を構えた。

「この!」
「無駄よ!」

ビリッ!
「がぁ!」

人影が手をかざすと男は赤い電気に包まれて、気絶した。
絵里はそれを見て、人影が誰かわかった。

「も、もしかして・・・小春?」

赤い稲妻のせいなのかあたりが明るくなっていた。
絵里の目の前の少女は赤を基調とした忍び装束をきている。
背中には長い刀をさしており、髪の毛をポニーテールでまとめている。

そして少女は絵里の声に反応して、振り返った。

「お久しぶりです、亀井さん。小春、戻ってきました。」

その後・・・・
「はい。」
「ありがとうございます。」

絵里は近くの自販機でジュースを買い、小春に渡した。
小春はすでに普通の格好に戻っていた。

「小春ちゃんが帰ってくるなんてね。愛佳ちゃんや皆には伝えたの?」
「いいえ、東京に戻ってきた途端、亀井さんの反応を感じて飛んできましたから。」
「そう、やっぱり絵里たちつながっているんだね。1年近く離れていても。」
「そうですね・・・亀井さんたちの話は愛佳から手紙で知ってましたから。」

そう、実は小春も絵里もすでにリゾナンターではなかった。

「もう眼は治った?」
「まだ・・・後もうちょっとしたら戻ります。」
「まったくあれほど力を使うなって愛ちゃんやガキさんに言われてたでしょ!」
「とっさに使っちゃうんですよ。」
「じゃあ、いったい何のために実家に戻って修行しにいったのよ!」
「それ言われるときついっす。でも、よりによって亀井さんに言われるなんて。」

小春はある日、突如目が見えなくなった。
調べた結果、それは能力の過剰使用によるものであった。
元々念写の力しかもたなかった小春が戦いの中で電撃の力に目覚めたことによるものが大きかった。
これでは超能力を有するダークネスとの戦いで危険が大きい。
だから、小春は能力を使わなくても戦えるように故郷の忍者の里に戻ったのだ。

「絵里も人の事は言えないけど・・・体を治したつもりだったのに。」
「昔ほどではないんですか?」
「うん、動くことには問題ない。でも、戦うとなると・・・」

絵里は激化するダークネスとの戦いの中で病気が悪化してしまった。
絵里の命を引き換えにできない愛たちによってドクターストップがかけられ、戦線を離脱したのだ。

「でも、こんな所で何をしてたんですか?てっきり病院でおとなしくしているかと。」
「そんなわけないでしょ!絵里はリゾナンターだよ。いくらドクターストップをかけられてもおとなしくしてないよ。」
「何かしてたんですか?」

小春の質問に絵里は少し考えてから返事をした。

「うーーん。ちょっときて!」

絵里が小春を連れてきたのは・・・
「ここって亀井さんが入院している病院じゃないですか。」
「そっ、そして今の絵里の拠点だよ。」
「えっ?」

絵里が小春を案内したのは病院の地下だった。
そこは使われていない様子であったが、絵里が向かう先には頑丈な扉があった。

「なんですか、この扉?」
「前に絵里がジュンジュンと一緒にマルシェの作ったウィルスの解毒剤を作る時に入った部屋についていたものだよ。それをある人に頼んで治してもらったの。」

説明をしながら絵里は扉のコンソールに番号を入力している。

「アイコトバヲドウゾ。」
「バナナ。」

絵里はジュンジュンの声でインプットされているコンピュータに向かって、ジュンジュンの好物を答えた。
大きな機械の扉がゆっくり開かれていく。

「何で合言葉がバナナなんですか。」
「前にここに来た時にジュンジュンが勝手にバナナって答えて、絵里たち大変だったんだよ。それで合い言葉をバナナにしたわけ。」
「へぇー。」

小春は納得してよかったのかよくわからなかったが、一応返事はしておいた。

「さぁ、見て。これが今の絵里の司令基地だよ。」

そこには東京のすべてを監視できるように監視カメラの映像が部屋いっぱいにあるモニターに映し出されている

「すごーい!」
「うへへ、すごいでしょ。保田さんたちに手伝ってもらって作ったんだ。まぁ、詳しい話はうめぼしを食べながら・・・」

絵里は小春とうめぼしを食べながらパソコンである説明をしていた。

「これが今のダークネスの勢力図ですか?」
「そう、私たちが戦いだしたときとは大幅に勢力を広げているの。どうやらいろんな組織をとりこんで規模を大きくしているみたい。」
「これじゃあ、高橋さんたちも大変ですね。」
「うん、Mの援助があっても愛ちゃんたち厳しいよ。だからね、絵里たちは秘かにダークネスに協力する組織を潰そうとしたんだけど。」
「見つかって、あの状況ですか。」
「そう、小春がこなかったら正直危なかったよ。絵里だけで動くのも限界があるから。」

ガタン!
絵里がため息をつくと、小春が急に椅子をたった。

「小春が亀井さんの手伝いをします!小春はそのために戻ってきたようなものですから!」
「そういうと思ったよ。この正義の味方さん。」
「亀井さん、改めてよろしくお願いします。」
「うん、よろしく!」

絵里と小春は互いに握手をした。
新たなチームによる新たな戦いの始まりであった。