『いくた。』


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いくた。



あたしはここにきてから、たくさんの人にたくさん名前を呼ばれるようになった。
そんなこと今までなかったような気がして、あたしはいつも元気に返事した。
そしてそれから、たくさんの人とお話が出来るようになった。たくさん笑えるようになった。

「はいっ!」
「あんたね、ほんっと返事だけはいつもいいんだから」

ちっちゃい顔にしかめっ面、この人は新垣さん。
あたしの名前を一番たくさん呼んでくれる。そしてたくさんの色んなことを教えてくれる。
だけど新垣さんの教えてくれる色んなことには、『してはいけないこと』が多すぎて、あたしには全部わかんない。
それでも元気に返事すると、もう。ほんとにあんたは…そういって頭を撫でてくれる。

「ほんっと小春より手がかかる子がいるなんて思いもしなかったわ」

新垣さんがあたしの頭を撫でながら溜息をついて久住さんの方を見た。
久住さんは飲んでいた野菜ジュースを噴出しそうになってあわてて口元を押さえる。

「ちょーっとーなんスかそれーっ!小春ぜんっぜん手かかってないじゃないっすか!」
「そぉいう人が一番タチ悪いっちゃねー」

厨房で田中さんがにしし、と笑う。



「小春もぉ大人っスから。にーがきさんの手煩わしたりしないですから」
「小春ちゃんの場合、見た目だけでしょ?」

ずばっと道重さんが久住さんに一撃を食らわせた。

「えへへ~成長してますぅ?」
「顔だけおとなー。あ、でもメイクしてるとき限定ですよ?」

亀井さんが嬉しそうに笑う。

「中身は光井サンの方がよっぽど大人ネー!」
「みっつぃは大人っていうよりおばちゃんじゃん!見た目は子どもなのにー」
「みっつぃサンおばちゃん!HAHAHA!!!」

ジュンジュンさんとリンリンさんの所為で光井さんも巻き込まれた。
今度は不意を付かれた光井さんが口元を抑える番だ。

「久住さんに意見されたくありませんわ!こんな見た目詐欺の人見たことあらへん!それからリンリン!そこは笑うとこちゃうっ!!」
「じゃぁみっつぃは中身詐欺だねー」
「んむむむむっ!!!」
「なによーーっ」
「がおぉーーーーーーー!!!!!!!!」
「うぉっ、愛佳が吠えとる」

高橋さんが笑って光井さんの頭を撫でた。


リゾナントは、今日も楽しいです。