(61) 312 名無し募集中(新たなる危機)


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その夜、リゾナントにはれいなしかいなかった。
愛は帝国劇場で吸血鬼をテーマにした舞台を見に行くとのことで早めに店を閉めて、れいなはフラフープをしていた。

「さて、れいな城で寝ると。」

れいなはフラフープを置いて、ベッドに入ろうとしていた。

ピンポーン!
誰かがリゾナントのチャイムを押した。

「誰と!こんな夜中に!」

れいなはイライラした様子で玄間の方に向かった。
するとそこには・・・

「里保ちゃん・・・どうしたと。」

そこには荷物を抱えた鞘師里保の姿があった。
その表情はれいな同様かなりイライラした様子だった。

「どうしたとよ、ズッキは?」

現在、里保と香音は鴎卵学園の女子寮で一緒に住んでいる。

「喧嘩しました・・・だから今日はここに泊めてください。」
「喧嘩?里保ちゃんが喧嘩なんて珍しいと。まぁまずは入ると。」

れいなは中に里保を入れてまずは事情を聞くことにした。

「何があったとよ。」
「寝ぞうが悪いんです。ずっきは私が寝ている上に転がってきて・・・それで・・・私・・・・」
「ハッ!ハハハハハ!」

急にれいなが大笑いをし始めた。
それを里保は不快に思ったらしく・・・

「何がおかしいんですか!」
「いや、ごめんごめん!里保ちゃんもやっぱり年頃の子なんやと思って。里保ちゃんはあまりにも大人びとるけん。」
「・・・」
「まっとって、確かサイダーがあったけん。」

れいなは里保の大好物のサイダーをとりに厨房の冷蔵庫へと向かった。
するとれいなは裏口に目が行った。

「あれ?裏口があいとる?確かに閉めたと思ったんやけど。」

れいなが裏口へと近づくと・・・

バサッ!
れいなの口を背後から誰かが塞いだ。
口をふさぐ手には何か布がありおそらく麻酔薬がしみこませているのだろう。

(まずい!このまま・・・じゃあ・・・)
れいなは一瞬のうちに意識を失った。
侵入者は眠ったれいなを抱えて、裏口から外に出ようとした時・・・

グサッ!
侵入者の肩に包丁が刺さり、侵入者はれいなを床に落とした。
里保は嫌な予感がして、厨房に来ていたのだった。

「田中さん!田中さん!しっかりしてください!」
「うーん・・・里…保ちゃん・・・」
「よかった。」

里保はれいなの無事を確認するとすぐに逃げた侵入者を追いかけた。

里保はすぐに水軍流で仕留めようと考えたが・・・

「いい?あんまり目立った行動はアカンよ。里保ちゃんは狙われている身なんやざ。」

愛の忠告を思い出した里保は思わず戦闘態勢を解いた。
だからと言って侵入者を逃がすのは気がひけた。

すると侵入者は里保のうけた傷が原因なのかふらふらしており、大きな物音をたてながら逃走している。
そこで里保は一計を案じた。

「強盗です!喫茶リゾナントに強盗です!」

里保は大声で叫ぶとあたりの家には明かりが次から次へとついた。

「どこの誰だ!リゾナントを襲った馬鹿は!」
「イケマセンネ、リゾナントは私たちの憩いの場所デ―ス。」

でてきた近所の人たちの中にはリゾナントの常連のパーカー教授がいた。

「リゾナントの危機には俺たちがいるぜ!」

なぜかリゾナンターの戦闘服を着込んだおやじたちがいる。
他にもお相撲さんもいる。

その頃、3丁目の和也君もこの騒ぎを聞きつけた。
これまでリゾナントの近所での騒ぎで受験勉強に支障をきたした彼のイライラはすでに爆発寸前だった。

「うぉー!いい加減にしろ!」
「和也!」
「和也!」

家族の静止を振り切り、和也君は外に飛び出した。

大勢の人々が里保の声に反応して侵入者を追いかけた。
侵入者は肩の傷を押さえながら逃げているがついに足を竦ませて倒れた。
その周りを人々が囲んだ。

「喫茶リゾナントを襲うなんてふてぇ野郎だ!」

人々が侵入者の覆面をとり、一発殴ろうとした瞬間・・・
侵入者の目が急に見開いた。

「あれ?俺はどうしたんだ!」
「どうしたじゃないだろう!お前は喫茶リゾナントに強盗に入ったんだぞ!」
「えっ、俺は何も覚えてないんだよ!」

男の様子を見て、里保は考えた。

(あれは催眠術の一種かなにか?強盗にしては変だとは思ったけど・・・まさか!)

その頃、リゾナントではれいなが近所の人に介抱をうけていた。

「すいません、お騒がせして・・・・」
「いや、いいのよ。大変だったわね、れいなちゃんも。今、お水持ってくるからね。」

そういうと近所の人がお水をだした。
れいなはそれを飲み干した。

「あれ?何かまた眠くなってきたと?」
「疲れたんでしょ?眠りなさい。」

れいなは眠りにつき、近所の人は不敵な笑みを浮かべた。

「ごめんね、リゾナンターの中でもあなたは本当に研究価値が高いから。」

新たな危機が始まろうとしていた。