『ニューリゾナント 新たなる物語』


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私は田中れいな。警視庁捜査一課特殊班捜査第5係の刑事と。
今はある人の尾行中。

喫茶リゾナント
商売繁盛というわけではないけど、それなりには常連さんもいる活気のある店と。
店には福井なまりのある20代頃の女性のマスターがおり、そしてお店には4人の中学生が暮らしており、学校帰りにはお店を手伝っとると。
その雰囲気は和気あいあいとしとる。
やけど、私はこのマスターの内定をしとると。

数日前・警視庁

「田中れいな巡査、入ります。」

中に入るとひとりの女性がゴルフクラブを片手に練習をしていた。
見た感じスナックのママである。

「おい、紺野。どうや?」
「うーん、この角度をもうちゃっと変えるといいフォームになると思いますけど。」

スナックのママ風の女性に何やらアドバイスをしているのは白衣を着てメガネをかけている女性であった。

「オホン!田中れいな巡査、ただいま参りました!」

れいなの大声にふたりが気づいた。

「おお、すまなかったな。今度、警視総監とゴルフに行くことになっとってな。今、紺野に見てもらってたんや。」

ここにいるふたりのうちのスナックのママ風なのは中澤裕子警視。超能力対策本部の部長であり、東大法学部卒のキャリア組である。
そしてメガネの女性が紺野あさ美警部。れいなの直属の現場運用主任であり、科学技術のプロでもある。

「まっ、ふたりに来てもらったんはほかでもないわ。まずはこれを見てくれや。」

中澤警視はある資料を二組見せた。

「こ、これは・・・」
紺野警部はその資料を見て、驚いた様子だった。
資料にはふたりの女性に関する記述があった。

「高橋愛、新垣里沙。田中、あんたにはこのふたりの内定調査をしてほしいんや。」
「内定?」
「そうや、そのふたりは秘かに結成されていた特殊部隊フィフスの元メンバーや。」
「フィフスって確か・・・」

れいなは隣のあさ美の方を向いた。

「そう、私が警視庁に来る前にいた部隊。そしてこのふたりは私の親友。」
「紺野に負けないほどのとても優秀なふたりでな・・・うちもふたりを警視庁に引き抜こうと思うた程や。だけど、どうも妙な噂があってな。」
「噂?」
「ダークネスは知っているやろう?どうやらふたりが関与しているようなんや。」
「れいなにその噂の真偽のほどを?」
「そういうことや。それとこの一件の指揮は直接うちがとるから紺野、あんたは別の案件をするんや。」

説明を終えた後、ふたりは自分の部署に戻っていった。
「紺野さん、辛いんやないんですか?」
「まぁ、ちょっとショックかな?でも、中澤さんがわざわざ私の耳に入れたのは私への心配りだと思うんだよね。あの人のことだから、知らせずにこそこそ調べるのは嫌だったんだろうし。だから、れいな私に遠慮せずにしっかり調べてね。」

というわけでれいなは上司の親友の調査をすることになったというわけ。
そしていつの間にか店も閉店していた。
とはいってもれいなの調査はまだ終わらんけん。

そうこうしてるうちに店のマスター・高橋愛が店から出てきた。
どうやら同居している4人を寝かしつけて、どこかに行くみたい。
れいなはこっそり後をつけることにした。
実は今まで何度か後をつけたんやけど、大体瞬間移動を途中でしてどこいったかわからんかったけど。

「愛ちゃんを追跡するんならこれよ。」
「何これ?」
「小型の発信器。超小型だけど、性能はばっちり。特殊な構造で皮膚に張りついて、相手の皮膚の色に完全に同化して見えなくなるの。あっ、でも間違えて自分につけないでね。この専用機械じゃないととれないから。」

というわけで紺野さんの発明品をつけるために喫茶店に行って、こっそりあのマスターにつけたと。だから、今日は瞬間移動されてもどこに行ったかわかると。
そして今日も案の定、瞬間移動でどっかにいったけん。さっそくレーダーで・・・


某所・マンション
「もう、愛ちゃん。何度言えばわかるの瞬間移動でこないでって。」
「やって、里沙ちゃん。来てもかぎかけていれないやろ。」
「そりゃあ、愛ちゃんの用事はわかってるから。」

その頃、れいなは無事里沙のマンションに到着した。

「なんとか、居場所はわかったっちゃけど、中で何をしとると?」
マンションの中の様子が気になって、れいなは後ろからの殺気に気付いていなかった。

その頃、中では・・・
「里沙ちゃん、もうやめて!このままじゃあ里沙ちゃんが・・・」
「もう後には引き返せないの。私は裏切り者なんだから。」

ドン!
何か外から爆音が聞こえた。

「何?」
里沙がカーテンを開けて、外を見ると誰かが戦っている様子だった。

「里沙ちゃん、行ってくる!」
「ちょっと、愛ちゃん!」
「襲われている人をほおっておけないやざ!」

そういうと愛は里沙が止める間もなく瞬間移動した。

「何をこそこそ調べてるの?あんた、死んでもらうわよ。」
「あんたの顔をデータベースで見たことがある。確かダークネスの粛清人Rやろ?」
「ふーん、私のこと知ってるんだ。じゃあ、あんたがこの後どうなるかわかってるでしょ!」

Rが強烈な蹴りをだすと、れいなも蹴りをだしてふたりの足が空中で交わった。

「へー、やるじゃない。だったらこれはどう?」

するとRはれいなに向かって、念動力を放ったがそれはれいなに到達する前に消滅した。

「あんた、能力阻害能力者なの?」
「いや、れいなは無能力者と。あんたみたいに能力は持っていない。」
「じゃあ、なんで私の力が消えるのよ!」
「まっ、れいなの体質?どういうわけか、れいなの周りだと能力は効果はないと。」
「けっ、能力が使えないだけで私が倒せると思ってるの?」

それから能力なしの肉弾戦に突入し始めた。
激しい応酬で互いに次から次へと傷ができていく。

「はっ、はっ、はっ。あんた、噂通りなかなかやるとね。」
「楽しいわ、久しぶりにここまでやれるやつに会えるなんて。」

ピピピピ!

「何よ!今、一番いいところのなのよ!えっ?わかったわ・・・上からの命令で引き上げることになったわ。」

そういうとRは転送ゲートで姿を消した。
激闘を終えた後、れいなはその場に座り込んだ。
あまりの戦いにれいなも力が一気に抜けたのだ。

愛は物陰からその様子を見ていた。
本当は助けようとしたのだが、あまりの激闘に手をだせなかった。
するとれいなの携帯に電話が入った。

「あっ、田中です。はい、今粛清人と・・・はい、無事です。そうですか、応援がだからあいつも・・・・はい、分かりました。今日のところは・・・」

プツッ!
携帯を切ったれいなは自分の落し物に気付いた。
それを愛も見た。
それは警察手帳だった。

(警察手帳!じゃあ、あの人は警察官・・・そうか、里沙ちゃんとあーしは見張られとるわけか。でも、里沙ちゃんはあーしが守る、絶対に・・・)

共鳴の新たな物語がいま、ここで始まった。