(59) 96 名無し募集中(タイムスリップした愛の分岐話)


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リアルに百足と死闘を繰り広げヤケになったので (58) 594 名無し募集中(タイムスリップした愛) より、if物語を投下。
公式&妄想含む。
もし泉さんが精神感応で井坂の思考に喰われてしまったら。



          ◇          ◇          ◇

泉は井坂の懐に入りこみパンチをぶち込んだ。
その瞬間、水がチャプチャプと流れるように泉の中に井坂の思考が入り込んでくる。

『殺してやる!ギタギタに切り刻んでやる!!』

「!?」

突然、泉は攻撃をやめて冷や汗をかきながらガクガクと震えだして頭を抱えてうずくまった。

「うわああああ!」

「泉さん!?」

愛は泉に駆け寄った。
平静を取り戻さない泉からは、愛に全て泉の思考が流れこんできた。

『こいつさえいなければ令子さんや隆史くんのお母さんは死ななかったのに!!』
『こいつが事件を起こさなければ私は魔術をしなかったのに!!』

『許さない!許さない!
うわああああ!』

泉が叫び続けている時に突然、空の満月から黄色いスパークが泉に降り注いだ。一瞬の出来事だった。

その頃、大学の誰もいない民族学研究室の暗闇にスーッ、スーッと青白いスパークが走る。
闇の中を飛ぶように走る光りは少しずつスピードを上げていき、幾何学的な形を作っていく。
スピードが頂点に達しひとつの線に繋がった時、床に青白い六ぼう星形が現れた。意志を持っているかのような荘厳な光りだ。
六ぼう星形が回転を始めると、中に置かれた鏡が渦になっていく。
回転していた鏡は割れそうだったが泉が時間を戻したので割れなかった。
割れなかったが鏡からは青い色の光りが放たれ天井を突き抜け、満月の月へ向かっていった。
そして月の色に溶けたかと思うと、その光りはまた地球に向かって矢のように突き刺さった。

泉達は、そんなことがおきているとは知らずに苦しんでいた。
鏡からの光りが泉に降り注いだのだ。

すると泉はおもむろに顔を上げ、井坂を見た。
泉は立ち上がった。
それを見た愛はぎょっとした。
目の前の泉は目は血走り、やけに鋭く、唇は真っ赤に染まり、その口元に薄笑いを浮かべていた。
とても泉とは思えなかった。
ただの人間とは思えない、異様な霊気を漂わせていた。

泉は指を鳴らしながら井坂に近づいていった。
その時、青白いスパークが泉の拳に降り注ぎ、自然と纏っていた。
しびれにも似た熱が拳に篭もる。
熱い!
ちぎれそう!
その衝動を覚ますためにも目の前の殺人犯を殺すためにも泉は井坂に叫びながら向かっていった。

『殺す!あんただけは殺す!殺してやる!』

愛には泉の心の声が聞こえてきて悲しくなった。

          ◇          ◇          ◇

暴走する泉ちゃん。
精神感応&精神感応。
本編はきちんと完結します。
読んでくれてる人ありがとう。