■ フリボラスマーチャント -岡守時秀- ■


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 ■ フリボラスマーチャント -岡守時秀- ■

「どうもどうもー。いつもさわやか明朗会計、"小売店"仕入れ担当さわやか伍郎です。
いやー福田さん今日もセクシーですねーいやホント。」
「そんなこと全然知ってます。てゆうか電話だし見えてないし嘘だし、どっちみち
さわやかさんに言われてもきもちわるいだけでちっとも嬉しくないんですけど」
「いやいや!またまた!サンキューフクーダ!」
「…チッ」
「い…いやー!しかし今回もまた見事な手際でございましたね!どれも実に状態がよろしくて!
私も上司も大喜びですよ!」
「話薄い。ってゆうか報酬値切るつもりならこっちだって考えがありますからね」
「いやいやそんなめっそうもない!ただー…そのぉ…『丸太』の数の方がちょっと合わないといいますか…」
「そんなことこっちの責任じゃないでしょ。回収はそっちがやるって契約だったんだから。
回収し切れなかったなら、それはそっちのミスじゃない?」
「いやーしかし、まさか『船』をあんな状態にしてしまうとはこちらも聞いてなかったといいますか…」
「あたし達が依頼されたのはあくまで『丸太』。やり方はこっちに任せるって契約でしょ?
もしかして、『丸太』代だけ払って『船』ごと手に入れようなんて考えてたわけじゃないですよね?」
「いやーそれは」
「とにかく、報酬は約束通り。交渉は一切しません。いやならこれきりです。」
「やだなぁ福田さん。値切ったりなんかしませんって。もちろんいつも通りお支払い致しますよ!ホントホント!」
「…もう切りますからね」
「あっ。待ってください!またいいバイトがありましてですね。是非一度お話を…あっ切られちゃったよ…相変わらず不機嫌だねあの娘も。生理かねぇ?」
ほぼトラ刈りの頭にちょび髭、どう見てもチンピラか、よく見てもチンピラ…そんな風貌の男が
一方的に切られた携帯に向かって一人愚痴をこぼす。

「つうかまぁ…、あんな『物騒なもん』くすねてなにする気なんでしょうねーあのお姫様たちは…」
さほど気にしているふうでもなく、男は携帯をかけ直す。

「どうもどうもー。いつもさわやか明朗会計、"小売店"『販売』担当、さわやか伍郎です。
ご注文の品、入荷いたしましたー。つきましてはお取引の日時と場所をですね…」





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