『つかのまの平和・・・そして別れ リゾナンターファーストシーズン最終回』


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ダークネスとの戦いに終止符を打ったリゾナンターたちはそれぞれの生活、いや勝ち取った平和を楽しんでいた。

愛は里沙とふたりでドライブしていた。
「なんで朝早くから車で出るのよ。舞台は夜からでしょうが。」
「だって、がきさんにあーしの新車を見てもらいたかったんやざ。」
「まったく、いつの間に新車なんか買ったのよ。いつもお金がないって愚痴ってたじゃない。」
「やって、能力使わずに遠出するときには車がええと思ったから奮発したやよ。」
「頼むからリゾナンカーの時みたいに乱暴な運転だけは勘弁してよね。」
「大丈夫やって、あーしをスピード狂かなんかと勘違いしてるんやないか?」

過去にリゾナンカーでの運転を経験しているものからすれば愛は確実にスピード狂である。
すると里沙は車が目的の劇場の方角とは違う方向に向かっているのに気付いた。

「あれ?愛ちゃんどこへ向かっているの?この方向は確か・・・」
「ごめん、がきさん本当はあっちからの呼び出しもあったんやざ。寄り道するで。」


横浜・中華街
「うわー、おいしそう!リンリン、あれ買ってヨ!」
「ジュンジュン、ホゼナン亭についたらお腹いっぱい食べられるんだから我慢しようヨ。」
「我慢できない!ジュンジュンこのままだとこの前のバースデーケーキみたいに
パンダの手であちこちの店の食べ物をつまみ食いしそうダ!」
「お店まであと2センチなんだからもうお店に入るヨ。」
「嫌だ、あれを買ってくれないとジュンジュンここから動かない!」

わがままを言うジュンジュンにリンリンの我慢の方が限界であった。

「我ままを言うパンダちゃんにはお仕置きが必要ネ。」

ピー!リンリンがどこからか取り出した笛を鳴らした。
ドタドタドタ!
するとホゼナン亭から大勢の男たちがやってきて、ジュンジュンを取り囲んだ。

「ご神体をお連れしろ。ONE FOR PANDA ALL FOR PANDA!」
「ONE FOR PANDA ALL FOR PANDA!」

すると男たちがジュンジュンを抱えて、神輿のように運び出した。
「おい、やめろ!ヤメロ!」

ジュンジュンの叫び声もむなしくリンリンと男たちによって店の中に連行されていった。


その頃、リゾナントでは・・・
「ジャンケンポイ!勝った!勝った!絵里の勝ちだよ!」
「じゃあ、おつかいはれいなに決定なの!」
「なんでこうなるとボンキュ争奪じゃんけんに続いてここでもれいなが負けるとは・・・」
「さぁ、とっとと行ってくるの。早くしないと日が暮れちゃうから。」
「行ってらっしゃ―い!うへへ。」
「くそ、覚えてろよ!」

まるで悪役の捨て台詞のようにれいなはカバンをもって買出しへと向かった。

「さてと、材料を使いきっちゃったし。れいなが戻るまで何しようかな?」
「ねぇ、さゆ。絵里はねクレープ食べたい。」
「クレープ?」
「ほら、昔に夜の遊園地でさゆと食べたクレープだよ。絵里、あれが食べたいな。さゆ買ってきてよ。」
「えっ、今から!」
「うん、バスで行けばすぐだよ。あの量の買出しだからどの道、れいなはすぐには帰ってこないしさ。」
「絵里も一緒に行くの?」

さゆみが問いかけると絵里は笑みを浮かべながら答えた。
「いや、絵里は眠いから二階の愛ちゃんの部屋のベットを借りてさゆを待ってるから。」

そういうと絵里はすかさず、二階への階段をのぼりはじめた。
「ちょっと絵里!まださゆみ行くなんて一言も言ってないからね。」
「さゆ、お休み。」

バタン!ズボ!スースー
ドアが閉じる音、ベットに直行、そして睡眠。
完全に絵里はスリープモードに突入した。

「もう、絵里のわがまま!でも買ってこないと絵里がうるさいから。仕方ない、れいなの分もついでに買ってきてあげるか。」

そういってさゆみもカバンを持ってリゾナントを後にした。


スタジオ
ここでは小春が収録後、雑誌の取材を受けていた。
「きらりちゃんは今後の芸能活動についてどう思っているのかな?」
「うーん?アクション女優にでもなろうかな?最近、カンフー習ってるし、きらりは意外と機敏に動けるんですよ。」
「なるほどね・・・じゃあ次の質問。」
(えっ、まだ質問あるの?そろそろ終わりにしてくれないかな?愛佳との待ち合わせもあるし。)

図書館
その頃、愛佳は図書館で黙々と勉強していた。
「久住さんは雑誌の取材が長引いて時間に間に合わへんからまだ当分勉強できるで。」

愛佳はすでに予知能力で小春が時間に遅れることはわかっていた。

(それにしてもまさかこんな平和な時間が過ごせるなんて思わへんかったな。
ダークネスとの戦いはとても激しくて愛佳たち何度も死にそうな目にあったけど、それを乗り越えられた。
愛佳たち、やっと手にしたんやな。平和を・・・)


M日本支部前
車で待たされていた里沙は何やら4つのファイルを持った愛をいらいらしながら待っていた。

「もう、愛ちゃん何時間待たせるのよ!もう開演時間まで時間がないわよ!」
「ごめん、ガキさん。ボスの話がやたら長いんやもん。」
「それより愛ちゃんそのファイルは何?」
「うん?ああーボスの頼まれごとに関するものやざ。帰ったら里沙ちゃんにも話すやざ。それより急いで劇場に向かわんと。」

そして1時間後、ホゼナン亭からはるか上空にて一機の航空機があった。

「こちら、イーグル。ホゼナン亭確認。準備に入る!」

スタジオにて
「これでインタビィーは終わりです。ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」

小春が急いで楽屋に戻り、服を着替えながら愛佳へメールを打とうとしたら、愛佳からのメールに気付いた。

「久住さんへ 時間に遅れるのは分かってたんで愛佳はスタジオの外で待ってるんで焦らんとゆっくり来てください。」

「もう愛佳ったら分かってたんなら先に教えてよ。うん?あれは?」
楽屋の机に何やら箱がある。箱には紙がはってあり、「クスミへ」と書かれている。

「マネージャーさん、この箱は?」
「ああ、さっきスタッフが女の人からお前にと預かったらしい。こないだのパンケーキのお詫びだとか。」

小春をクスミと呼んで、パンケーキの一件となると考えられるのは・・・

「ジュンジュンか・・・なんだ最近はやっと小春と仲直りする気になったのかな。」


リゾナントにて・・・
ガチャ!
二階で寝ていた絵里はドアが開く音に気付いて、目を覚ました。
そして目をこすりながら階段を降りていくと暗がりでよくわからないが誰かいるのは確かだった。

「うーん?れいな?さゆ?」

そして・・・
「もうどうしてエンストなのよ!愛ちゃん、ガソリン入れるのを忘れたわね!」
「おかしいやざ、確かにガソリンはいっぱいいれたんやけどな。がきさん、すまんけどタクシーで先に言っといてや。あーしはレッカーで引っ張ってもらってからすぐに飛んでいくから。」
「しょうがないわね、タクシーが来たから先に行くわよ。」
「うん、こっちもレッカーの準備できたやざ。」
「じゃあ、高橋さん車の方にお願いします。」

レッカーの作業員に呼ばれて、愛は車に乗り込んだ。
里沙はそれを見届けてタクシーに乗り込んだ。



そして別れの時は・・・・突然やってきた!

「発射!」
ホゼナン亭上空の航空機からミサイルが撃たれた

ヒュー!
「リンリン、あの音は何ダ?」
「この音は・・・まさか!」

ドーン!

「ジュンジュンからのパンケーキかな?」
小春が箱を開けるとあたりをまぶしい閃光に包まれた。

「れいななの?さゆなの?」
すると人影は絵里に向かって何かつきつけた。
絵里が暗がりながらもそれに目をやると鉄でできた筒状のものだった。
それは人を殺す道具だった。

「まったく厄年やざ。」
レッカー車が動き出した・・・

ドーン!

突然の爆発音にタクシーに乗っていた里沙はタクシーから急いで降りて爆発音のした方に向かった。


ホゼナン亭とその周辺は見るも無残に破壊された。
「あたりに人影なし。ホゼナン亭及びジュンジュン、リンリンの殲滅確認。帰還する。」

「久住さんまだかな?」
すると一瞬あたりが明るくなった。
ドーン!強烈な爆風に愛佳の体は吹き飛ばされた。
愛佳が振り向くとそこにはスタジオの形はなかった。

「く・・久住さん?」

「まったく絵里は人使いが荒いの!」
「それはさゆも一緒と!」

バーン!
ちょうどリゾナントのあたりについたところで銃声が響いた。

「何、今の?」
「銃声!」

ふたりは嫌な予感に駆られてリゾナントに走り、勢いよくリゾナントのドアを開けた。
すると絵里がふたりへと近寄っていく。
「ふたりとも・・・遅いよ・・・」

バタン!
「「絵里!」」

「そんなウソでしょ?」
里沙の目の前にはレッカー車と愛の新車が炎をあげて燃えている姿が見えた。

「愛ちゃん・・・愛ちゃん!」

リゾナンターファーストシーズン END




どうも今年から忙しくなり一向に作品を描く暇がなかった上に久しぶりに書いた作品がこんなことになるとは思ってもみませんでした。
最近、はまっている海外ドラマ方式で次のシーズンに話の続きは持ち越しみたいな展開で書いてみましたが、あまり歓迎されたものではないかもしれません。
今年の9月で愛ちゃんも卒業して新メンバーも活躍している中で新しい話を作るためにもこういう展開をひとつの可能性としてためしに打ち出してみました。
不愉快に思われた方はすいません。