『リゾナントリゾートin利曽南島 2日目昼―とにもかくにも海バトル―』


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夏だ!
海だ!
リゾートだ!

てなわけで、リゾナンター13名は夏のひと時を満喫すべくホテル近くの海水浴場を訪れた。
(自称)世界一可愛い変態カメラマンによる集合写真を撮り終えて、いよいよ海水浴スタート!

の、はずだったのだが。

「やっべ、可愛くね?ってかマジ可愛くね!?」
「女の子ばっかじゃつまんないっしょ。俺らこの辺詳しいから案内してあげるし」
「一緒に遊ぼうよ。お昼ぐらい俺たちがおごるからさ」

リゾナンターはあっという間に海のチャラ男5人衆に囲まれてしまった。
このままじゃ海に入るのはおろか準備運動だってできやしない。
まあ常識的に考えて、可愛い系からちょいエロ系、合法ロリから非合法団地妻まで満遍なく取り揃えた
水着美少女たちを放っておくチャラ男などいないので、声をかけられるのは当然といえば当然といえた。

「や、あの、間に合ってるんで。中学生だっていますし」
「“も”ってことは成人してる子だっているんでしょ?ならいいじゃん」
「心配すんなよ。この海岸を離れたりはしねえって」

仲間を代表して愛がお断りの意思を伝えるが、海のチャラ男は引くことを知らない。
いい加減ウザくなって福井弁で罵声を吐いてしまいそうになったので、愛は一つ提案をしてみることにした。

「じゃあ、勝負します?」
「勝負?」
「そう。私たちが勝ったらもう話しかけてこないって約束で。そのかわり、そっちが勝ったら私とこの子を好きにしていいです」
「フゥーッ!!」
「ちょ、ちょっと愛ちゃん!?」

なんの前置きもなく愛の突拍子もない提案に巻き込まれた里沙は抗議の声を上げた。
一方でチャラ男たちは“好きにしていい”の響きに色めき立つ。

「よーし、勝負だ勝負!早く始めよーぜ!」
「でもさあ、俺たち5人に対して女の子2人は少なくね?」
「だよなー。どっちかってと俺はあっちの女子中学生のほうが・・・」


「何勝手なこと言ってくれてんの!負けたらどーすんのよ!」
「いや、負けんて」
「そんなのわかんないでしょ!」
「万が一負けたら、里沙ちゃんの記憶操作でブザマに這いつくばった負け犬の記憶を植え付けてやればええよ」
「・・・愛ちゃん。黒い」
「えー?普通やろー」

かくして、≪真夏の海の3番勝負≫の火蓋が切って落とされた。


―△△―

第1ラウンド、ビーチフラッグ対決。

「亀井さーん、頑張れよー!」
「期待してるだからねー!」
「ねえ、ホントにいいの!?あたしここじゃ病弱設定のはずなんだけど!」

予選なし、1対1のガチンコ一本勝負となったこの対決。
リゾナンター側の代表となった絵里は自身が選ばれた理由について疑問を禁じ得ない。

「そりゃ、アロハでハローなビーチフラッグでは優勝したことあるけどさあ、それとこれとは話が別じゃ」
「キャー!亀井さぁぁあーん!全力で応援してますー!むしろいつでもどこでも応援してますぅー!キャッ、言っちゃった!」
「・・・絵里。見なよ、あのフクちゃんのはしゃぎよう。あれ見ちゃうとさ、多少のキャラ崩れくらいどうでもよくならない?」
「・・・・・・そうだね」

聖の絵里ヲタっぷりとさゆみの説得を受けて、絵里は今回のネタを受け入れることにした。
おとなしく所定のスタート地点に伏せる。

「それじゃあ、行きますよー!」

主審の光井愛佳(18歳・Tシャツの趣味はどう見ても大阪のオバちゃん)が構えた。
絵里と対戦相手のチャラ男Cは目の色を変える。

「よーい!・・・スタート!!」

合図と同時に猛ダッシュ。
走り出した二人の周囲には砂が撒き上がった。

そして。

★lose 亀井絵里(22歳・親友にパンイチを暴露される女) ― 海のチャラ男C(23歳・ロリコン度82%) Win☆

「アイヤ!カメはん負けてるじゃん!」
「サーセン。マジ申し訳ないっす。ホントすんません」
「審判なんていらんほどの完璧な負けでしたね」
「でもさあ、先にフラッグに触ったのはあたしなんだよ。その頑張りは評価してもいいと思うんだよね」
「敗因はなんやったと?」
「二回目の加速かなあ。一回目は追い風をうまくコントロールできたんだけど、二回目はちょっとやり過ぎちゃって」
「それで勢い余ってフラッグ通り越して砂の上をでんぐり返ししてたんか」
「うん。ビーチフラッグには芸術点も追加してほしいかも。ウヘヘ」
「勝負には負けちゃったかもしれないけど、私の中の亀井さんはいつだって一等賞です!キャッ、言っちゃった!」
「あー・・・はい。ありがとうございます」

追い風を自分のところにだけ作り出すズルをしたにもかかわらず、絵里は負けた。
策士、策に溺れるというやつである。
三番勝負はチャラ男チームが1ポイント先取となった。

「ところで、なんで競技中の描写を省略したんですか?」
「世の中にはね、知らなくていいこともたくさんあるんだよ、えりぽん」

途中まで書いたはいいけど予想以上に長くなってしかも面白くなかったのでバッサリ切って、勝負はとっとと次戦へ続く。


―▲▲―

第2ラウンド、スイカの早割り対決。
代表に選ばれたのは鈴木香音。

「ちょっと愛ちゃんどーすんの!鈴木が負けたら私たち」
「だーいじょーぶやって。2回勝ったら終わりなんて言ってえんざ」
「は?どゆこと?」
「“最後の対決に勝ったら1万点”やから、この勝負は勝とうが負けようが関係ないんやがの」
「聞いてないんだけど」
「言ってないもん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・愛ちゃん。黒い」
「えー?普通やろー」


「鈴木!結果は気にしなくていいから頑張ってー!」
「はーい!頑張りまーす!」

棒を持った香音とチャラ男に目隠しをして、スイカを2個セッティング。
どちらが先に自分側のスイカを割れるかで決着をつける。
見てるほうは、口出しOK手出し無用だ。

「ではスタート!まずは3回、きちんと回せよー!」

今回の主審チャラ男B(21歳・太腿マニア)の声に合わせ、味方にぐるぐる回される二人。
香音はふらふらになりながらスイカの位置を探った。

「なっ!そ、そんなバカな!?」

香音は、思わずマンガ的なベタなセリフを吐いてしまうくらい驚いた。
書いてる作者は、香音にそういうセリフが似合いすぎて驚いた。

『スイカの声が、聞こえない・・・!?』

耳を頼りにする競技なんだからということで超聴力のある香音が代表に選ばれた。
香音自身も、目隠しされたらいつも以上の力が目覚めて植物の鼓動とか聞こえるようになっちゃうんじゃないかと期待していた。
しかし、香音はある重要な事実を見落としていたのである。

『そうだ!このスイカもう死んでんじゃん!!』

スイカは蔓を断たれてしまえば生命活動を終える。
農家から出荷されてどっかのスーパーに並んでこの砂浜にセッティングされたスイカに、命があろうはずがない。
そんな小学2年生の生活科で習うような植物の仕組みに気がつかなかったなんて!

「香音ちゃん!」

無念さで胸がはち切れそうな香音の耳に、相方の声が届いた。
鞘師里保だ。
彼女の声は、いつだって香音の折れそうな心を支えてくれる。

「私、信じてるけえ!」
「里保ちゃん・・・!」

またしても香音は里保の言葉に救われた。
香音は進む、そこにスイカがある限り!
信頼しあえる仲間がいる、それはなんと素晴らしいことだろう。

「香音ちゃん!人の顔にあるのは目と耳だけじゃないデスよ!」
「リンリンさん?・・・・・・はっ、そうか!そういうことか!」

さらにそこへきて自分と同じ属性(=お笑い&食いしん坊系)の先輩からのアドバイス。
香音は目覚めた。
超聴覚とはまた別の感覚。
もう一つのそれを今、解放する!

「スイカは・・・・・・そこだぁーっ!!」

力いっぱい振り下ろし、確かな感触、飛び散る液体。
目隠しを外すと、粉々になった敵の赤いそれを体中に浴びている自分がわかった。

「勝った、香音ちゃん!」
「よくやった鈴木ー!」
「ズッキちゃんすごーい!ゴーカイ!」

仲間が次々と抱きついてくる。
赤く汚れたこの体に触れることを厭うこともなく。
本当に、最高の仲間たちだ。

勝利の余韻に浸っていると、香音は自分に助言をくれた先輩と目が合った。

「あ、リンリンさん。さっきはありがとうございました」
「HAHAHA!香音ちゃんならできると信じてただから!」
「目と耳が使えないなら“鼻”を使えばいい。おかげで超嗅覚に目覚めることができました」

「なんかいい話風にまとめよぉけど、よーするにスイカの匂い思いっきり嗅いだだけやん?」
「田中さん、空気読んでくださいよぉ。今すっごい感動的な場面なんですからー」
「うっわ!生田に空気読めとか言われんの、他の人に言われよぉより5倍ムカつく!」

☆win鈴木香音(13歳・変顔クイーン) ― 海のチャラ男D(21歳・腕利きの虚乳鑑定士) lose★


~▽~ ~▼~

ファイナルラウンド、遠泳。

「代表一人が向こうの岩場にタッチして、早く戻って来たほうが勝ち。
 こっちはハンデとして、そっちが出てから1分後にスタートするよ。どうかな?」
「1分?ずいぶんハンデくれるんやな。なんか企んでんのと違う?」
「はは。俺たちは男でここの海に慣れてるからってだけだよ」

髪をかき上げながらしゃべるキザったらしいチャラ男とルールを確認する愛佳。
本来ならこの役割は愛が背負うべきものだ。
それをなぜ愛佳が引き受けているかというと。

「無理!ホント無理!あたしカナヅチなんだって!!」
「不可能を可能にするのがリゾナンターのリーダーってもんっすよ、愛ちゃん」
「や~ん!愛ちゃんカッコいい~!」
「うっせーよおめーら他人事だと思って!」

この3番勝負のアンカーを任された愛が、全力でその役目を拒否しているところだったから。

「泳げないっつってんじゃん!誰か泳げる人が出ないと負けるよ、この勝負!」
「だいじょーぶだいじょーぶ。万が一負けたら私が記憶操作であいつらにブザマに這いつくばった負け犬の記憶を植え付けてやるから」
「里沙ちゃん黒い!」
「誰が言い出したんだっつーの」

因果応報、ブーメラン。言い方はなんでもいい。
愛は自分が言ったことの報いを受けていた。

「いいから行けっ」
「アヒャー!」

里沙に蹴飛ばされた愛が波打ち際まで歩いていく。千鳥足で。
実は、その精神はすでに里沙が支配済みだった。
今の愛は「おまえはカエルだ」と催眠術をかけられた人よろしく、「あーしは泳げる!」と思い込んでいる。

呪われたこの力、できれば仲間に向けて使ったりはしたくなかった。
仲間の心に入り込んで操るなど、最も恥ずべき卑劣な行為だ。
けれど、この戦いには仲間の命がかかっている。
ここで負けることを愛は決して望まないだろう。
だから。
だからっ・・・!

「ガキさんガキさん。もしかして愛ちゃんの提案に巻き込まれたのすっごい怒ってる?」
「こらジュンジュン、5,6行上の日本語が読めないの?もっと日本語勉強しなきゃダメよー、まったく」

とにもかくにも、最終対決スタート。



「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャャヒャヒャヒャヒャ!」

真夏の海にそぐわない奇声とちょっぴりカエルっぽい泳ぎ方が気になるにはなったが、
とりあえず愛はものすごい勢いで平泳いでいった。
洗脳って怖いなあと後輩たちが生暖かい目をしている横で、チャラ男どもは余裕の表情を浮かべている。

「さあ、そろそろ時間かな」

対戦相手のチャラ男Aが海に入りスタート態勢を整える。
そして合図。
チャラ男Aはすぐにスピードに乗った。

「え、あの人も?」

そう、平泳ぎで。


愛とチャラ男Aの距離がぐんぐん縮まっていく。
これではハンデなど、あってなかったようなものだ。

岩場にタッチして折り返しに入ったあたりで、チャラ男Aと愛は並んだ。
浜からはだいぶ離れている。
誰も横槍を入れられない。
ここからは完全に二人の勝負となる。

「君は、俺に勝てない」
「まだわからんがの!」
「いいや、勝てないね。・・・泳ぎで人がクラゲに敵うわけがない」

得意げに水面から足を覗かせるチャラ男A。
それはどこからどう見ても・・・クラゲの足だった。

「悪く思わないでね。これはズルじゃない、俺の体質みたいなものなんだ。自分の力を自分のためにどう使おうと、それは俺の自由だろ?」

ここでまさかの変身能力者ご登場。
なんとチャラ男Aは半クラゲ人間だったのだ!という新展開。
愛は驚いた。
相手が能力者だったこともそうだが、奴が言い放ったこの一言には本当に驚いた。

『自分の力をどう使おうと自由。ズルじゃない』

目からウロコだった。
なんだ、能力使っていいんだ。みたいな。
それなら愛も、遠慮はしない。

「秘技!光速泳法(ライトスピード・スイミング)!」

秘技のネーミングはショボくても、効果は抜群。
ばっしゃばっしゃと、愛は連続写真のように海を泳いでいった。

「み、見えない!まるで海面上で細かいテレポートを繰り返しているかのようだ!」

ま。実際泳いでないんですけどね。

自らの手の内を簡単にひけらかさない愛と、ご丁寧にさらけ出してくれたチャラ男A改めクラゲ男。
表面的には平泳ぎからクロールに切り替えたように見える愛と、表面的には平泳ぎを続けているように見えるクラゲ男。
どちらが勝つかなんて、考えるまでもない。


☆win高橋愛(24歳・英語は好きだけどイマイチ) ― チャラクラゲ(23歳・必殺技はポイズンシュート) lo

キャーキャー「愛ちゃんやったね!」
「カッコよかったです、リーダー!」キャーキャー

「・・・なあ里沙ちゃん。もしかしてあたしに暗示かけた?」
「やー、さっすが愛ちゃん!愛ちゃんなら勝てると信じてた!よっ、憎いねこのヅカ女優!」
「あたしが泳ぎ苦手って里沙ちゃん 知 っ て た よ ね・・・?」
「さぁーって、チャラい人たちも蹴散らしたことだし!これからなにして遊ぼっかー?」
「ごまかすな、てめー!!」
「あらよっと」

三 川#’Д’)∩ マテヤゴルァ!      三 ( ・e・) ヤナコッタ

3番勝負を終え、海ネタの定番らしく海岸で追いかけっこを始めるお二人。
海岸追いかけっこネタは昭和のアベックじゃね?という意見もあるだろうが、
共に昭和生まれ且つ夫婦のごとき空気感を持つ愛ガキなので、そこは見逃してやってほしい。

しだいに能力も使い出した本気モードの追いかけっこを、子供たちもとい後輩たちは
香音が割ったスイカをおいしくいただきながら眺めていた。

種の飛ばし合いを始める、こはジュンリンかのん。
に、説教を始める愛佳。
の輪に入っていけず、一人黙々とスイカを平らげる衣梨奈。

「どしたのかな、お二人さん。真剣に向こうを見つめちゃって」
「私は、高橋さんと新垣さんが本気を出したら、どっちのほうが強いのかなと思って」
「鞘師は真面目っちゃねー」
「聖は、海岸で戯れる美少女二人っていいなあと思って」
「うん。さゆみね、フクちゃんとは一度本気で語り合う必要があるなって思ってた」

と、その他の人々。