『リゾナントリゾートin利曽南島 1日目夕方―そんなこんなでチェックイン―』


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夏だ!
海だ!
リゾートだ!

てなわけで、リゾナンター13名は知る人ぞ知るリゾート地・長崎県利曽南島に降り立った。

『お金がないならタダで泊まればいいじゃな~い!』

と宣うマリンリン・アントワネットさんのおかげで、この3泊4日のバカンスは宿泊費を一切気にしなくていいことになった。
一行はリンリンが所属する中国の組織・刃千吏の保養施設に泊まることになっているからだ。

福利厚生の行き届いた刃千吏の保養所は中国国内だけではなく、御神体が食っちゃ寝食っちゃ寝してる国すべてに設置されている。
日本もその例外ではない。
しかも、寒いジョークしか言えないアニヲタと巨大ぶりっ子のコンビも、刃千吏の人間からすれば
総統の一人娘にして組織指折りの実力者と大事な大事な御神体、つまり超VIP。
リンリンが13人分の予約の電話を入れると、必然的にというかなし崩し的に、施設(=ホテル)でも最高級の部屋をあてがわれた。
もちろん使用料は受け取らないという。

やはり持つべきものは金づry、いやチャイニーズセレブ、あ、いや、仲間だ。

「よくやったぞジュンリン!いい後輩を持って小春は鼻が高いよ!」
「えらそうだよ!あのねージュンジュン後輩だけどねーくっすみさんより年上!わっかってる!?」
「でもわかります!衣梨奈もいい先輩を持って幸せです!」
「ジュンジュンさんリンリンさんありがとう!感謝の舞いを捧げます!ほら、里保ちゃんも!」
「え゛。香音ちゃん一人でやんなよ」
「こらそこー!ロビーで騒ぐんじゃないの!他のお客さんに迷惑でしょうが!」

チェックインの手続きを終えた里沙が小姑顔を振りまきながらやって来た。
その手にはしっかりと各部屋の鍵が握られている。

ここに来るまでの交通費をケチったおかげで、ホテルへの到着は夕方になってしまった。
今から荷物を解いて遊びに行っても大した楽しみは見つからないだろう。
だいたい道中ではしゃぎ過ぎたせいもあって一部のメンバーはぐったりとしている。
外出は明日以降にして今日はもう休もうということになった。
一行は用意された部屋へ向かう。

ゾロゾロ。ワイワイ。ガヤガヤ。キャッキャッ。

喧騒から外れてポツンとしていたれいなは、エレベータホールの掲示板に張られたポスターを隅から隅まで必要以上にじっくり眺めていた。
うちの食材は最高品質です、近所のホテル同士で作った組合に加盟してます、などの
なんてことない地味ポスターの中で、れいなは一際目立つド派手なポスターに目を奪われた。

「・・・“真夏のビーチバレー大会”?」

近くの海水浴場の一角で開かれる大会の参加者募集をうたったポスターだった。
大会は二日後の午前10時から。
エントリーは前日の午後5時まで。
その中でれいなが何よりも目をひかれたのは、ポスターの下部に燦然と輝く“豪華優勝賞品”の文字。

「牛肉とトロピカルフルーツ詰め合わせ・・・」

焼肉好きを自称する身として、そしてスイーツで食事を済ませることもある少食女子として、この賞品はぜひ欲しい。
ビーチバレーとかぶっちゃけよく知らんけど、欲しいものは欲しい。
れいなは迷うことなくエントリーへの意志を固めた。
しかし、ここで割と大きな問題が一つ浮上する。
それはペアの存在。

ビーチバレーは基本的にペアで参加する競技だ。
ポスターにも、エントリーは二人一組、補欠は一人までの計三人と明記されている。
優勝を狙うれいなは、果たして誰とペアを組めばいいのか。

真っ先に浮かんだ候補は無二の舎弟・愛佳。
            • ダメだ。
けしからんトロピカルフルーツをゆっさゆっささせる年下とは組みたくない。
同じ理由から、リンリン、聖、香音も却下。
となると残るは?

「あのっ、亀井さん!田中さんがエレベータに乗らずにうんうん唸ってるんですけど、どうすればいいですかっ?」
「あー、そういうのはねー、ほっといていいよフクちゃん。愛佳も行かなくていいからね」
「えっ?・・・いや、そうもいきませんて」

れいなは人知れず頭を悩ませていた。