■ トランスレントモーニング -高橋愛- ■



 ■ トランスレントモーニング -高橋愛- ■

『…新人…、新人…。』
嗚呼…、吉澤サン。
『また一人でトレーニングか?休憩はしっかりとらねぇとダメだぜ。』
デモ、私、マダ全然…。
『なんでも、メリハリだぜ?あんまり張り切りすぎるなよ新人』

『高橋!突入から状況終了まで50秒ってどういうこと?!
実戦なら死んでるわよ!はじめからもう一度!』

夢…?
嗚呼…、またあの頃の夢…。
吉澤さん…、石川さん…。

『使えない奴は要らへんねん。』
『そこ、どけ。邪魔ら!』
加護さん…辻さん…
よくいじめられた…でも、本当に役に立てて無かったし、仕方がない…。

『ぬぉう愛ちゃん!五期選抜のとき以来だね~ホイホイ』
『あいちゃん…わたしどうしたらいいか…』
『アタシ、負けないよ、愛ちゃん』
マコト…あさみちゃん…それから、ガキさん…
嗚呼…、みんないる…あーしも…あーしも、もっとがんばらなきゃ…

あの日…あーしたち四人は入隊した。

―組織の作った最初の超能力実験部隊…あの頃の…あの頃のあーしの全て…。―

有棘鉄球に鎖のエンブレム…
邪悪を粉砕する正義の明星・【モーニング・スター】に。








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最終更新:2011年06月27日 17:15