『■ インビジブルビューティー-前田憂佳- ■』


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 ■ インビジブルビューティー-前田憂佳- ■

鞘師の立ち去った廃工場、
無人のはずのその場所にもう一人の傍観者が存在していた。

「あーもしもし。かのんちゃん?かのんちゃんだよね?ホントに花音ちゃん?」
誰もいないはずのその空間でちょっとぐずついた赤子のようなかわいらしい少女の声が響く。
「んーこほん…花音ちゃんのかのんせいは何パーセントっ?!!」
…長い…沈黙
「…例のアレ、高橋さんたちの手に渡っちゃった。」
携帯?少女の声は携帯で会話をしているのだろうか?
「して、でもよくね?とりあえず『あっち』にわたることは阻止できたわけだし。リゾさんたちはみんないい人だからきっといい感じにしていくと思うし。」
「それよっかさ。気になることが一個増えた。」
「どーも部外者にチョコっと目撃されちゃったみたい。現場と、高橋さん達が『飛ぶ』とこ。」
「でもさー変なんだよね。その子、たいして驚くでもなく、現場をしっかり観察したうえで、立ち去ったんだよ。変でしょ?変だよね?変だよっ!」
「して、して、その子プロにつけられてるの、多分10人以上だよ。」
「しかも~その子それ気がついてるみたいだった。それで全然へーきですって感じだった。ゆーかならきっと泣いちゃうもんそんなの。ありえん。」
「でねーどうしよっかなって思って…うん!花音ちゃんもそうおもう?あたしもそうおもった!」
「じゃあそっち花音ちゃんたちに任せていい?あれだけプロが動いてれば逆にすぐわかるもんね!」
「あたしこっちの後始末やっとくから!じゃあまたー」