「はあ~よっこいしょ。たくさん買い物したねー」
「愛ちゃーんよっこいしょはないでしょぉ~」
「だって9人分だよ?二手にわけても4.5人分だよ?」
「でもあたしもおんなじ量持ってたじゃん」
「(Fake)。さて、コーヒーでも淹れますか♪」
「ごまかしたな~。あ、あたしカフェモカお願い」
「わかってるよん」
「愛ちゃんおかえりー」
「おー、れいな。ただいま」
「田中っちただいまー」
「!?ガキさんもおったん?」
「えーひどくない!?あたしも一緒に帰ってきたんだけどー!」
「ごめんっ。でも聴こえなかったと」
「もう……ブロークンハートだよ~。およよよよ」
「ごめんガキさんごめんてー、れーなのハリボーあげるっちゃん、許して?」
「じゃぁ、今回だけね。許しちゃう」
「よかった~」
「寝てたの?はい、れいな。こっちガキさん。熱いからね」
「愛ちゃんありがと!…………あっつー、けど美味し~。
あ、違う、確かにぐでーってしとったけど、目ぇぱっちりやったし。愛ちゃん帰ってきたのは分かったけんれーな。
でもガキさんは気づかんかったと、愛ちゃんテレビと会話しとんのかいなって思った」
「ねえ、改めて言われるとグサッとくる」
「ごめんごめんなさい!」
「次はないから!!
ふふ、なんてね。今度はもっと大きい声でただいま言うよ」
「うん……」
れーなは二階からいつも聴いとる。みんなの聴き分けられるとよ。それぞれ違うと。すごいでしょ。
でもれーな聴こえんかった。ガキさんの足音。聴いたことなかった。気配も消しよるね。れーなには解る。
ガキさん。
あんた何者?
最終更新:2010年12月27日 23:14