『ガキさんのブログきたあああああ! 2アクセス目』

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【無題】

助かった。
色んな意味で命拾いをした。


[ 2008/04/18 01:23 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑


【任務継続】

羽田空港には約20分遅れて到着した。
詰め掛けていた報道陣の目を避けて空港の外に出たところで矢口さんから連絡が入った。
矢口さんの口から、私の搭乗した便の操縦士、副操縦士が揃って昏倒したのは、組織からの警告だと聞かされた。
関係の無い多くの人たちの生命を危険に晒したことを詰ったが、「無事だったからいいじゃん」と取り合ってくれなかった。
今回の件でもし私が命を落としていれば、私はそこまでの人間だったということらしい。
しかし自分の力で危機を脱したことによって、私がスパイであるということを高橋愛に知られた失態についての責任は問われないことを確約された。
従順な愛玩犬よりも鋭い牙を持った狂犬のほうが重用される組織の評価基準を満たしたということだろうか。
矢口さんの口から、「裕ちゃんはちょっとぐらいなら飼い犬が噛んだって許してくれるけど、傷跡を残すぐらい強く噛んだらどうなるか、お豆わかってるよね」
組織のトップを名前で呼ぶことで、自分の偉さをひけらかすいけ好かないやり口だ。
だけど免責を伝えてくれたこのいけ好かない女に感謝している自分がいることも事実だ。
私はずっと組織の中で生きてきた。 組織の中で評価されることに力を注いできた。
一瞬の気の迷いで、これまで積み上げてきたものを不意にするところだった。
今後は自重して、組織の歯車に徹しよう。

しかし、それにしてもリゾナンターへの潜入任務を継続とは。
道重さゆみに関しては、吉澤さんによって施された催眠によって、私の正体に関する記憶が改竄されたというが、高橋愛については手付かずだという。
そんな状態であの喫茶店に赴くことは、処刑台に上るようなものだと、任務の変更を訴えたが、あっさりと却下されてしまった。
中澤さんには何か考えがあってのことらしい。
矢口さんからの電話は「頑張ってねお豆ちゃん、キャハハ」という笑い声で切れた。
私はあの人は好きにはなれない。



[ 2008/04/18 03:20 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑


【無題】


リゾナンターなんてチョロいものだ。そしてバカばかり。 特にリーダー。
それにしても田中れいなのチキンぶりは意外だった。
久住小春の抱える孤独にはどこか私と相通ずるものを感じる。



[ 2008/04/18 22:37 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑


【逆念写】
3時過ぎに喫茶リゾナントに赴いた。
店の扉を開けるときには緊張したが、これまでと変わらない態度で迎えられた。
高橋愛は私の顔を見てホッとしたような表情をしていた。
私の正体を知っているはずなのに、何故だろう。
大阪の土産は?と催促する亀井絵里。 病状は大したことは無かったらしい。
ガキさんはお仕事で行ってたんだからとたしなめる道重さゆみ。 吉澤さんの催眠は完璧だ。
あの病院での出来事がまるで夢のようにも思えるが、そうでないことは私が知っている。

4時過ぎに久住小春、光井愛佳が相次いで来店して、8人のリゾナンターが顔を揃えた。
小春がリゾナンターには裏切り者がいると言い出した。
思わず高橋愛の顔を見てしまったが、彼女も戸惑っている様子だった。

久住は逆念写で裏切り者を焙り出すという。
白紙にそれぞれの名前を書き、小春が念じれば裏切り者の名前だけが残るという。
自信満々な小春を見て、それがブラフだということはすぐわかった。
逆念写によって裏切り者だということがばれてしまうことを恐れて、自分の名前を書かないメンバーが裏切り者だという論理展開なのだろう。
バカらしいと思ったが、高橋も含めた他のメンバーは信じている様子だった。
本当に救い難いバカな連中だ。
一瞬自分の名前を書かないでおくという考えが頭を過ぎったが、任務を無事に果すためには無難に行動すべきだろう。
失態の直後だからなおさらのことだ。

逆念写は意外な結果に終わった。
田中れいなが自分の名前を書かなかったのだ。
万が一自分の名前だけが残って、犯人だと疑われることを恐れたのだ。
勝ち誇ったかのように田中を裏切り者だと断じる久住だったが、高橋がリーダーとしての権限で裏切り者は存在しないと結論付けた。
久住は傷ついた様子で店を出て行った。
私は久住を気遣う振りをしてその後を追った。
サブリーダーとしての務めを果したわけだ。
その後も色々とあったが、記録しておく価値は無い。


[ 2008/04/19 00:13 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑


【田中れいな、久住小春】

田中れいなと久住小春。
街の不良と現役アイドル。
茶髪と黒髪。
熱血と怜悧。
田中れいなは芸能人久住小春への憧れを隠さないが、リゾナンターの和を乱す久住小春に対しては容赦ない。
久住小春はそんな田中を疎ましく思っている。
対照的な二人だがどちらも喫茶リゾナントを、リゾナンターを大事に思っている。
今夜の出来事でそれがわかった。
久住の孤独に自分と相通ずるものを感じたと思ったが、それは私もリゾナントを大切な場所だと思ってるのだろうか。
そんな筈は無いと言い切れない自分が情けない。

田中と久住の共通点がもう一つあった(笑

明日は高橋が遠出をするので、リゾナントの留守を守るように言われた。
スパイである私にそんなことを頼むとは、あの女も相当おめでたい。



[ 2008/04/19 00:32 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑

286 名前:【車内にて】[sage] 投稿日:2010/03/17(水) 00:57:09.58 0

寝坊してしまった。
理由は前夜、小春を伴ってリゾナントに戻ってから起きたことだ。
本当にバカバカしい。
私の把握する限り、今日はリゾナントに対する組織の作戦行動は予定されていないので、留守を守るもないのだが。
それでもタクシーであの店へ急ぐ私。
私は私が判らない。



[ 2008/04/19 11:57 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑


【犯人探し】

今、休憩中。
残しておくつもりはなかったが、前夜の出来事を書いておく。
リゾナントを飛び出していった小春を連れ戻してからの出来事だ。
リゾナントには夕餉の支度が整えられていた。
高橋なりの心づくしなのだろう。
食事が始まると数十分前までの緊迫した空気が嘘のように和やかな団欒の雰囲気が醸し出されたが、誰かの無作法な行為がその場の空気を一変させた。
誰もが自分は犯人であることを否定する。
高橋は犯人探しの為に精神感応を発動させる始末だった。
私も付き合いで全員の意識下まで探るふりをした。
ふりだけだ、こんな馬鹿馬鹿しいことで能力を発動させるなんて愚かなことだ。
逆念写の際の高橋を真似して、誰が犯人か判らないということで事態を収拾させようとしたが、道重さゆみがとんでもないことを言い出した。
ガキさんが嘘をついていないのに、8人の中に犯人がいないというのだから、ガキさんが犯人に違いない。
思わず失笑しそうになるぐらい、幼稚で穴だらけの推理だったが、誰もがそれを信じだしてしまう始末。
本当にバカばかりだ。
一旦こんな事態に陥ってしまっては、本当に私のチカラで犯人を見つけ出したとしても誰も信じないだろう。
高橋にいたっては「やっぱりガキさんの匂いやったわ」、あのバカ。
幸いにも私への疑いは犯人銭琳の自白で晴らされたが、何か自分でも取り乱してしまった気がする。
そのせいか疲れてしまって深く眠ってしまった。
本来私の眠りは浅いのに、何故あんなに熟睡してしまったのだろう。
今も気分が晴れ晴れとしている。
店で田中れいなに指図されるのは気に食わないが、まあよしとする。
と思ってたら、また私の名を呼んでいる。
サブリーダーの仮面を被るとしよう。



[ 2008/04/19 15:49 ] ブログ|Comment(0) | EDIT | Top↑

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最終更新:2010年04月05日 23:45