ゲーム


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「・・・なあ、ガキさん『Beginner』ってゲーム知らんか?」
「『Beginner』?体感型のあのゲームのこと?」
ホットココアを飲みながらの雑談中に高橋が新垣に尋ねた

「知ってるも何も、いろんなところで話題じゃない。私のお店の子達も話題にしてるよ
 なんだっけ、プレイヤーが架空空間で戦うリアル感を追求したとかなんとかで」
新垣は知ってて当たり前とでもいうばかりの口調だ
「そう、プレイヤーのキャラがダメージを受けたら実際にプレイヤーもそれなりに痛みを負うっていう
 あと仮想のお金を使うことでより強力な武器を手に入れられるとかいうのも有名な話だよね
 今、若い人、特に男性の間で熱狂的に流行っているらしいね」
「ま、いつの時代も男の子達はゲーム、っていうかそういうのが大好きだから仕方ないけどね」
新垣は苦笑いだ

「で、それがどうかしたの?」
「実はガキさん、そのゲームについての依頼を受けたんよ」
そう言って高橋は青封筒を取り出した
「依頼先は言えんが、あのゲームにハマって行方不明になった人が大勢いるらしい
 中にはほんの数分目を離したすきに忽然と姿を消した人もいるって」
「姿を消したってどういうことよ、愛ちゃん」と新垣は詳細を求めた
「詳しくはわからんないけど、一緒に『Beginner』を遊んでいた友人がトイレから帰るとゲームだけが残されていたっていうの
 一応、依頼は受けたんだけどどうしようかと思って」
新垣は腕を組んでしばらく黙りこんだ

「・・・あのさ、愛ちゃん。私、そもそもこのゲーム自体が怪しいと思う
 自分にも痛みを伴うルール、お金を使えば有利になるゲーム設定、それに熱狂する人々
 なんか、いかにも闇の臭いがするんだ」
「ガキさんもそう思うよね。あっしもなんだか何か陰謀が渦巻いているような嫌な気分なんよ
 やっぱりこの依頼、引き受けた方がいいかもね。よし、明日、リンリンとか連れて調べて来るわ」

この時高橋は知る由もなかった。これが永き戦いの始まりになろうとは

                    ・・・もちろん、続かない