リゾナンター大捜査線?


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「新垣さん、小包です。」
「はーい。」
宅配便の応対にでたのは里沙の妹の紗季である。小包は小さな箱であった。
「お姉ちゃんにみたいだけど、誰からだろう。」

紗季が差出人の名前を見るとそこには・・・
「新垣里沙様へ  保田圭より。」

「保田さんって確かお姉ちゃんの知り合いの変わり者の科学者さんだけど。」
紗季は一度酔っ払った姉が愚痴をこぼしていた時に名前がでていたので保田の事は知っていた。
「ちょっと開けてみようかな。」

紗季は箱を開けて見た。そこにはクッキーが入っていた。
「あっ、おいしそう。ちょっとくらいいいよね。」

そういうと紗季は箱を自分の部屋に持っていった。

数日後、喫茶リゾナントにて・・・
「大変や、大変やよ!」
愛が大急ぎで二階から降りてきた。かなり焦っている。
「愛ちゃんどうしたとよ、そんなに血相をかいて。」
「あーしの宝塚DVDがないんやよ。」

愛の二階の自室「魅惑の水さんルーム」には愛のご自慢の宝塚コレクションがある。愛にとっては命に匹敵するほど大切なものなのである。

「どっかに落ちとるんやなかと?」
「あーしもそう思うて部屋の中をあちこち探したんやけど。」
愛は今にも泣きそうな顔をしている。

ガランガラン
すると喫茶リゾナントのドアが勢いよく開かれた。
そこにいたのはジュンジュンとリンリンだった。

「大変ダ!大変ダ、事件ダ!」
「大事件デ―ス!」
「何があったと?もしかしてダークネスとよ?」

するとリンリンが首を横に振って答えた。
「いえ、トンビに油揚げさらわれたならぬ。トンビにバナナさらわれたデ―ス。」
「はっ?おもろいことをいっとるつもりなん?」
「違います!本当にジュンジュンのバナナが盗られたんです。」

リンリンは数分前に起きたことを語った。
ジュンジュンとリンリンはいつものように喫茶リゾナントに向かっていた。
そしてジュンジュンはいつものように満足気にバナナを頬張っていた。

すると空中から一羽の黄色い鳥が飛んできて、ジュンジュンの手からバナナを奪い取った。
「あっ、バナナが!返せ!」

ジュンジュンはジャンプして鳥を捕まえようとしたが、鳥はあっという間に去っていった。

「ということが起きたんデ―ス。」
ジュンジュンは拳を強く握り締めている。
「あの鳥、許さない!絶対に焼き鳥にしてやる!」
「バナナごときにそんなに言わなくても。」
「タナカ、何か言ったか?」

ジュンジュンは今にでもれいなを殴りそうなほどの殺気を発した。
それを察知したれいなは・・・

「いや、何にもいっとらんとよ。でも、こっちの話も聞いて。」
れいなは指さした方向には落ち込んでいる愛の姿が。

その頃、絵里とさゆみは愛から頼まれた買出しを終え、喫茶リゾナントに向かっていた。
そしてさゆみは自前の鏡で自分の顔を眺めていた。

「ほんとう、飽きないよね。毎日鏡で自分の顔を見てて。」
「わからないの、さゆみのかわいさは自分ですら飽きさせないの。」

すると路地から黄色い犬が飛び出してさゆみの鏡をくわえて走り去っていった。
「あっ、さゆみの鏡が・・・」
「あーあ。持って行かれちゃったね。うへへ。」
するとさゆみは絵里を睨みつけた。
「何がおかしいの、絵里?」

その後、里沙・小春・愛佳が喫茶リゾナントを訪れると中はえらい騒ぎになっていた。
店には他のお客さんがいない。というよりも店の中の雰囲気に入るに入れなかったと言った方が正しいだろう。

「リゾナンター私物盗難事件特別捜査本部」
そう書かれた看板が店の中に掲げられていた。

「おお、ガキさん・小春・愛佳。待っとったやよ。」
「どうしたのよ、その看板。」
「見てわからんか?捜査本部やよ。」
「一応事情を話してみてよ。」

愛は自分たちに起きた事件の経緯を話した。
「えっ、そんなことでみんな真剣に考えてるの?」

小春はこの時、言ってはならないことを言ったのだ。
「クスミ!バナナはジュンジュンにとっては命よりも大事なんだぞ。」
「小春ちゃん、鏡がないと。かわいいさゆみが見られなくなるの。それでもいいの?」
「あんたにはあーしらの苦しみがわからんのやろ。」

被害者三人が小春の周りを囲んだ。
「久住さん、ここはおとなしく言うことを聞いといた方がええと思いますよ。」
「そうだね、みっつぃ。わかりました、小春バンバン念写しますから。」

というわけで小春は犯行が行われたと思われる愛の部屋の念写から始めた。
「でた!あっ、鳥だ。鳥がDVDを口にくわえてますね。」
「この鳥があーしのDVDを。」
「それにしてもへんな鳥だな。全身黄色なんて、うへへ。」
「それでどこに行ったの?」
「待ってください。どこにいったかは・・・出た!」

映し出されたのは一件の家だ。それを見た愛は何かに気付いた。
「あれ?この家は確かガキさんの・・・」

愛は里沙の方に顔を向けた。
「えっ?あっ、本当だ。ちょっと愛ちゃん、さゆみん、ジュンジュン。何で私を見てるのさ。」
「もしかして、あの鳥ニイガキの鳥なんじゃないのか?」
「どうしてこんないたずらするんですか?」
「知らないわよ!鳥なんか飼ってないわよ。」
「里沙ちゃん、素直に白状するやざ!」

すると・・・
ガランガラン。喫茶リゾナントのドアが開いて、れいなとアルバイトであるのえるが買出しから帰ってきた。
「ただいま戻りました。」
「戻ったとよ。愛ちゃん、まだやっとったと?」
「れいな、事件はもうすぐで解決するやざ。里沙ちゃん!」
「だから、知らないってば!」

すると愛佳が大声をあげた。
「亀井さん、リンリン!急いで荷物を守ってください。」
「えっ、どういうこと?」

ニャーオ。そこには全身黄色の猫がいた。
「猫?どうしてここに。」
リンリンが猫に手を差し伸べると猫は飛びあがり、リンリンの携帯からストラップを奪った。

「あー!ストラップが!」
リンリンは頭を抱えて大声をだした。猫はすぐさま、絵里の荷物をあさった。
そして荷物から煎餅を取り出して、奪っていった。
「絵里のお煎餅!」
猫は窓から外に逃げていった。

「愛ちゃん、あの猫黄色だったの。」
「さてはあの鳥の仲間やな。追うやざ!」

リゾナンターは猫を追いかけて、町に出た。

「愛ちゃん、猫がいたとよ。」
「間違いないやざ、待てー!」

猫は愛たちが来るのに気付いて路地に逃げ込んだ。リンリンがまっさきに路地に入るとその脇を犬が通り過ぎた。

「うわー!」
「リンリン、どうしたの?」
「今、犬が。あれ、あの犬も色が黄色い。」
「もしかして・・・」

その後、黄色い犬を追跡したものも結局逃げられてしまった。

「くそー、逃げられたやよ。」
「なんで、絵里たち動物に狙われるのよ。」
「そうだ、手がかりはまだあるの。」
「そうか、ガキさんの家やよ。ガキさん、今から家にいくやよ。」
「ええー!」

新垣家
「みんな、あんまり騒がないでね。」
里沙はドアの鍵穴に鍵をさしてドアを開けた。

「ただいま。」
「お姉ちゃん、おかえり。」
里沙の妹の紗季が出迎えた。

「あれ、その人たちは?」
「私の友達よ。」
「えっ、この子ガキさんの妹さんなの?」
「そうだけど・・・」
「かわいいの、まっさゆみの次にだけど。」

一瞬場の空気が白けた。
「それよりもニイガキの妹。おまえ、ペット飼ってないか。」
「飼ってないですよ。」
「本当カ、正直にイエ!」

ジュンジュンは紗季の肩を掴んで揺らした。
「ちょっと、ジュンジュンやめなさいよ。」

ガラン!
何か金物が紗季の手から落ちた。
「何これ?」

里沙が手にするとクッキーの入れ物だった。
紗季の顔に冷や汗が流れていた。

プルルルルル!里沙の携帯だった。
「もしもし、まこっち!どうしたのよ、突然?」
「いやいや、そろそろガキさんが大慌てだと思ってね。どう?動物になった感想は?」
「動物になる?なんのこと?」

「あれ、そっちに保田さんがクッキーを送ったはずだけど。動物変身クッキー。」
「動物変身クッキー!」

里沙はクッキーを見てみた。よく見るとどのクッキーも動物の形をしている。
「そのクッキーは動物の形に合わせて体を一時的に変化できるの。まぁ欠点と言えば色が黄色になる事かな?保田さんが完成させたものをガキさんに送ったんだけど、どうだった?」
「まこっち、あとでかけなおす。」
ピッ。里沙は携帯を切った。

紗季はこっそりと逃げようとしていた。
「待ちなさい、紗季。その様子だとこのクッキーのこと、よく知ってるみたいね。」

その後・・・
紗季の部屋を捜索すると盗まれたリゾナンターの私物がぞろぞろと出てきた。
犯人は里沙の妹・紗季だった。クッキーをこっそり食べてその効果を知り、里沙の友達であるリゾナンターにいたずらを仕掛けたとのことだ。

紗季はクッキーの入れた箱を前にして正座させられていた。
「まったく、あんたのいたずら好きにはほんと頭が痛くなるわ。」
「ごめんなさい、まさかお姉ちゃんたちがあんなに真剣に追いかけてくるなんて思わなかったよ。盗んだ物は後でちゃんと返すつもりだったし。」
「警察沙汰になってたらどうするのよ!このクッキーは没収するから。」

里沙はクッキーの入った缶を取り上げた。
「がきさん、何かお菓子ないですか?」
絵里はお腹が減ったらしい。
「そうね、私の部屋にクッキーがあったはずだけど。」
「じゃあ、とってくるね。」

「さてと、こんな迷惑なものは保田さんの元に送り返さないと。」
里沙はふと中身を確認した。
「あれ?そういえば箱の大きさと量があわないわね、あの子そんなに食べたのかしら。」

「きゃあー!」
さゆみの悲鳴がした。
「どうしたの、さゆみん?げっ!」

そこには昏倒しているさゆみの姿が。その近くに蛇が・・・
「ガキさん、絵里どうなってるの?」
どうやら、里沙の部屋のクッキーに変身クッキーが混ざっていたようだ。
絵里はそのため蛇になったようだ。
「小春、蛇嫌い!」

「まさか・・・」
里沙はドアの近くに顔を向けた。
「ふふふ、お姉ちゃんのお友達ってやっぱり面白いね。」
「あんたって子は・・・待ちなさい!」

いたずらっ子・紗季。里沙にとって頭痛の種になること間違いなし。