リゾナンターVS怪盗レーニャ 


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。


(1)


その日、ジュンジュンはコンビニ「ファミニャ」を訪れていた。ここにバナナ味のお菓子があると聞いて、やってきたのだが・・・

「ない!どこにもない!ちょっと店員さん!」
「はいはーい。」

元気な声で店員がやってきた。ジュンジュンはその店員の顔を見て、驚いた。
「タ、タナカ!」
「うん?レーニャは田中じゃないとよ?」

ジュンジュンは店員の肩を揺さぶった。
「いや、このしゃべり方は間違いなくタナカだ!バナナお菓子はどこだ!」
「何すると!そんなもんはない、迷惑やけん、帰れ!」

その言葉にジュンジュンは怒った。
「くそ!絶対仕返ししてやるからナ!」
「何いっとるとよ。」
するとどこからかネズミが現れた。
「どうしたんだよ、レーニャ?」

喫茶リゾナントでれいなは皿洗いをしていた。するとドアが開き・・・
「タナカ!これでも喰らえ!」

ジュンジュンがバナナを投げつけ、それがれいなの口に入った。
「ぶっ、ジュンジュンなにすると!」
「さっき、コンビ二で私を追いだしただろう!」
「何いっとると!れいなはずっとここにいたっちゃ!」
「嘘つくな!」

怒りに我を忘れているジュンジュンを絵里とさゆみが抑える。
「ジュンジュン、落ち着いてよ。」
「れいなはずっとここにいたの。さゆみたちが証人なの!」

「そうやよ、れいなはずっとここで働いていたやざ。」

愛に言われてジュンジュンは落ち着きを取り戻した。
「そうか、タナカ。スマン。」

れいなは顔をタオルで拭いていた。
「まったく、どういうこと?」

ジュンジュンはコンビニでの出来事を話した。
「へぇー、そんなにれいなに似てたんだ。もしかしてドッペルゲンガー?うへへ。」
「なんかしらんけど、ムカついてきたっちゃ!」
「そうそう、こんな感じであいつも怒ってた。」
「何もかもれいなそっくりなんやの。」

すると里沙が電話をしながらリゾナントに入ってきた。
「仕方ないわ、大丈夫だから。じゃあママまたね。」
里沙は携帯を切った。

「里沙ちゃん、どうしたんやよ?」
「実は明日、ママと食事する約束だったんだけど、急に仕事が入っちゃって。」
「仕事って、事件の捜査ですか?」

里沙の母親は近くの所轄署で警部をしている。

「そうなのよね。本当は捜査一課だから駆り出されることもなかったんだけど、休暇中だったのがまずかったのかな?」
「?」

「これよ、これ。」
里沙は新聞記事を出した。そこの一面にあったのは・・・
「銭家の家宝・金のパンダ像一般公開へ。」

「あれ、銭家ってもしかして。」
「リンリンの実家ダ。」

リンリンの実家である銭家は中国の国家機関「刃千吏」の総統の家系である。しかし表向きではパンダ保護をしている資産家の一族として知られている。

「これの警備に駆り出されたわけ。」
「この金のパンダ像ってそんなにすごいっちゃか?」

バーン!いきおいよくリゾナントのドアが開いた。
「金のパンダ像は世界の宝デ―ス!」
「リンリン。」
「噂すれば影ね。」

よく見るとリンリンの後ろに小春と愛佳の姿がふたりとも学校帰りで制服姿だ。
「そんなにすごいの?」
「そうです。金のパンダ像は銭家に古くから伝えられている家宝です。神獣を守る銭家にとってはまさに生きる証・称号なのデ―ス!」

リンリンの熱弁にさすがの小春も戸惑い気味ではあったが、話に割って入った。
「実はリンリンのお父さんから招待状をもらったんですよ。リゾナンター全員分の金のパンダ像お披露目会の。」
「小春、それっといつなんや?」
「3日後です。おまけに船上パーティー。」

3日後、リゾナンターみんなそれぞれドレスや衣装を着てきたのだが、数人気になる人が・・

なぜかステージ衣装の小春
「小春、なんできらりちゃんで来てるとよ?」
「だって、小春ステージではぴ☆はぴサンデー歌うんですよ。」
「愛佳ちゃんはどうして晴れ着なの?」
「お父ちゃんにいったら晴れ着が送られてきたんです。日本人なんやから晴れ着でいけって。」

パンダの着ぐるみのジュンジュン
「ジュンジュン。」
「金のパンダ像なんだろ。だったらジュンジュンもパンダでいく。」

それぞれ事情はあるようだが、肝心な人がいないことに気付いた。
「愛ちゃんは?」
「お待たせ。」
見た目はまるでどこかのお姫様のような格好をしている愛がそこにいた。
「どうしたの、その格好!」
「あーしのてづくりやよ。本当は男装バージョンで行きたかったんだけど、間に合わんかったやざ。」

「まったく、そろいもそろって。まぁいいわ、行くわよ。」

その頃・・・
「ついにこの日が来たっちゃ。いくとよ、チュー太郎。」




(2)

リゾナンターの面々は船に乗り込もうとしたら・・・
「ちょっと、スイマセン。」
金髪の若い男に呼び止められた。その男はまじまじとれいなの顔を見ていた。
「何じっと見てるとよ?」
「すいませんが、コンビニで働いていませんか?」
「働いとらんとよ。」

「怪しい!警部!」
すると帽子とコートを身にまとった小柄な男が来た。
「警部、この女怪盗レーニャにそっくりです!」
「怪盗レーニャ?」
「確かに、よく似ている。」
「それにコンビニで働いていないということはあのレーニャちゃんとは別人です。」
「怪しい、逮捕するぞ!」

男たちが手錠をれいなにかけようとするとれいなが・・・
「お前ら、なにすると!」
ふたりを投げ飛ばした。

「騒がしいわね。」
「ママ!」
「あら、里沙。あなた、何でこんなところに?」

里沙は会場に案内されながら説明をした。
「そう、あなたが銭氏の娘さんなの。娘から話は聞いています。」
「ガキさんママ。さっきのは何とよ?」
「今のふたりは大江戸署という小さな警察署の刑事なんだけど、あのふたりはある怪盗をずっと追い続けているの。」
「怪盗?怪盗ってあの怪盗ですか?」
「カメ、他にどんな怪盗があるのよ。」
「その怪盗ってのがこいつ・・・」
里沙の母が写真をだした。
「あっ、れいなそっくり。」
「怪盗レーニャ。この近辺を荒らし回っている泥棒よ。なぜか金の物ばかりを盗んでいるの。」
「金ってまさか!」
「そう、あなたのお父さんが持ってきた金のパンダ像を盗むって予告してきたの。」

それを聞いて、リゾナンター全員が思った。
(なんて、無謀な奴だ。)

中国で最強の能力者たちから家宝なんか奪ったら地の果てまで追いかけられるのが目に見えている。

リンリンがふと演説している父を見て、あることに気付いた。
「あれ?李たちの姿がない。」
父とともにリンリンの養成所時代の仲間たちも来ているはずだが、会場のどこにも見えない。リンリンは気になって、電話をしてみた。

「もしもし、琳だけど李たちはどこにいる?」
「まだ、日本支局にいるが総統も一緒だ。」
「えっ、パパそっちにいるの?」
「ああ、船の調子がおかしいから少し待っていてくれって電話が・・・」

それを聞いて、リゾナンターたちが銭氏に目を向けるとその場にはいなかった。
「すいません、銭氏は?」
「トイレに」

それを聞いて、愛がトイレにいったら、ゴミ箱に変装道具が捨ててあった。
「怪盗がパパに変装したんダ。」


すぐに警備関係者による会議が始まった。
「すぐに港に引き返そう。」「いや、ここは海の上の密室だ。だったらやつは袋の鼠だ。」

その頃、怪盗レーニャは・・・
「ふふふ、あわてとるっちゃね。シメシメ・・・うん?」
レーニャの目に3日前にコンビニで騒いでいた中国人が目に入った。

「なんで、あの女。ここにいるとよ?それに銭氏の娘と仲良さそうに話しとるとよ。」
すると中国人の隣にいた女に目が言った。
「あれ、レーニャがふたりいるとよ。はーん、さてはあの女が言っとった田中ってあの女のことっちゃね。」

そして里沙の母が戻ってきた。
「ママ、どうなったの?」
「とりあえず、リンリンさんにパーティーを続けてもらってこの船で捕まえるみたい。」
「大丈夫なんですか?今まで何度も出し抜かれてるって言われてますけど?」

愛佳は心配していた。過去の事件のファイルを見ると毎回警察の仕掛けたトラップはくぐり抜けられているようだった。

「うちの上層部は大江戸署のふたりがあほなだけだって。私はあのふたりなりに頑張ってるとは思うんだけど。」
「あっ、小春ちゃんのはぴ☆はぴサンデーが終わった。」

ステージ上では小春が歌で盛り上げていた。
「みんな、ありがとう!」
「月島きらりさん、ありがとうございました。続きましてはメインイベント・金のパンダ像のお披露目です。」

「そういえば、れいなはどうしたの?」
「迷子になったんじゃないの?うへへ。」
「迷っとらん。」
「あら、れいないたの?」
「トイレとよ。」

ステージではリンリンが垂れ幕を降ろす準備をしていた。
警備の人間もこの瞬間を狙うと思い、警戒していた。

「では、我が銭家の家宝・金のパンダ像デ―ス!」
垂れ幕の下にあったのは金色に輝くパンダの像だった。
「これは全部純金で出来てまーす!」

パンダ像に目を向けているとさゆみのしたを何かが通過した。よく見ると・・・
「きゃあ!ねずみよ!」

黄色のネズミが会場をはいずり回っていた。
「いったい、どうなってるんだ!」
「こっちにこないで。」

会場は少しパニック状態になっていた。そしてどこからか煙がでてきた。
「なんだこれは?」

ジリリリリリ!警報ベルの音が鳴り響いた。
「火事だ!」
客がパニックに陥った。
「みなさん落ち着いて!」警備のものたちが客をなだめようとするが煙が視界を遮っていくために余計にパニックが広がった。

ステージでは・・・・
「金のパンダ像は?」
リンリンがふと像のあったところを見ると・・・
「ひゃあー!」
リンリンは悲鳴をあげて倒れた。小春がそれを見て駆け寄った。
「リンリン、大丈夫?」
「金の・・・金のパンダ像が・・・我が家の家宝が・・・」
リンリンは放心状態だった。

愛は里沙に何やら指示をした後に、いきなりれいなの腕を掴んで走り出した。
「どこにいくとよ?」
「子猫を捕まえにいくのよ。」




(3)


ボイラー室
「なんでこんなところに来たとよ?」
「精神感応って知ってる?」
「?」
「人の頭の中を覗くことができる。たとえ、どんなに口をつぐんでもその思考を読むことができるの。だから・・・」

愛はデバイスを起動させ、戦闘服を着用した。
「あんたがれいなじゃないのはお見通しなんよ。」


その頃、女子トイレで・・・
里沙がトイレの個室を開けると縛られて猿轡をかまされていたれいながいた。
「大丈夫?田中っち。」
「くそ!あの猫め、絶対許さん!」

「何いっとると?」

どうやらレーニャは愛の話がうそだと思っているようだ。

「あんたの手口もいってあげようか?あんたは子分のねずみ、チュー太郎やったっけ?そいつに発煙筒をつけて、部屋を煙でいっぱいにした。そして警報ベルを鳴らして、部屋をパニックにした。」
「じゃあ、金のパンダ像はどうやって盗んだとよ?」
「それはこれやざ。」
愛が瞬間移動でレーニャからスプレーをかすめ獲った。

「あっ、それは!」
「何でも消えール。これでパンダ像を視覚から消したんや。客が部屋からいなくなったのを見てから盗むつもりやった。警察もあのパニックでは冷静に判断できんやろうから。」

その頃会場では・・・
愛佳が何でも消えールをふき取って、金のパンダ像がでてきた。
「よかった。これでお父様に燃やされずにスム!」
(そんな、大げさな。)

「あんたをボイラー室に連れ込んだのは会場から遠ざけて、パンダ像を盗ませんためや。今頃、あんたのねずみを仲間が追いかけてる。」

「待てー!」「待ちなさい!」
絵里と小春がチュー太郎を追いかけている。
「助けてくれー!」

さゆみも追いかけていたのだが途中で力尽きていた。
「もう、疲れた。」

チュー太郎は部屋から出ようとするが、そこには・・・
「ねずみちゃん、バナナ食べますか?」
ジュンジュンが立ちはだかり、バナナを差し出した。
(何か嫌な予感が・・・)



「もう、逃げ場はない。あーしらリゾナンターを敵に回したら痛い目にあうやざ。」

レーニャは服を怪盗の姿の服装に変えた。

「あーあ、今回は失敗か。」
「今回限りや。覚悟せい!」
「でもね、あんたらの戦い方があるんなら。レーニャにはレーニャの戦い方があるとよ。」

急にボイラー室の電気が消えた。
「ニャンコモード!いっとくけど、レーニャは猫と人間のハイブリットやけん。暗闇でも目が見えるっちゃ。」
「あっ、待て!」

愛がやっと外でると・・・
「愛ちゃん、あそこ。」
里沙に言われて空を見るとそこに気球が

「リゾナンター、今回はレーニャの負けとよ。でも次こそは必ず勝って見せるとよ。」
「待ってくれ、レーニャ。」
すると絵里・小春・パンダ化したジュンジュンに追われるチュー太郎が気球に飛び乗った。

一方、れいなは自分がコケにされたことに怒り・・・
「このれいなにそっくりな怪盗!今度はれいながボコボコにしたやるけん。覚悟するっちゃ!」

こうしてリゾナンターと怪盗レーニャの戦いはリゾナンターの勝利に終わった。

後日、銭氏は金のパンダ像の一般公開を無事終え、中国に帰還していった。
「いや、よかったです。一時はリンリンの命はもうないかと思いました。」
「それにしても本当にれいなにそっくりな怪盗だったの。」
「そういえば、ジュンジュンこないだのコンビニでもれいなにそっくりな奴がいたっていっとったね。」

愛のこの言葉がリゾナンターに何か気付かせた。
「そういえば、あのコンビニの名前・ファミニャとか言ってたね。」
「まさかやとは思いますけど、怪盗レーニャのアジトじゃないですよね。」

れいなの闘志メラメラと湧き上がった。
「やったら、れいなは二度も顔に泥を濡らされたっちゃか。もう許せん!」

れいなは勢いそのままにリゾナントを後にした。その後はどうなったかは内緒。